98年Jリーグ
札幌1-3V川崎(室蘭入江・得点者0-1高木琢也、0-2北澤豪、0-3エウレル、梶野1-3)

01年J1リーグ
札幌2-0東京V(室蘭入江・得点者ウィル1-0、播戸2-0)

02年J1リーグ
札幌1v2東京V(札幌ド・得点者1-0、1-1ロペス、1-2桜井直人)

06年J2リーグ
札幌4-0東京V(札幌厚別・得点者池内1-0、加賀2-0、フッキ3-0、フッキ4-0)
札幌2-0東京V(札幌ド・得点者相川1-0、中山2-0)

07年J2リーグ
札幌4-3東京V(札幌ド・得点者曽田1-0、ダヴィ2-0、藤田3-0、3-1金澤慎、3-2フッキ、3-3金澤慎、ダヴィ4-3)
札幌2-2東京V(札幌厚別・得点者曽田1-0、1-1フッキ、1-2フッキ、石井2-2)

08年J1リーグ
札幌1-3東京V(札幌ド・得点者0-1レアンドロ、0-2ディエゴ、0-3フッキ、クライトン1-3)

09年J2リーグ
札幌1-1東京V(札幌厚別・得点者岡本1-0、1-1大黒将志)

10年J2リーグ
札幌0-0東京V(札幌ドーム)

対戦成績(道内)
通算3勝4敗4分16得20失-4差

道内でヴェルディが札幌と対戦し勝利したのはわずか3試合、初対戦の98、札幌ドーム初戦の02、そして08といずれもJ1のカテゴリー時代だけである。つまりJ2では未だ勝利がないのだが06、07で3連敗してからはあと1歩が足らず3引き分けと善戦。
互いに昇格戦線に踏み止まるためにも負けられない試合になる。17日土曜日にはAwayで7位北九州と対戦する札幌、もちろんこの試合の結果は大きいが首位浮上すら視野にあるだけに手堅い試合を見せてくるだろう。最近まで4連勝するなどここにきて好調な札幌に対しヴェルディは波に乗り切れていない、千葉そして草津に対し試合を優位に戦いながら勝ちきれないままに18日日曜日に国立で苦手な横浜FCと戦うヴェルディ。
ここでしっかり勝ち点3を積み上げ21日に来道してもらいたい。
プレビューにするのは互いに試合を終えてからすべきだが現時点で傾向をみたい。

札幌ドームにおけるヴェルディの戦績は
2勝2敗1分 8得8失±0差
以上、ラッキーなことに私はすべて生観戦出来た試合。
くどいが2勝のうち1勝は9年前の02年のこと。しかも先制され追いつき今は無き延長Vゴールで勝った試合。そして戦力的には今より恵まれていた08年の助っ人トリオによる活躍で勝ったJ1カテゴリー。ドームの独特の雰囲気になかなか打ち勝てず敗れた試合においても先制点を許す展開。先にも挙げたが先制点を与えて90分試合における札幌ドームで勝った試合はなく21日の試合でも先制点を奪えるかがヴェルディの必勝法となる。昨年もこの先制点が奪えぬままスコアレスドローという悔しい結果になっただけに現在リーグ1位の得点力を惜し気もなく発揮してほしいが。
ドームは室内であるが芝は2日前までは隣接の保管場所にあり当たり前に天候に左右されたピッチコンディションになる。天気予報ではこの週末(金曜~日曜)は雨とあり月曜日こそ晴れの予報もピッチコンディションは多少水を含んだ状態と予想される。ヴェルディにとってはパス回しに支障はないと思うし芝の根付きも最良なピッチで荒れたコンディションではないと推察できる。
無風であるが会場内の、特にピッチレベルは歓声によりコミュニケーションが取りにくいと思われる。もちろん会話が成り立たないレベルにはならないが向こうサイドの選手と意思疎通が図りにくいはずだ。そのせいかヴェルディでなくともライン統率や連携に難が生じやすいシーンは多々ある。07年の対戦ではバウルが義成と連携ミスしたシーンもありミスが命取りになりかねない。


リーグ戦のみ得点者(ヴェルディ)
高木琢也・1(98:1)
北澤豪・1(98:1)
エウレル・1(98:1)
フェルナンド・1(98:1)
ロペス・1(02:1)
桜井直人・1(02:1))
エジムンド・1(02:1)
ロペス・1(02:1)
羽山拓巳・1(02:1)
青葉幸洋・1(06:1)
齋藤将基・1(06:1)
海本幸治郎・1(06:1)
金澤慎・2(07:2)
フッキ・5(07:4、08:1)
ディエゴ・4(07:3、08:1)
大野敏隆・1(07:1)
レアンドロ・1(08:1)
大黒将志・2(08:1、09:1)
永里源気・2(09:2)
井上平・1(09:1)
菊岡拓朗・1(10:1)
平本一樹・1(10:1)
10年以上前の得点者や今いない選手についてはどうでもよいがここ3年は助っ人トリオやオグリ、永里、菊岡など生え抜きではない選手の得点傾向がある。もちろん一樹や平も今年期待したいが本調子には遠く、この傾向からすればマラやアポジ、巻、市川らがキーマンになる。ちなみにvs札幌における巻らのキラーぶりは調べてないので後日調べてみる。

リーグ戦のみ得点者(コンサドーレ)
梶野智・1(98:1)
バルデス・2(98:2)
ウィル・1(01:1)
播戸竜二・1(01:1)
アダウト・1(01:1)
ビジュ・1(02:1)
相川進也・2(02:1、06:1)
西田吉洋・1(02:1)
池内友彦・2(06:1、07:1)
加賀健一・1(06:1)
フッキ・2(06:2)
中山元気・2(06:2)
大塚真司・1(06:1)
曽田雄志・3(07:3)
ダヴィ・3(07:2、08:1)
藤田征也・1(07:1)
石井謙伍・1(07:1)
クライトン・1(08:1)
岡本賢明・1(09:1)
キリノ・2(09:2)
石川直樹・1(09:1)
西嶋弘之・1(09:1)
内村圭宏・1(10:1)
各時代の札幌助っ人ストライカーには確実にゴールを許してきた歴史がある。バルデス、ウィル、フッキ、ダヴィ、キリノとやられてきただけにジオゴは特に警戒したいところ。祥平不在は痛いが総緑戦でやるしかないだろう。
また新戦力のレモスもデビューしてくる可能性があり助っ人には要注意したい。
次に今期の課題であるセットプレー対策。過去にセットプレーから札幌には数多のゴールを許してきたが特にCBにはやられており池内、曽田、石川、西嶋に屈している。

vsヴェルディと考えると以下の選手も過去にゴールを奪われたことがある。
中山雅史・12(94磐田:1、97磐田:3、99磐田:1、00磐田:1、01磐田:3、03磐田:1、05磐田:2)
岡山一成・2(06柏:2)
内村圭宏・4(05大分:1、07:1愛媛、09愛媛:1、10札幌:1)
日高拓磨・2(07鳥栖:1、10鳥栖:1)

絶頂期を過ぎメンバー入りさえ不確定なゴンはともかく苦手なCBでは岡山劇場に要注意。スタメンを確保しておらず鳥栖時代のような活躍に至ってない日高だがSBのオーバーラップに今期も手を焼くことがあるヴェルディ、石崎監督が起用してくる可能性は否定できない。
唯一スタメン濃厚な内村には札幌加入前から対すれば得点を奪われておりジオゴ以上に警戒が必要。ジオゴに気を取られフリーにしたときの内村が手強いはずだ。


ヴェルディは負傷者が多く万全には程遠いうえ代表召集で祥平も欠く厳しい台所事情だが札幌もいわゆるサテライトは壊滅的であり火の車なのはどのクラブも似たり寄ったり。その中で今出ている選手、カンペーの言葉を借りたなら

「オレは、ピッチに立っている選手は全員戦い抜かなくては優勝と言うのはできないと思うので。前節だって、まだまだ全然。ゲームだから、相手のペースになるのは当然。でも、寄せきれるところとか、ここから奪いにいくんだっていうところとかはある。ウチの生命線は、攻撃的にいって、(取りにいくと)切り替わったときに絶対に奪わなければならない。引かされてしまったのならしょうがない。でも、ところどころで、この選手からボールを奪ってやるんだって、目の色を変えて突っ込んでいくような姿勢が欲しいですね。そこが不満ですね。オレが点をとれば良かったんだ。オレが点を取れなかったから引き分けたという思いで反省しています。本当に良いチームだと思う。もう一回ですよ。敵は自分達。自分達に厳しく。ピッチに立つということに責任を持って、その思いを出していきたい」

キャプテンになってあからさまに責任感というかチビがあんだけ気負ったのもこういう思いが溢れた結果だろうなと。まっ暴言はやり過ぎたわけですが。カンペー復帰の効果はかなりでかい。

巻もヴェルディ愛を感じる。
「「サッカーなので簡単にいかない部分がある。この前の(ジェフ戦の)ように早い時間に失点しても、我慢することができてきている。特にカンペーが入って、最後のところで踏ん張る力が出てきている。チームとして我慢することができてきている。その中でも、ゴールをとる作業をやっていかないといけないと思う。チャンスはたくさん作っている。あとは、個人の集中力だったり。もっとたくさんのチャンスを作るポテンシャルは持っていると思うんです。チームとして、疲れてきている選手やミスする選手をどうカバーして、どう味方の良さを引き出すか、そういう過程に来ていると思うんです。チームとしてどう戦うか。最後は個人だけど、ヴェルディはどうしても個が目立ってしまう。チームとしてどこで頑張って走るか、という部分がないのが勝ちきれないところに繋がっていると思う。それを我慢強くやらないといけない。チャンスを毎回決めることってできない。チームメイトはみんなわかっている。ダメならまた次だ、っていう気持ちや、助け合いでマラニョンなどみんなの良いところを引き出したり、拓馬のいいところ、キクのいいところを引き出す作業ができれ
ば、ゲームのな
かで自分達のリズムでプレーする時間が長くなると思う。ボクが見た感じの印象です。良いときというのは、高いレベルで『オレも』『オレも』という相乗効果が連鎖していってさらに高いところにいける。良いときはそれでいい。悪いときに、人のために頑張って走るとか、頑張って走った人のスペースを埋めるとか、そういう作業が必要なんじゃないかって思います。これから上にいくためには。ボクの思うところです。相手は(戸田選手とか)要所要所にいやなポジションをとっていたり、目先を変えるパス回しはうまかった。今日は途中からボールを失うことが多かった。ウチが繋いでいても、それは草津のペースだったり。こういう中でも、勝ち点3をとりたいですよね。取れるチャンスもあった。そういうゲームに持っていくこともできるはず。サポーターのみなさんも、これだけ熊谷にきてくれる。チームにかける思いもみんなが持っていると思うですよ。試合が終わったあとも、気持ちを前面に出してくれた。僕らとしても、何とかしたい。そこは信頼関係じゃないですか。いま、ポジティブにトレーニングもできている。そのなかで、厳しいときに味方のために走る

とが少しずつできてきていると思うんです。苦しいときに踏ん張れて失点0になっている。それを攻撃でも出したい。良いところを引き出したいですね。これからの作業だと思います」

経験豊富な選手が一人入るだけで味方を変えれば見方に変わる(ACのCMパクリ)。巻自身まだまだコンディションは上がるはず。

移籍後、初ゴール。横浜FC戦でももちろん全緑でゴールを狙う巻に報いがあらんことを願うが札幌ドームで大仕事する巻に期待している。


まずは週末の試合でともにベストを尽くすこと。中位以上はどこも昇格戦線に生き残る可能性が高いシーズン。
21日札幌ドームが今期の昇格戦線のターニングポイントになるような試合になることを願います。