前半戦を折り返すにあたりどの程度の成績が最終順位に向けたクリアラインか、を調べる。
つまりはクリアラインを満たしたクラブこそ優勝を果たし、残留を成し遂げる。

勝ち点率とは
試合数×勝ち点3=最多勝ち点
各クラブ勝ち点÷最多勝ち点=勝ち点率

05年~10年までの6シーズンの年間成績1位で前半戦での優勝、降格の最低ラインを調べよう。

ではここで新たに追記したい。
ちなみに追記するためにこのデータが1ヶ月以上アップされてないことに気づいてるコアな読者のみなさん、お待たせでした。J2シリーズは3つアップするがJ1シリーズは2つ、あとは平均得点しかアップしてないここ1ヶ月でした。
昔作成したことはあるが30試合と34試合、2ステージ制と1ステージ制というギャップ(10試合ジャストだけど2ステージだから1stの途中、それに対し11.33333…という半端且つまだ作成当時1シーズンになって日が浅かった)がありすっかり手付かずだった3分の1ジンクスに触れよう。まんま読んだ通り3分の1消化時点の成績を見ていく。
まず34試合の3分の1は端数があるが区切りよく11節毎としすべて第11節時点での成績を見比べる。


17節終了の記号は☆:年間優勝、▽:降格を表す(▼は入替戦による降格、▲は入替戦による残留)。

05年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・28・84.8%
2名古屋・18・54.5%
3広島・17・51.5%
4大宮・17・51.5%
5横浜FM・16・48.5%
6G大阪・16・48.5%☆
7C大阪・16・48.5%
8大分・16・48.5%
9磐田・15・45.4%
10浦和・14・42.4%
11千葉・14・42.4%
12川崎・14・42.4%
13清水・13・39.4%
14新潟・13・39.4%
15東京V・11・33.3%▽
16FC東京・11・33.3%
17柏・10・30.3%▼
18神戸・6・18.2%▽

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・36・70.6%
2G大阪・32・62.7%☆
3磐田・28・54.9%
4浦和・26・51.0%
5横浜FM・26・51.0%
6広島・25・49.0%
7千葉・24・47.1%
8名古屋・24・47.1%
9大宮・24・47.1%
10C大阪・23・45.1%
11清水・21・41.2%
12川崎・21・41.2%
13FC東京・20・39.2%
14新潟・20・39.2%
15柏・18・35.3%▼
16大分・18・35.3%
17東京V・16・31.4%▽
18神戸・11・21.6%▽

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1G大阪・60・58.8%
2浦和・59・57.8%
3鹿島・59・57.8%
4千葉・59・57.8%
5C大阪・59・57.8%
6磐田・51・50.0%
7広島・50・49.0%
8川崎・50・49.0%
9横浜FM・48・47.1%
10FC東京・47・46.1%
11大分・43・42.2%
12新潟・42・41.2%
13大宮・41・40.2%
14名古屋・39・38.2%
15清水・39・38.2%
16柏・35・34.3%
17東京V・30・29.4%
18神戸・21・20.6%


06年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率(※G大阪、磐田は1試合未消化)
1川崎・24・72.7%
2浦和・23・69.7%☆
3G大阪・22・73.3%※
4鹿島・22・69.7%
5千葉・19・57.6%
6清水・19・57.6%
7横浜FM・17・51.5%
8FC東京・17・51.5%
9新潟・17・51.5%
10磐田・15・50.0%※
11大分・14・42.4%
12大宮・11・33.3%
13甲府・11・33.3%
14名古屋・10・30.3%
15福岡・8・24.2%▼
16京都・8・24.2%▽
17広島・7・21.2%
18C大阪・6・18.2%▽

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率
1浦和・36・70.6%☆
2G大阪・36・70.6%
3川崎・35・68.6%
4鹿島・32・62.7%
5清水・31・60.0%
6千葉・29・56.9%
7大分・27・52.9%
8大宮・26・51.0%
9磐田・24・47.1%
10横浜FM・23・45.1%
11新潟・23・45.1%
12FC東京・21・41.2%
13名古屋・20・39.2%
14甲府・18・35.3%
15広島・16・31.4%
16福岡・11・21.6%▼
17京都・11・21.6%▽
18C大阪・6・11.8%▽

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1浦和・72・70.6%
2川崎・67・65.7%
3G大阪・66・64.7%
4清水・60・58.8%
5磐田・58・56.9%
6鹿島・58・56.9%
7名古屋・48・47.1%
8大分・47・46.1%
9横浜FM・45・44.1%
10広島・45・44.1%
11千葉・44・43.1%
12大宮・44・43.1%
13FC東京・43・42.2%
14新潟・42・41.2%
15甲府・42・41.2%
16福岡・27・26.5%
17C大阪・27・26.5%
18京都・22・21.6%


07年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率
1G大阪・22・66.7%
2川崎・21・63.6%
3柏・21・63.6%
4浦和・20・60.6%
4清水・20・60.6%
6名古屋・18・54.5%
7磐田・18・54.5%
8横浜FM・16・48.5%
9鹿島・16・48.5%☆
10新潟・16・48.5%
11広島・15・45.5%▼
12神戸・14・42.4%
13甲府・13・39.4%▽
14FC東京・11・33.3%
15千葉・10・30.3%
16大分・9・27.3%
17横浜FC・7・21.2%▽
18大宮・6・18.2%

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率(※浦和、広島は1試合未消化)
1G大阪・38・74.5%
2浦和・33・68.8%※
3鹿島・30・58.8%☆
4新潟・29・56.9%
5磐田・28・54.9%
6柏・26・51.0%
7川崎・25・49.0%
8清水・25・49.0%
9横浜FM・23・45.1%
10神戸・23・45.1%
11名古屋・22・43.1%
12広島・22・45.8%▼※
13FC東京・20・39.2%
14甲府・17・33.3%▽
15大宮・16・31.4%
16千葉・16・31.4%
17大分・16・31.4%
18横浜FC・10・19.6%▽

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・72・70.6%
2浦和・70・68.6%
3G大阪・67・65.7%
4清水・61・59.8%
5川崎・54・52.9%
6新潟・51・50.0%
7横浜FM・50・49.0%
8柏・50・49.0%
9磐田・49・48.0%
10神戸・47・46.1%
11名古屋・45・44.1%
12FC東京・45・44.1%
13千葉・42・41.2%
14大分・41・40.2%
15大宮・35・34.3%
16広島・32・31.4%
17甲府・27・26.5%
18横浜FC・16・15.7%


08年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率(※は1試合未消化)
1浦和・23・69.7%
2名古屋・22・66.7%
3川崎・20・60.6%
4FC東京・20・60.6%
5鹿島・18・60.0%☆※
6横浜FM・17・51.5%
7柏・16・48.5%
8大宮・16・48.5%
9G大阪・15・50.0%※
10大分・14・46.7%※
11神戸・14・42.4%
12磐田・14・42.4%▲
13東京V・14・42.4%▽
14京都・14・46.7%※
15新潟・12・36.4%
16清水・12・36.4%
17札幌・7・21.2%▽
18千葉・2・6.1%

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率
1浦和・32・62.7%
2鹿島・31・60.8%☆
3柏・29・56.9%
4G大阪・29・56.9%
5名古屋・29・56.9%
6川崎・26・51.0%
7新潟・26・51.0%
8大分・25・49.0%
9神戸・25・49.0%
10FC東京・25・49.0%
11京都・24・47.1%
12磐田・23・45.1%▲
13大宮・22・43.1%
14東京V・20・39.2%▽
15清水・19・37.3%
16横浜FM・18・35.3%
17札幌・15・29.4%▽
18千葉・10・19.6%

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・63・61.8%
2川崎・60・58.8%
3名古屋・59・57.8%
4大分・56・54.9%
5清水・55・53.9%
6FC東京・55・53.9%
7浦和・53・52.0%
8G大阪・50・49.0%
9横浜FM・48・47.1%
10神戸・47・46.1%
11柏・46・45.1%
12大宮・43・42.2%
13新潟・42・41.2%
14京都・41・40.2%
15千葉・38・37.3%
16磐田・37・36.3%
17東京V・37・36.3%
18札幌・18・17.6%


09年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率(※は1試合未消化)

1鹿島・23・76.7%※☆
2浦和・23・69.7%
3G大阪・19・63.3%※
4新潟・19・57.6%
5名古屋・18・60.0%※
6川崎・15・50.0%※
7山形・15・45.5%
8横浜FM・15・45.5%
9磐田・15・45.5%
10広島・14・42.4%
11神戸・14・42.4%
12京都・13・39.4%
13FC東京・13・39.4%
14大宮・12・36.4%
15清水・12・36.4%
16千葉・11・33.3%▽
17柏・9・27.3%▽
18大分・4・12.1%▽

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・42・82.4%☆
2浦和・34・66.7%
3新潟・32・62.7%
4川崎・32・62.7%
5FC東京・28・54.9%
6清水・25・49.0%
7磐田・24・47.1%
8G大阪・23・45.1%
9広島・23・45.1%
10名古屋・22・43.1%
11京都・21・41.2%
12大宮・21・41.2%
13横浜FM・20・39.2%
14山形・19・37.3%
15千葉・19・37.3%▽
16神戸・18・35.3%
17柏・15・29.4%▽
18大分・4・7.8%▽

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1鹿島・66・64.7%
2川崎・64・62.7%
3G大阪・60・58.8%
4広島・56・54.9%
5FC東京・53・52.0%
6浦和・52・51.0%
7清水・51・50.0%
8新潟・50・49.0%
9名古屋・50・49.0%
10横浜FM・46・45.1%
11磐田・41・40.2%
12京都・41・40.2%
13大宮・39・38.2%
14神戸・39・38.2%
15山形・39・38.2%
16柏・34・33.3%
17大分・30・29.4%
18千葉・27・26.5%


10年・年間試合34
11節終了最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率(※は1試合未消化)
1清水・24・72.7%
2名古屋・22・66.7%☆
3川崎・20・66.7%※
4浦和・19・57.6%
5鹿島・18・60.0%※
6横浜FM・17・51.5%
7広島・15・50.0%※
8新潟・14・42.4%
9山形・14・42.4%
10FC東京・13・39.4%▽
11C大阪・13・43.3%※
12仙台・12・36.4%
13磐田・12・36.4%
14G大阪・11・36.7%※
15神戸・11・33.3%
16湘南・9・30.0%▽※
17大宮・8・26.7%※
18京都・8・26.7%▽※

17節終了最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率
1清水・36・70.6%
2名古屋・35・68.6%☆
3鹿島・34・66.7%
4川崎・29・56.9%
5新潟・28・54.9%
6C大阪・27・52.9%
7G大阪・27・52.9%
8広島・26・51.0%
9横浜FM・25・49.0%
10浦和・23・45.1%
11山形・21・41.2%
12FC東京・19・37.3%▽
13神戸・18・35.3%
14大宮・17・33.3%
15磐田・17・33.3%
16仙台・14・27.5%
17湘南・12・23.5%▽
18京都・10・19.6%▽

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率
1名古屋・72・70.6%
2G大阪・62・60.8%
3C大阪・61・59.8%
4鹿島・60・58.8%
5川崎・54・52.9%
6清水・54・52.9%
7広島・51・50.0%
8横浜FM・51・50.0%
9新潟・49・48.0%
10浦和・48・47.1%
11磐田・44・43.1%
12大宮・42・41.2%
13山形・42・41.2%
14仙台・39・38.2%
15神戸・38・37.3%
16FC東京・36・35.3%
17京都・19・18.6%
18湘南・16・15.7%


11年・年間試合34
16節終了(震災中断により代替節で11節に相当)最高勝ち点33・クラブ勝ち点・勝ち点率(※は1試合未消化、※2は2試合未消化)
1柏・25・75.8%
2仙台・21・63.6%
3川崎・20・60.6%
4広島・19・57.6%
5横浜FM・18・54.5%
6磐田・16・48.5%
7名古屋・16・53.3%※
8G大阪・16・59.3%※2
9清水・16・48.5%
10神戸・15・45.5%
11大宮・14・42.4%
12C大阪・11・36.7%※
13鹿島・11・40.7%※2
14甲府・11・33.3%
15新潟・11・33.3%
16浦和・8・24.2%
17山形・8・24.2%
18福岡・1・3.0%

5節終了(震災中断により代替節で17節に相当)最高勝ち点51・クラブ勝ち点・勝ち点率(※は1試合未消化、※2は2試合未消化)
1横浜FM・34・66.7%
2柏・34・66.7%
3名古屋・30・62.5%※
4川崎・30・58.8%
5G大阪・29・64.4%※2
6清水・27・52.9%
7磐田・26・51.0%
8仙台・26・51.0%
9広島・26・51.0%
10鹿島・19・42.2%※2
11神戸・19・37.3%
12大宮・19・37.3%
13C大阪・18・37.5%※
14浦和・18・35.3%
15新潟・18・35.3%
16甲府・17・33.3%
17山形・9・17.6%
18福岡・8・15.7%

年間成績最高勝ち点102・クラブ勝ち点・勝ち点率


では約3分の1消化時点の成績からクリアラインを断定しよう。
年間成績1位の約3分の1消化時点成績ランキング
1鹿島・76.7%(09)
2浦和・69.7%(06)
2名古屋・66.7%(10)
5鹿島・60.0%(08)
6G大阪・48.5%(05)
9鹿島・48.5%(07)
まだシーズンも始まったばかりとはいえ5割に満たないクラブが逆転している。つまりこれを11年に当て嵌めると9清水まで可能性を残している。またこの時点で首位で最終成績優勝はわずか1例のみ(16.7%)と厳しい。11年では柏が17節相当では首位から陥落しておりジンクスは確かなものか注目したい。

次に各年度の下位3クラブの約3分の1消化時点の成績ランキング(08年以前の16位クラブの自動降格はなく入れ替え戦であった)
11広島・45.5%(07・最終順位16位)
12磐田・42.4%(08・16)
13東京V・42.4%(08・17)
13甲府・39.4%(07・17)
10FC東京・39.4%(10・16)
15東京V・33.3%(05・17)
16千葉・33.3%(09・18)
17柏・30.3%(05・16)
16湘南・30.0%(10・18)
17柏・27.3%(09・16)
18京都・26.7%(10・17)
15福岡・24.2%(06・16)
16京都・24.2%(06・18)
17横浜FC・21.2%(07・18)
17札幌・21.2%(08・18)
18神戸・18.2%(05・18)
18C大阪・18.2%(06・17)
18大分・12.1%(09・17)
順位で見ると最高10位だが勝ち点率では46%以上は必要。最も3分の1時点では50%未満でも年間優勝できるため一概にノルマは断定できないが少なくとも一桁順位で降格した事例はない。


さて前半戦の成績からクリアラインを考察する。まず年間成績1位となるためのクリアラインから。

年間成績1位の前半戦成績ランキング
1鹿島・82.4%(09)
1浦和・70.6%(06)
2名古屋・68.6%(10)
2G大阪・62.7%(05)
2鹿島・60.8%(08)
3鹿島・58.8%(07)

あくまで年間成績1位となるための前半戦の最低勝ち点率は58.8%(07鹿島)である。この58.8%は勝ち点30となる。
前半戦を首位で折り返すよりも2位以下のほうが逆転しやすい傾向もある。2010年も名古屋が清水を逆転しており、このような兎と亀レースは今後も継続しそうである。
なお最低順位だと3位以上でないと難しいのは確かである。4位以下のクラブなら異例となるがなかなか難しい。

そして各年度の下位3クラブの前半戦成績ランキング(08年以前の16位クラブの自動降格はなく入れ替え戦であった)

12広島・45.8%(07・最終順位16位※ただし07広島は暫定)
12磐田・45.1%(08・16)
14東京V・39.2%(08・17)
15千葉・37.3%(09・18)
12FC東京・37.3%(10・16)
15柏・35.3%(05・16)
14甲府・33.3%(07・17)
17東京V・31.4%(05・17)
17札幌・29.4%(08・18)
17柏・29.4%(09・16)
17湘南・23.5%(10・18)
18神戸・21.6%(05・18)
16福岡・21.6%(06・16)
17京都・21.6%(06・18)
18横浜FC・19.6%(07・18)
18京都・19.6%(10・17)
18C大阪・11.8%(06・17)
18大分・7.8%(09・17)

前半戦で3割未満ならもう手遅れと言える。06年の下位3クラブが低いのに対し08年の3クラブの高騰ぶりはよくわかる。
07広島が暫定のため除外し最高が08磐田の45.1%であり、近年のJ1前半戦ノルマは少なくとも45%ほど稼がなくてはならないことを示している。前半戦で5割近い勝ち点を挙げても年間下位3クラブに入るのだからいかに年間を通した安定が必要かも分かる。残留のノルマは08磐田の45.1%も参照にすれば前半戦は勝ち点23、つまり最低ラインは勝ち点24以上である。10年もノルマを満たしたクラブ以外は残留争いに巻き込まれておりノルマは間違いないようだ。


ノルマを確認すると、優勝するには3位以上、なおかつ17試合で勝ち点30以上が優勝の最低ラインとなる。10勝7敗と意外とノルマは低い。

一方降格は11位以上、なおかつ、17試合で勝ち点24以上が自動降格回避の最低ラインとなる。
ノルマとしている最終勝ち点38がキーになっている。08ヴェルディが降格したこともあり勝ち点37は安全牌ではない。スパサカでかつて水沼氏がデータを口にしてましたが試合数×勝ち点1、つまり勝ち点34以上稼がないと苦しい。これは間違いなくむしろ34で安全ではない。やはり40は必要不可欠だ。


これは09年も10年も変わらず2011シーズン以降にも当て嵌まるのは間違いない。


過去の前半戦3強
1鹿島・82.4%(09・1)☆
1G大阪・74.5%(07・3)
1鹿島・70.6%(05・3)
1浦和・70.6%(06・1)☆
2G大阪・70.6%(06・3)
1清水・70.6%(10・6)
2浦和・68.8%(07・2)
3川崎・68.6%(06・2)
2名古屋・68.6%(10・1)☆
2浦和・66.7%(09・6)
3鹿島・66.7%(10・4)
1横浜FM・66.7%(11・?)
2柏・66.7%(11・?)
2G大阪・62.7%(05・1)☆
1浦和・62.7%(08・7)
3新潟・62.7%(09・8)
3名古屋・62.5%(11・?)
2鹿島・60.8%(08・1)☆
3鹿島・58.8%(07・1)☆
3柏・56.9%(08・11)
3磐田・54.9%(05・6)
11年の3強は低い成績か。お気づきかと思うが前半戦70.6%だと06浦和以外優勝していない。データとしても前半戦1位ではないクラブ(6シーズン中4シーズンが2位以下)が優勝しやすく2010年も清水ではなく2位名古屋が制覇。2011年横浜FMは果たしてこのジンクスを破れるのか?


続いて1stチャンピオンの失速について調べよう。
10年前半戦首位清水は早々に脱落。09年も鹿島が大ブレーキで一時的に首位の座から転落したが歴史的に見てもジンクス通りで異例ではない。
99年以降で見てみる。

99年
1磐田・34・75.6%
6磐田・49・54.4%
00年
1横浜・30・66.7%
4横浜・54・60.0%
01年
1磐田・36・80.0%
1磐田・71・78.9%
02年
1磐田・36・80.0%
1磐田・71・78.9%
03年
1横浜FM・32・71.1%
1横浜FM・58・64.4%
04年
1横浜FM・36・80.0%
2横浜FM・59・65.6%
05年
1鹿島・36・70.6%
3鹿島・59・57.8%
06年
1浦和・36・70.6%
1浦和・72・70.6%
07年
1G大阪・38・74.5%
3G大阪・67・65.7%
08年
1浦和・32・62.7%
7浦和・53・52.0%
09年
1鹿島・42・82.4%
1鹿島・66・64.7%
10年
1清水・36・70.6%
6清水・54・52.9%
11年
1横浜FM・34・66.7%
?横浜FM・??・??.?%

前半戦で7割近い勝ち点率をキープし折り返しても後半戦で失速、そのまま首位で終えた事例は12チーム中5チーム、41.7%となる。


前半戦首位のシーズン終了時における勝ち点率の差異ランキング
浦和・±0.0%(06)
磐田・-1.1%(01)
磐田・-1.1%(02)
横浜・-6.7%(00)
横浜FM・-6.7%(03)
G大阪・-8.8%(07)
浦和・-10.7%(08)
鹿島・-12.8%(05)
横浜FM・-14.4%(04)
鹿島・-17.7%(09)
清水・-17.7%(10)
磐田・-21.2%(99)

当然だが勝ち点率はキープするに限る。下げ幅が10ポイント以上あるとさすがに追い撃ちを受けてしまう。ここ2年の前半戦首位の出来の悪さにレベルの低下を印象付けさせられる。
それにしても09鹿島、2割近く勝ち点率落として3連覇とはJリーグも随分生温いリーグだ。現に10清水は6位まで順位を落とした。前半戦成績が違うとはいえ普通に追い上げがあるなかでそれでも3連覇してしまったのが鹿島黄金期のピークなのかもしれない。


以上踏まえると前半戦のノルマもまんざらバカにはできないだろう。

優勝するには3位以上、なおかつ17試合で勝ち点30以上が優勝の最低ラインとなる。10勝7敗と意外とノルマは低い。

一方降格は11位以上、なおかつ、17試合で勝ち点24以上が自動降格回避の最低ラインとなる。

J1 順位表 第5節代替(07/18更新):第17節相当
順位 チーム名・勝ち点率・最多勝ち点(予想勝ち点)
勝点(勝/引/負/得失)試合数
1 横浜FM・66.7%・85(68.034)
34(10/4/3/13)17
2 柏・66.7%・85(68.034)
34(11/1/5/11)17
3 名古屋・62.5%・84(63.750)
30(8/6/2/10)16
優勝ノルマは満たしている上位3クラブ、帳尻を合わせ名古屋が浮上してきたのがなかなか継続が難しい首位横浜FMにプレッシャーを与える。

4 川崎・58.8%・81(59.976)
30(9/3/5/8)17
5 G大阪・64.4%・86(65.688)
29(9/2/4/5)15
6 清水・52.9%・78(53.958)
27(7/6/4/1)17
7 磐田・51.0%・77(52.020)
26(7/5/5/10)17
8 仙台・51.0%・77(52.020)
26(6/8/3/4)17
9 広島・51.0%・77(52.020)
26(7/5/5/0)17
前半戦ノルマと言うと勝ち点24を満たしているのはここまで。言い方は問題があることを自覚するが火事場の馬鹿力で仙台は残留ノルマを満たしたと推察できる。

10 鹿島・42.2%・76(43.044)
19(5/4/6/1)15
11 神戸・37.3%・70(38.046)
19(5/4/8/-3)17
12 大宮・37.3%・70(38.046)
19(4/7/6/-8)17
13 C大阪・37.5%・72(38.250)
18(4/6/6/4)16
14 浦和・35.3%・69(36.006)
18(3/9/5/0)17
15 新潟・35.3%・69(36.006)
18(4/6/7/-5)17
16 甲府・33.3%・68(33.966)
17(4/5/8/-12)17
17 山形・17.6%・60(17.952)
9(2/3/12/-17)17
18 福岡・15.7%・59(16.014)
8(2/2/13/-22)17
一方、失礼を承知で被災の影響か2試合を未消化とはいえ鹿島はまだ浮上しきれていない。浦和もこの位置は予想外か。なお前半戦で一桁、つまり勝ち点9以下、勝ち点率で17.6%以下のクラブが残留した事例はないため山形、福岡の事実上の残留可能性はない。最下位で唯一残留した08千葉は前半戦勝ち点10、最終勝ち点38と後半戦だけで勝ち点28、勝ち点率54.9%を荒稼ぎしての残留、山形や福岡が後半戦でこれだけの活躍をすれば残留も可能性はあるが理論的に厳しいことは言うまでもない。