9・21 1stレグ。
札幌ドームに前節16年ぶりの7ゴールで意気揚々と乗り込んだヴェルディ。そんなヴェルディを待ち受けたのは完敗という結果のみ。

あれから1ヶ月半、立場は少しずつ変化した。
札幌はここんとこ不調が続いたが巻き返し昇格戦線に踏み止まる。一方ヴェルディは大事な試合と呼ばれる試合で不思議なくらい点が取れずに勝ち点を上げられない。
前節勝てなければ終戦と考えていたダービー、事実上の負け戦。一方札幌はしっかりと勝ち点3を積み上げた。
そうしていよいよ迎えた引導マッチがこの2ndレグである。
ヴェルディにとってはFC東京との戦いが東京ダービーなのは間違いないが06年から6シーズンカテゴリーが同じなのは札幌ただ1チーム。個人的には、さしずめVダービーであり個人的にはこっちのほうが力が入ることはお許しいただきたい。

では今回の2ndレグ、焦点はどこにあるのか?
J2 順位表 第33節(10/30更新)
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 FC東京・65.7%・80(74.898)
65(19/8/6/38)33
2 鳥栖・61.6%・76(70.224)
61(17/10/6/30)33
3 札幌・59.6%・74(67.944)
59(18/5/10/14)33
4 徳島・58.6%・73(66.804)
58(17/7/9/15)33
5 千葉・51.5%・66(58.710)
51(14/9/10/7)33
6 北九州・51.5%・66(58.710)
51(14/9/10/-2)33
7 東京V・49.5%・64(56.430)
49(13/10/10/22)33

わかりづらいだろうから一言で言えば
札幌に負けたら昇格は完全に消滅します。
ヴェルディは最多勝ち点64、負けたら61となる。
札幌は現在勝ち点59、勝てば62。

これが引導マッチである。ヴェルディとしては意地でも勝って消化試合を先延ばししたいのがこの試合である。


ポイント1『札幌の陣容は?』
3日の練習偵察を経てのスタメン予想
コンサドーレ札幌
【スタメン】
GK16 李昊乗
DF 2 日高拓磨
DF23 山下達也
DF37 奈良竜樹
DF 7 高木純平
MF 4 河合竜二
MF 6 岩沼俊介
MF 8 砂川誠
MF13 内村圭宏
MF32 近藤祐介
FW11 ジオゴ
【サブ】
GK28 曵地裕哉
DF34 岡山一成
MF10 宮澤裕樹
MF15 古田寛幸
MF17 岡本賢明
FW24 横野純貴
FW26 上原慎也

横野が見当たらなかったが古田や岡本、上原とコンディションは万全、1stレグでその爆発力は脳裏に焼き付くところ。

練習試合で調子の良かった三上が横野に代わりベンチ入りする可能性はあるが基本メンバーは変わらないはずだ。ジオゴも全体練習に姿はなかったが練習試合では起点になりリズムを生んでいた。フルタイム起用は難しいだろうが後半頭までに仕事されたら厳しいだろう。しっかり対応したい。

ポイント2『コンサドーレキラー、出てこいや!』
リーグ戦のみ得点者(ヴェルディ)
高木琢也・1(98:1)
北澤豪・1(98:1)
エウレル・1(98:1)
フェルナンド・1(98:1)
ロペス・1(02:1)
桜井直人・1(02:1))
エジムンド・1(02:1)
ロペス・1(02:1)
羽山拓巳・1(02:1)
青葉幸洋・1(06:1)
齋藤将基・1(06:1)
海本幸治郎・1(06:1)
金澤慎・2(07:2)
フッキ・5(07:4、08:1)
ディエゴ・4(07:3、08:1)
大野敏隆・1(07:1)
レアンドロ・1(08:1)
大黒将志・2(08:1、09:1)
永里源気・2(09:2)
井上平・1(09:1)
菊岡拓朗・1(10:1)
平本一樹・1(10:1)
河野広貴・1(11:1)
小林祐希・1(11:1)

ヴェルディ以外で札幌から得点を奪った選手
マラ 09甲府:1 10甲府:3
深津 05水戸:1
巻 08千葉:1

コンサドーレキラーマラニョンがついに打倒コンサドーレに加わるがスタメン落ちは濃厚か。逆にスタメン定着の巻もゴールリストにおり期待したいところ。
祐希を欠くのは痛いがダービーの時のような気持ちを見せて戦わないと何も始まらない。


ポイント3『セットプレーと助っ人に注意せよ』
リーグ戦のみ得点者(コンサドーレ)
梶野智・1(98:1)
バルデス・2(98:2)
ウィル・1(01:1)
播戸竜二・1(01:1)
アダウト・1(01:1)
ビジュ・1(02:1)
相川進也・2(02:1、06:1)
西田吉洋・1(02:1)
池内友彦・2(06:1、07:1)
加賀健一・1(06:1)
フッキ・2(06:2)
中山元気・2(06:2)
大塚真司・1(06:1)
曽田雄志・3(07:3)
ダヴィ・3(07:2、08:1)
藤田征也・1(07:1)
石井謙伍・1(07:1)
クライトン・1(08:1)
岡本賢明・3(09:1、11:2)
キリノ・2(09:2)
石川直樹・1(09:1)
西嶋弘之・1(09:1)
内村圭宏・1(10:1)
古田寛幸・1(11:1)
近藤祐介・1(11:1)

vsヴェルディでゴールを上げたことがある選手
中山雅史・12(94磐田:1、97磐田:3、99磐田:1、00磐田:1、01磐田:3、03磐田:1、05磐田:2)
岡山一成・2(06柏:2)
内村圭宏・4(05大分:1、07:1愛媛、09愛媛:1、10札幌:1)
日高拓磨・2(07鳥栖:1、10鳥栖:1)

1stレグ、内村は抑えたが近藤や古田に自由を与えてしまったこと、ミスから岡本に新ヴェルディキラーの称号を与えてしまったのは仕方ない。ジオゴは2ndレグには絡むだろう要注意人物、上原や日高らにも要注意しないとなるまい。


ポイント4『小林祐希の代役は誰だ?』

前回はマラニョンの代役、予想通り飯尾一慶だったが結果に絡めなかったことで結果として采配が当たることはなかった。
前節、祥平&佐伯の組み合わせで序盤からハードに試合をこなしたがそのツケか祥平が足を痛めたのも不安材料。事実上ボランチは他に菊岡、富澤、菅原くらいしかリーグ戦で起用されていない。和田や中谷、チビなどテストされた選手もいるがどれもしっくりこなかったのが人材難を生んでいる。
個人的にはここでシンデレラボーイの誕生を願う。ようやくリハビリから癒えた高野やいっそ梶川を呼びたいところだが毎年そんなシンデレラボーイが表れないからなかなか底上げしない現状がある。
シーズンも末期、昇格争いも風前の灯。ここは思い切った采配も必要なのではと考える。


負けたら終戦確定。
それだけは阻止しないとならない使命感に燃えています。