勝ち点がなかった93年、94年のヴェルディは年間成績において当然のように最多勝、最多得失点差を誇った。それは勝ち点制となった95年もであり年間優勝のマリノスに勝ち点10、勝数3、得失点差33も差をつけていながらたった2試合で年間王者を奪われ2位となった。
先のJリーグ年間王者と年間最多勝ち点クラブの相違はその後も何度も見られ計11シーズンの2ステージ制で7回も年間王者と年間成績1位が違う不可解な歴史がある。実に3分の2に近い矛盾だ。中には年間成績3位と4位がチャンピオンシップを戦う、あるいは2位と勝ち点17差ながらチャンピオンシップで敗退した例もある。
その矛盾もあったなかで、ここ数年見られなくなった絶対的なチャンピオンの強さについて調べる。ヴェルディが絶対的なチャンピオンだった時代、磐田・鹿島の2強時代、磐田・横浜FMの完全優勝、新興勢力G大阪・浦和の2強時代。そして独走するはずだった07年の浦和を逆転した鹿島は08年も連覇となったが無類の強さかと言えばそうでもない。まして3連覇したとはいえむしろ周りが弱すぎだろうと。その鹿島の牙城をようやく崩したというか鹿島が自分から崩れたんだけど名古屋が苦節18年目の初優勝。
果たしてどの時代の王者が強かったのか?ChampionのなかでのKINGを調べよう。
チャンピオンシップの優勝ははっきり言って王者とは思わない。リーグにおいて年間成績1位こそ、その年のNo.1だと私は思うからだ。私に言わせれば鹿島も3連覇は認めてもリーグにおける3冠は認めていないのだ。(1ステージ制の96、07、08年、09年は認めざる得ないにしても2ステージ制での年間優勝はいずれも短期決戦の勝負強さしかない)
歴史がその歴史を作ったのだから仕方ないのだが…。
あくまで年間成績1位となった歴代クラブは以下の通り
93V川崎
4V川崎
95V川崎(年間2位の王者横浜Mと勝ち点10差)
96鹿島
97鹿島(年間2位の王者磐田と勝ち点2差)
98磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点2差)
99清水(年間6位の王者磐田と勝ち点16差)
00柏(年間3位の王者鹿島と勝ち点3差、年間4位の準王者横浜FMと勝ち点4差)
01磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点17差)
02磐田
03横浜FM
04浦和(年間2位の王者横浜FMと勝ち点3差)
05G大阪
06浦和
07鹿島
08鹿島
09鹿島
10名古屋
00年の柏に至ってはチャンピオンシップさえ出ていない、またその年間2位の磐田も同様である。
勝ち点制度はかつてPK負けにも勝ち点1が与えられるなど年々違うため一概に同じ換算は難しいが勝ち点制度がなかった93、94のV川崎は勝敗のみで判断し勝ちに勝ち点3を与える換算。95~02年まで各年度の勝ち点制度をそのまま採用。
93年試合数36・最多勝ち点108(年間試合数×勝ち点3)
V川崎28勝…勝ち点84・勝ち点率77.8%(クラブ勝ち点÷最多勝ち点)
94年試合数44・最多勝ち点132
V川崎31勝…勝ち点93・勝ち点率70.5%
95年試合数52・最多勝ち点156
V川崎…勝ち点108・勝ち点率69.2%
96年試合数30・最多勝ち点90
鹿島…勝ち点66・勝ち点率73.3%
97年試合数32・最多勝ち点96
鹿島…勝ち点68・勝ち点率70.8%
98年試合数34・最多勝ち点102
磐田…勝ち点78・勝ち点率76.5%
99年試合数30・最多勝ち点90
清水…勝ち点65・勝ち点率72.2%
00年試合数30・最多勝ち点90
柏…勝ち点58・勝ち点率64.4%
01年試合数30・最多勝ち点90
磐田…勝ち点71・勝ち点率78.9%
02年試合数30・最多勝ち点90
磐田…勝ち点71・勝ち点率78.9%
03年試合数30・最多勝ち点90
横浜FM…勝ち点58・勝ち点率64.4%
04年試合数30・最多勝ち点90
浦和…勝ち点62・勝ち点率68.9%
05年試合数34・最多勝ち点102
G大阪…勝ち点60・勝ち点率58.8%
06年試合数34・最多勝ち点102
浦和…勝ち点72・勝ち点率70.6%
07年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点72・勝ち点率70.6%
08年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点63・勝ち点率61.8%
09年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点66・勝ち点率64.7%
10年試合数34・最多勝ち点102
名古屋…勝ち点72・勝ち点率70.6%
歴代の年間成績1位チームの順位は開催概要が各々違うため一概に比較は出来ません。2ステージ制、延長Vゴール・PKの制度(PK負けに与える勝ち点1)によりはっきりと言えませんのであくまで当時の制度で判断。
01磐田・勝ち点率78.9%
02磐田・勝ち点率78.9%
93V川崎・勝ち点率77.8%
98磐田・勝ち点率76.5%
96鹿島・勝ち点率73.3%
99清水・勝ち点率72.2%
97鹿島・勝ち点率70.8%
06浦和・勝ち点率70.6%
07鹿島・勝ち点率70.6%
10名古屋・勝ち点率70.6%
94V川崎・勝ち点率70.5%
95V川崎・勝ち点率69.2%
04浦和・勝ち点率68.9%
09鹿島・勝ち点率64.7%
00柏・勝ち点率64.4%
03横浜FM・勝ち点率64.4%
08鹿島・勝ち点率61.8%
05G大阪・勝ち点率58.8%
2度の開幕、延長で勝ち点2や勝ち点3を拾える制度という当時と1度の開幕、90分で試合が決まり勝ち点3、1、0とシビアな現在とはかなり条件が違いますが…。
黄金期の磐田がV川崎を凌ぎ歴代No.1クラブと言えます。与えられた条件で勝ち抜くことが求められるわけです。
名古屋はここ5年のチャンピオンでは06浦和07鹿島と並び最強。ただ歴代8位タイでありたいしたことはない。鹿島は3連覇したとはいえ08、09年の成績はワースト5。言うなれば周りが弱すぎただけ。
当時の勝ち点制度は
PK負けで勝ち点1(95~96)
延長勝ちに勝ち点2、PK勝ち・引き分けに勝ち点1(97~02)
などが与えられたためあくまで現在の勝ち点制度に統一した場合が以下の下段の通り(90分以内と換算した場合・延長以後は勝ち負け関係なく勝ち点1とする)
93V川崎・勝ち点率77.8%
22勝8分け勝ち点74・68.5%(9.3%DOWN)
94V川崎・勝ち点率70.5%
27勝8分け勝ち点89・67.4%(3.1%DOWN)
95V川崎・勝ち点率69.2%
29勝11分け勝ち点98・62.8%(6.4%DOWN)
96鹿島・勝ち点率73.3%
17勝8分け勝ち点59・65.6%(7.7%DOWN)
97鹿島・勝ち点率70.8%
21勝4分け勝ち点67・69.8%(1.0%DOWN)
98磐田・勝ち点率76.5%
26勝1分け勝ち点79・77.5%(1.0%UP)
99清水・勝ち点率72.2%
20勝4分け勝ち点63・70.0%(2.2%DOWN)
00柏・勝ち点率64.4%
15勝8分け勝ち点53・58.9%(5.5%DOWN)
01磐田・勝ち点率78.9%
18勝10分け勝ち点64・71.1%(7.8%DOWN)
02磐田・勝ち点率78.9%
18勝9分け勝ち点63・70.0%(8.9%DOWN)
以下は変わらず
03横浜FM・勝ち点率64.4%
04浦和・勝ち点率68.9%
05G大阪・勝ち点率58.8%
06浦和・勝ち点率70.6%
07鹿島・勝ち点率70.6%
08鹿島・勝ち点率61.8%
09鹿島・勝ち点率64.7%
10名古屋・勝ち点率70.6%
DOWN率
93V川崎・9.3%
02磐田・8.9%
01磐田・7.8%
96鹿島・7.7%
95V川崎・6.4%
00柏・5.5%
94V川崎・3.1%
99清水・2.2%
97鹿島・1.0%
98磐田・+1.0%
90分以内で見ると当時の制度を無視しても9.3%落とした初代ヴェルディがやや勝負強さがないことになる。それでも延長でも負けないスタイルが当時の主流だったし仮に延長がなければ生まれなかったゴールも数多い。
しかも黄金期の磐田も揃って率を落としているため、いかに90分で試合を決めるのが難しいか、現在のJリーグはとてもシビアなのだと思い知らされる(かつては勝ち点2を計算出来たから後半ロスタイムにリスクを冒して攻めなくてもよかったのだから)
唯一UPさせた98年の磐田だが余談となるが、この年リーグ戦では横浜Mに延長負けした1試合以外の33試合は、すべて90分以内に決着をつけている(もちろん勝利も敗戦も含む)。そんな磐田だがリーグ戦では対鹿島戦2敗、チャンピオンシップを含み4戦全敗であり苦肉にも延長負けもある。
改めて算出した歴代年間成績1位クラブ順位
98磐田・77.5%
01磐田・71.1%
06浦和・70.6%
07鹿島・70.6%
10名古屋・70.6%
99清水・70.0%
02磐田・70.0%
97鹿島・69.8%
04浦和・68.9%
93V川崎・68.5%
94V川崎・67.4%
96鹿島・65.6%
09鹿島・64.7%
03横浜FM・64.4%
95V川崎・62.8%
08鹿島・61.8%
00柏・58.9%
05G大阪・58.8%
90分以内で見れば10名古屋も歴代ベスト3タイ。現代のJリーグは90分以内に決着つけないとならず、名古屋も絶対的なチャンピオンではないものの、2位G大阪に勝ち点10突き放しており、05年以降では史上初となる最終節前の優勝(3試合残して)である。90分できっちり結果を出した名古屋と結果を出せなかった2位以下の明白な違いか。
02年以前の数値は言い方が悪いが本気ではない数値と言おう。延長があれば…。PKがあるから…。という気持ちの余裕が生まれた時代である。がむしゃらに90分以内で争えば違うドラマが生まれただろう。
ただし例えば悲しいVゴールと語り継がれる福田正博、延長男藤田俊哉、カズなどが見せたゴールが幻にはならないし沢山の歓喜と失意をもたらしたVゴールが今はただ懐かしい。
しかし03年以後はリアルな数値である、G大阪が変わらず歴代弱小王者であり完全優勝したはずの03横浜FMもワースト5である。
短期決戦の勝負強さが必要な時代は終わった。鹿島の年間3冠はぶっちゃけ短期決戦3冠王だ。
『90分で決める』そんな簡単で難しいことを現代は求められる。鹿島も結果は3連覇でも実力は落ちている。花の79年組もついに30代に突入した。このあとの世代交代に失敗すれば一気にJ2もある話。
名古屋は新時代を築けるか、浦和やG大阪のように三日天下に終わるようならJリーグは盛り上がらない。
PS、ここまで読んだ物好きな方へ、あくまで年間成績1位の90分以内であって、調べたら他に90分以内の隠れ王者はいるかも、いやいるはず。しかし私はド素人なので調べる気もありません。
先のJリーグ年間王者と年間最多勝ち点クラブの相違はその後も何度も見られ計11シーズンの2ステージ制で7回も年間王者と年間成績1位が違う不可解な歴史がある。実に3分の2に近い矛盾だ。中には年間成績3位と4位がチャンピオンシップを戦う、あるいは2位と勝ち点17差ながらチャンピオンシップで敗退した例もある。
その矛盾もあったなかで、ここ数年見られなくなった絶対的なチャンピオンの強さについて調べる。ヴェルディが絶対的なチャンピオンだった時代、磐田・鹿島の2強時代、磐田・横浜FMの完全優勝、新興勢力G大阪・浦和の2強時代。そして独走するはずだった07年の浦和を逆転した鹿島は08年も連覇となったが無類の強さかと言えばそうでもない。まして3連覇したとはいえむしろ周りが弱すぎだろうと。その鹿島の牙城をようやく崩したというか鹿島が自分から崩れたんだけど名古屋が苦節18年目の初優勝。
果たしてどの時代の王者が強かったのか?ChampionのなかでのKINGを調べよう。
チャンピオンシップの優勝ははっきり言って王者とは思わない。リーグにおいて年間成績1位こそ、その年のNo.1だと私は思うからだ。私に言わせれば鹿島も3連覇は認めてもリーグにおける3冠は認めていないのだ。(1ステージ制の96、07、08年、09年は認めざる得ないにしても2ステージ制での年間優勝はいずれも短期決戦の勝負強さしかない)
歴史がその歴史を作ったのだから仕方ないのだが…。
あくまで年間成績1位となった歴代クラブは以下の通り
93V川崎
4V川崎
95V川崎(年間2位の王者横浜Mと勝ち点10差)
96鹿島
97鹿島(年間2位の王者磐田と勝ち点2差)
98磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点2差)
99清水(年間6位の王者磐田と勝ち点16差)
00柏(年間3位の王者鹿島と勝ち点3差、年間4位の準王者横浜FMと勝ち点4差)
01磐田(年間2位の王者鹿島と勝ち点17差)
02磐田
03横浜FM
04浦和(年間2位の王者横浜FMと勝ち点3差)
05G大阪
06浦和
07鹿島
08鹿島
09鹿島
10名古屋
00年の柏に至ってはチャンピオンシップさえ出ていない、またその年間2位の磐田も同様である。
勝ち点制度はかつてPK負けにも勝ち点1が与えられるなど年々違うため一概に同じ換算は難しいが勝ち点制度がなかった93、94のV川崎は勝敗のみで判断し勝ちに勝ち点3を与える換算。95~02年まで各年度の勝ち点制度をそのまま採用。
93年試合数36・最多勝ち点108(年間試合数×勝ち点3)
V川崎28勝…勝ち点84・勝ち点率77.8%(クラブ勝ち点÷最多勝ち点)
94年試合数44・最多勝ち点132
V川崎31勝…勝ち点93・勝ち点率70.5%
95年試合数52・最多勝ち点156
V川崎…勝ち点108・勝ち点率69.2%
96年試合数30・最多勝ち点90
鹿島…勝ち点66・勝ち点率73.3%
97年試合数32・最多勝ち点96
鹿島…勝ち点68・勝ち点率70.8%
98年試合数34・最多勝ち点102
磐田…勝ち点78・勝ち点率76.5%
99年試合数30・最多勝ち点90
清水…勝ち点65・勝ち点率72.2%
00年試合数30・最多勝ち点90
柏…勝ち点58・勝ち点率64.4%
01年試合数30・最多勝ち点90
磐田…勝ち点71・勝ち点率78.9%
02年試合数30・最多勝ち点90
磐田…勝ち点71・勝ち点率78.9%
03年試合数30・最多勝ち点90
横浜FM…勝ち点58・勝ち点率64.4%
04年試合数30・最多勝ち点90
浦和…勝ち点62・勝ち点率68.9%
05年試合数34・最多勝ち点102
G大阪…勝ち点60・勝ち点率58.8%
06年試合数34・最多勝ち点102
浦和…勝ち点72・勝ち点率70.6%
07年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点72・勝ち点率70.6%
08年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点63・勝ち点率61.8%
09年試合数34・最多勝ち点102
鹿島…勝ち点66・勝ち点率64.7%
10年試合数34・最多勝ち点102
名古屋…勝ち点72・勝ち点率70.6%
歴代の年間成績1位チームの順位は開催概要が各々違うため一概に比較は出来ません。2ステージ制、延長Vゴール・PKの制度(PK負けに与える勝ち点1)によりはっきりと言えませんのであくまで当時の制度で判断。
01磐田・勝ち点率78.9%
02磐田・勝ち点率78.9%
93V川崎・勝ち点率77.8%
98磐田・勝ち点率76.5%
96鹿島・勝ち点率73.3%
99清水・勝ち点率72.2%
97鹿島・勝ち点率70.8%
06浦和・勝ち点率70.6%
07鹿島・勝ち点率70.6%
10名古屋・勝ち点率70.6%
94V川崎・勝ち点率70.5%
95V川崎・勝ち点率69.2%
04浦和・勝ち点率68.9%
09鹿島・勝ち点率64.7%
00柏・勝ち点率64.4%
03横浜FM・勝ち点率64.4%
08鹿島・勝ち点率61.8%
05G大阪・勝ち点率58.8%
2度の開幕、延長で勝ち点2や勝ち点3を拾える制度という当時と1度の開幕、90分で試合が決まり勝ち点3、1、0とシビアな現在とはかなり条件が違いますが…。
黄金期の磐田がV川崎を凌ぎ歴代No.1クラブと言えます。与えられた条件で勝ち抜くことが求められるわけです。
名古屋はここ5年のチャンピオンでは06浦和07鹿島と並び最強。ただ歴代8位タイでありたいしたことはない。鹿島は3連覇したとはいえ08、09年の成績はワースト5。言うなれば周りが弱すぎただけ。
当時の勝ち点制度は
PK負けで勝ち点1(95~96)
延長勝ちに勝ち点2、PK勝ち・引き分けに勝ち点1(97~02)
などが与えられたためあくまで現在の勝ち点制度に統一した場合が以下の下段の通り(90分以内と換算した場合・延長以後は勝ち負け関係なく勝ち点1とする)
93V川崎・勝ち点率77.8%
22勝8分け勝ち点74・68.5%(9.3%DOWN)
94V川崎・勝ち点率70.5%
27勝8分け勝ち点89・67.4%(3.1%DOWN)
95V川崎・勝ち点率69.2%
29勝11分け勝ち点98・62.8%(6.4%DOWN)
96鹿島・勝ち点率73.3%
17勝8分け勝ち点59・65.6%(7.7%DOWN)
97鹿島・勝ち点率70.8%
21勝4分け勝ち点67・69.8%(1.0%DOWN)
98磐田・勝ち点率76.5%
26勝1分け勝ち点79・77.5%(1.0%UP)
99清水・勝ち点率72.2%
20勝4分け勝ち点63・70.0%(2.2%DOWN)
00柏・勝ち点率64.4%
15勝8分け勝ち点53・58.9%(5.5%DOWN)
01磐田・勝ち点率78.9%
18勝10分け勝ち点64・71.1%(7.8%DOWN)
02磐田・勝ち点率78.9%
18勝9分け勝ち点63・70.0%(8.9%DOWN)
以下は変わらず
03横浜FM・勝ち点率64.4%
04浦和・勝ち点率68.9%
05G大阪・勝ち点率58.8%
06浦和・勝ち点率70.6%
07鹿島・勝ち点率70.6%
08鹿島・勝ち点率61.8%
09鹿島・勝ち点率64.7%
10名古屋・勝ち点率70.6%
DOWN率
93V川崎・9.3%
02磐田・8.9%
01磐田・7.8%
96鹿島・7.7%
95V川崎・6.4%
00柏・5.5%
94V川崎・3.1%
99清水・2.2%
97鹿島・1.0%
98磐田・+1.0%
90分以内で見ると当時の制度を無視しても9.3%落とした初代ヴェルディがやや勝負強さがないことになる。それでも延長でも負けないスタイルが当時の主流だったし仮に延長がなければ生まれなかったゴールも数多い。
しかも黄金期の磐田も揃って率を落としているため、いかに90分で試合を決めるのが難しいか、現在のJリーグはとてもシビアなのだと思い知らされる(かつては勝ち点2を計算出来たから後半ロスタイムにリスクを冒して攻めなくてもよかったのだから)
唯一UPさせた98年の磐田だが余談となるが、この年リーグ戦では横浜Mに延長負けした1試合以外の33試合は、すべて90分以内に決着をつけている(もちろん勝利も敗戦も含む)。そんな磐田だがリーグ戦では対鹿島戦2敗、チャンピオンシップを含み4戦全敗であり苦肉にも延長負けもある。
改めて算出した歴代年間成績1位クラブ順位
98磐田・77.5%
01磐田・71.1%
06浦和・70.6%
07鹿島・70.6%
10名古屋・70.6%
99清水・70.0%
02磐田・70.0%
97鹿島・69.8%
04浦和・68.9%
93V川崎・68.5%
94V川崎・67.4%
96鹿島・65.6%
09鹿島・64.7%
03横浜FM・64.4%
95V川崎・62.8%
08鹿島・61.8%
00柏・58.9%
05G大阪・58.8%
90分以内で見れば10名古屋も歴代ベスト3タイ。現代のJリーグは90分以内に決着つけないとならず、名古屋も絶対的なチャンピオンではないものの、2位G大阪に勝ち点10突き放しており、05年以降では史上初となる最終節前の優勝(3試合残して)である。90分できっちり結果を出した名古屋と結果を出せなかった2位以下の明白な違いか。
02年以前の数値は言い方が悪いが本気ではない数値と言おう。延長があれば…。PKがあるから…。という気持ちの余裕が生まれた時代である。がむしゃらに90分以内で争えば違うドラマが生まれただろう。
ただし例えば悲しいVゴールと語り継がれる福田正博、延長男藤田俊哉、カズなどが見せたゴールが幻にはならないし沢山の歓喜と失意をもたらしたVゴールが今はただ懐かしい。
しかし03年以後はリアルな数値である、G大阪が変わらず歴代弱小王者であり完全優勝したはずの03横浜FMもワースト5である。
短期決戦の勝負強さが必要な時代は終わった。鹿島の年間3冠はぶっちゃけ短期決戦3冠王だ。
『90分で決める』そんな簡単で難しいことを現代は求められる。鹿島も結果は3連覇でも実力は落ちている。花の79年組もついに30代に突入した。このあとの世代交代に失敗すれば一気にJ2もある話。
名古屋は新時代を築けるか、浦和やG大阪のように三日天下に終わるようならJリーグは盛り上がらない。
PS、ここまで読んだ物好きな方へ、あくまで年間成績1位の90分以内であって、調べたら他に90分以内の隠れ王者はいるかも、いやいるはず。しかし私はド素人なので調べる気もありません。