いつのヴェルディが最強だったんだろう?と疑問がある。反対にいつのヴェルディが最弱か。
まずは簡単に成績表
93年(36)・28勝8敗・72得31失
94年(44)・31勝13敗・91得47失
95年(52)・35勝17敗・106得62失
96年(30)・19勝11敗・68得42失
97年(32)・10勝22敗・38得65失
98年(34)・13勝21敗・47得53失
99年(30)・17勝11敗2分・43得43失
00年(30)・12勝14敗4分・46得44失
01年(30)・10勝18敗2分・38得57失
02年(30)・13勝14敗3分・41得43失
03年(30)・11勝12敗7分・56得57失
04年(30)・11勝13敗6分・43得46失
05年(34)・6勝16敗12分・40得73失
06年(48)・21勝19敗8分・69得75失(J2)
07年(48)・26勝11敗11分・90得57失(J2)
08年(34)・10勝17敗7分・38得50失
09年(51)・21勝19敗11分・68得61失(J2)
10年(36)・17勝12敗7分・47得34失(J2)
年間だと当然ヴェルディ川崎の全盛期4年が際立つ。では勝ち点率、勝率、失点率、得失点差率などを見てみる。
勝ち点率、95年以後02年までは延長Vゴール方式やPK制度、PK負けにまで勝ち点を与えたため今の勝ち点制度とは差異が生まれる。当時の与えられた条件で多くの勝ち点を得ることも今以上にシビアではあったと同時に90分+αという時間に限りがある現在とはメンタル的にも別物ではある。
今回の算出は試合内容に関係なく以下の勝ち点により換算する。
勝ち…勝ち点3(延長勝ちでもPK勝ちでも勝ちは勝ち点3)
負け…勝ち点0(負けた試合はすべて勝ち点0)
引き分け…勝ち点1
当時の勝ち点とは差異があります。(93、94シーズンに勝ち点制度なし)
シーズン・年間成績・勝ち点(試合数)勝ち点率
勝ち点率=勝ち点÷(年間試合数×勝ち点3)
93年・28勝8敗・勝ち点84(36)77.7%
94年・31勝13敗・勝ち点93(44)70.5%
95年・35勝17敗・勝ち点105(52)67.3%
96年・19勝11敗・勝ち点57(30)63.3%
97年・10勝22敗・勝ち点30(32)31.3%
98年・13勝21敗・勝ち点39(34)38.2%
99年・17勝11敗2分・勝ち点53(30)58.9%
00年・12勝14敗4分・勝ち点40(30)44.4%
01年・10勝18敗2分・勝ち点32(30)35.6%
02年・13勝14敗3分・勝ち点42(30)46.7%
03年・11勝12敗7分・勝ち点40(30)44.4%
04年・11勝13敗6分・勝ち点39(30)43.3%
05年・6勝16敗12分・勝ち点30(34)29.4%
06年・21勝19敗8分・勝ち点71(48)49.3%
07年・26勝11敗11分・勝ち点89(48)61.8%
08年・10勝17敗7分・勝ち点37(34)36.3%
09年・21勝19敗11分・勝ち点74(51)48.4%
10年・17勝12敗7分・勝ち点58(36)53.7%
勝ち点率ランキング
1・77.7%(93)
2・70.5%(94)
3・67.3%(95)
4・63.3%(96)
5・61.8%(07)
6・58.9%(99)
7・53.7%(10)
8・49.3%(06)
9・48.4%(09)
10・46.7%(02)
11・44.4%(00)
11・44.4%(03)
13・43.3%(04)
14・38.2%(98)
15・36.3%(08)
16・35.6%(01)
17・31.3%(97)
18・29.4%(05)
ワースト1は降格した05年は当然か。ベスト5はこれから上位に名を連ねる5シーズン。しかも年々下降し以後一度しか6割を満たしたシーズンはない、それもJ2だが。これでは降格も伏線があったわけになる。
勝率を出してみよう。一般的に引き分けを省いて勝敗だけで出す勝率もあるがここでは敗戦も引き分けも勝利ではないと判断するので単純に
勝利数÷試合数とする。
シーズン(試合数)・年間成績・勝率
93年(36)・28勝8敗・77.8%
94年(44)・31勝13敗・70.5%
95年(52)・35勝17敗・67.3%
96年(30)・19勝11敗・63.3%
97年(32)・10勝22敗・31.3%
98年(34)・13勝21敗・38.2%
99年(30)・17勝11敗2分・56.7%
00年(30)・12勝14敗4分・40.0%
01年(30)・10勝18敗2分・33.3%
02年(30)・13勝14敗3分・43.3%
03年(30)・11勝12敗7分・36.7%
04年(30)・11勝13敗6分・36.7%
05年(34)・6勝16敗12分・17.6%
06年(48)・21勝19敗8分・43.8%
07年(48)・26勝11敗11分・54.2%
08年(34)・10勝17敗7分・33.3%
09年(51)・21勝19敗11分・41.2%
10年(36)・17勝12敗7分・47.2%
98年までは勝ち点率と全く同じ(共に3倍していたから)。99年以降は引き分けによる勝ち点1がないことになるのだから「勝ち点-引き分け数」が元になる。当然勝ち点率よりもパーセンテージは落ちる。
勝率ランキング
1・77.8%(93)
2・70.5%(94)
3・67.3%(95)
4・63.3%(96)
5・56.7%(99)
6・54.2%(07)
7・47.2%(10)
8・43.8%(06)
8・43.3%(02)
10・41.2%(09)
11・40.0%(00)
12・38.2%(98)
13・36.7%(03)
13・36.7%(04)
15・33.3%(01)
15・33.3%(08)
17・31.3%(97)
18・17.6%(05)
勝ち点率と違うベスト5、ワースト5である。ただ上位4シーズンは鉄板。
続いて得点率。
シーズン(試合数)・得点数・得点率
93年(36)・72得・2.00
94年(44)・91得・2.07
95年(52)・106得・2.04
96年(30)・68得・2.27
97年(32)・38得・1.19
98年(34)・47得・1.38
99年(30)・43得・1.43
00年(30)・46得・1.53
01年(30)・38得・1.27
02年(30)・41得・1.37
03年(30)・56得・1.87
04年(30)・43得・1.43
05年(34)・40得・1.18
06年(48)・69得・1.44
07年(48)・90得・1.88
08年(34)・38得・1.12
09年(51)・68得・1.33
10年(36)・47得・1.31
あんだけフッキがゴールした07年も得点数で見れば3番目。平均2点台はなかなか難しい。
得点率ランキング
1・2.27(96)
2・2.07(94)
3・2.04(95)
4・2.00(93)
5・1.88(07)
6・1.87(03)
7・1.53(00)
8・1.44(06)
9・1.43(99)
9・1.43(04)
11・1.38(98)
12・1.37(02)
13・1.33(09)
14・1.31(10)
15・1.27(01)
16・1.19(97)
17・1.18(05)
18・1.12(08)
記憶が正しければ96年はドニゼッチ&カズが目玉だったにも関わらずドニゼッチは半年で帰国(Wikipediaによると首都高の渋滞を理由にしたらしい)、カズが孤軍奮闘し得点王を獲得するもチームは7位と巻き返せなかった。結論これがヴェルディが攻撃面で圧倒できた最後のシーズンではないか。
この全盛期以後2.00を上回るシーズンがないのも悲しい事実。確かにカズや武田、助っ人らがゴールを量産したが誰かに頼ることなくチームでゴールを奪えた理想的な攻撃スタイルこそ今後のヴェルディの目指すべき方向性に思える。
いかに攻撃を生かし攻守のバランスを保ち試合に撃ち勝つか。このバランスがない限りJ1では通用しない。
守備は当たり前だが失点率が少ないほうがランキングでは上とする。
シーズン(試合数)・失点数・失点率
93年(36)・31失・0.86
94年(44)・47失・1.07
95年(52)・62失・1.19
96年(30)・42失・1.40
97年(32)・65失・2.03
98年(34)・53失・1.23
99年(30)・43失・1.43
00年(30)・44失・1.47
01年(30)・57失・1.90
02年(30)・43失・1.43
03年(30)・57失・1.90
04年(30)・46失・1.53
05年(34)・73失・2.15
06年(48)・75失・1.56
07年(48)・57失・1.19
08年(34)・50失・1.47
09年(51)・61失・1.20
10年(36)・34失・0.94
1失点を切ったのが10年がJ2ながら17シーズンぶりの快挙となった。1失点未満は18シーズンでわずか2シーズンしかない。2失点オーバー2シーズン。J2とはいえここ5シーズンは比較的に安定した守備力を見せてはいる。
失点率ランキング
1・0.86(93)
2・0.94(10)
3・1.07(94)
4・1.19(95)
4・1.19(07)
6・1.20(09)
7・1.23(98)
8・1.40(96)
9・1.43(99)
9・1.43(02)
11・1.47(00)
11・1.47(08)
13・1.53(04)
14・1.56(06)
15・1.90(01)
15・1.90(03)
17・2.03(97)
18・2.15(05)
鉄板組のベスト3に割って入り2010年が2位入賞。降格した08年はいかに攻撃がヘボかったかわかる。攻撃ばかり目が行く93~95年は鉄壁が支えていたのもわかりやすい。特に1失点以下の菊池、ペレイラ、柱谷らを中心にした93年はやはり土肥、バウル、カンペーらでも更新出来なかったほどマネ出来ない鉄壁ぶり。
得失点差ではどうだろう。得失点差で08年に涙を呑んだ記憶は新しいところ。
シーズン(試合数)・年間成績・得失点差・得失点差率
93年(36)・72得31失・+41・+1.14
94年(44)・91得47失・+44・+1.00
95年(52)・106得62失・+44・+0.85
96年(30)・68得42失・+26・+0.87
97年(32)・38得65失・-27・-0.84
98年(34)・47得53失・-6・-0.18
99年(30)・43得43失・±0・±0.00
00年(30)・46得44失・+2・+0.07
01年(30)・38得57失・-19・-0.63
02年(30)・41得43失・-2・-0.07
03年(30)・56得57失・-1・-0.03
04年(30)・43得46失・-3・-0.10
05年(34)・40得73失・-33・-0.97
06年(48)・69得75失・-6・-0.13
07年(48)・90得57失・+23・+0.48
08年(34)・38得50失・-12・-0.35
09年(51)・68得61失・+7・+0.14
10年(36)・47得34失・+13・+0.36
前半の貯金を後半は使い切ろうとしている。カリオカに言わせれば貯金は使うものだけど…
得失点差率ランキング
1・+1.14(93)
2・+1.00(94)
3・+0.87(96)
4・+0.85(95)
5・+0.48(07)
6・+0.36(10)
7・+0.14(09)
8・+0.07(00)
9・±0.00(99)
10・-0.03(03)
11・-0.07(02)
12・-0.10(04)
13・-0.13(06)
14・-0.18(98)
15・-0.35(08)
16・-0.63(01)
17・-0.84(97)
18・-0.97(05)
得点率ベスト5が得失点差率でも並びは変わりながらベスト5。次点に10年。やはりいかに攻撃し鉄壁に守り勝ち点を稼ぐか。その積み重ねが得失点差にも現れる。±も含め実に10シーズンは借金シーズン。上積みはしたが得点力不足が課題となった2010シーズン。
では最強ヴェルディはいつか?
ここでお得意の順位ポイント方式を取らせて頂く。
1位18ポイント、2位17ポイント、…中略…17位2ポイント、18位1ポイントとなる。累計ポイントが一番高いシーズンを最強ヴェルディと認定したい。
勝ち点率ランキング
1・77.7%(93)18
2・70.5%(94)17
3・67.3%(95)16
4・63.3%(96)15
5・61.8%(07)14
6・58.9%(99)13
7・53.7%(10)12
8・49.3%(06)11
9・48.4%(09)10
10・46.7%(02)9
11・44.4%(00)8
11・44.4%(03)8
13・43.3%(04)6
14・38.2%(98)5
15・36.3%(08)4
16・35.6%(01)3
17・31.3%(97)2
18・29.4%(05)1
勝率ランキング
1・77.8%(93)18
2・70.5%(94)17
3・67.3%(95)16
4・63.3%(96)15
5・56.7%(99)14
6・54.2%(07)13
7・47.2%(10)12
8・43.8%(06)11
8・43.3%(02)10
10・41.2%(09)9
11・40.0%(00)8
12・38.2%(98)7
13・36.7%(03)6
13・36.7%(04)6
15・33.3%(01)4
15・33.3%(08)4
17・31.3%(97)2
18・17.6%(05)1
得点率ランキング
1・2.27(96)18
2・2.07(94)17
3・2.04(95)16
4・2.00(93)15
5・1.88(07)14
6・1.87(03)13
7・1.53(00)12
8・1.44(06)11
9・1.43(99)10
9・1.43(04)10
11・1.38(98)8
12・1.37(02)7
13・1.33(09)6
14・1.31(10)5
15・1.27(01)4
16・1.19(97)3
17・1.18(05)2
18・1.12(08)1
失点率ランキング
1・0.86(93)18
2・0.94(10)17
3・1.07(94)16
4・1.19(95)15
4・1.19(07)15
6・1.20(09)13
7・1.23(98)12
8・1.40(96)11
9・1.43(99)10
9・1.43(02)10
11・1.47(00)8
11・1.47(08)8
13・1.53(04)6
14・1.56(06)5
15・1.90(01)4
15・1.90(03)4
17・2.03(97)2
18・2.15(05)1
得失点差率ランキング
1・+1.14(93)18
2・+1.00(94)17
3・+0.87(96)16
4・+0.85(95)15
5・+0.48(07)14
6・+0.36(10)13
7・+0.14(09)12
8・+0.07(00)11
9・±0.00(99)10
10・-0.03(03)9
11・-0.07(02)8
12・-0.10(04)7
13・-0.13(06)6
14・-0.18(98)5
15・-0.35(08)4
16・-0.63(01)3
17・-0.84(97)2
18・-0.97(05)1
まとめてみよう。
シーズン・算出ポイント(順に勝ち点率、勝率、得点率、失点率、得失点差率の順位ポイント)
93・18+18+15+18+18=87p
94・17+17+17+16+17=84p
95・16+16+16+15+15=78p
96・15+15+18+11+16=75p
97・ 2+ 2+ 3+ 2+ 2=11p
98・ 5+ 7+ 8+12+ 5=37p
99・13+14+10+10+10=57p
00・ 8+ 8+12+ 8+11=47p
01・ 3+ 4+ 4+ 4+ 3=18p
02・ 9+11+ 7+10+ 8=45p
03・ 8+ 6+13+ 4+ 9=40p
04・ 6+ 6+10+ 6+ 7=34p
05・ 1+ 1+ 2+ 1+ 1= 6p
06・11+11+11+ 5+ 6=44p
07・14+13+14+15+14=70p
08・ 4+ 4+ 1+ 8+ 4=21p
09・10+ 9+ 6+13+12=50p
10・12+12+ 5+17+13=59p
算出ポイントランキング(総評は記憶によるものなので指摘お待ちします)
最強ヴェルディ
93・18+18+15+18+18=87p
いわゆるオール5は逃したがほぼパーフェクトシーズン。攻撃こそ4位だが守備は断トツ。これこそが目指すべきヴェルディの原点だろう。
2・94・17+17+17+16+17=84p
オール2番手もなかなか難しい。10年に失点率でこそ更新されたがそれでも1.07は驚異的。前年並に安定したのだから素晴らしい。特筆すべきはやはり守備だろう、試合数も増加したなかで安定を保ったことは年間MVPペレイラら守備陣の奮闘があったからだろう。
3・95・16+16+16+15+15=78p
こちらもオール銅メダルこそ逃したがカズを欠いたわりに粘り最後のリーグタイトル獲得に到る。チャンピオンシップさえ負けなければ…
4・96・15+15+18+11+16=75p
低迷に向かうシーズンらしく4位。特筆すべきはカズが得点王となったように攻撃だけは歴代1位。その影響で得失点差率も3位。ただ分かるように守備陣はペレイラ退団で散々。
5・07・14+13+14+15+14=70p
J2準優勝なのだから本来はベスト3くらいには入る成績が欲しいところだが。特筆すべきは4位に入る失点率。7連敗したわりに守備陣は95年並に安定したということ。
6・10・12+12+ 5+17+13=59p
J2ながら失点率は堂々の歴代2位。課題は得点率なのは明白だが現状のチーム事情からすれば上出来であったのは間違いない。
7・99・13+14+10+10+10=57p
新生ヴェルディとしてスタートしたが特筆は勝率か。ただ好調ではあったがまだ真の力はなかったわけで。
8・09・10+ 9+ 6+13+12=50p
09年レベルで歴代7位というのも驚きではある。J2とはいえこのレベルではJ1には帰るべきではないのはわかる。
9・00・ 8+ 8+12+ 8+11=47p
新生ヴェルディ2年目、しかしあまり効果的なことがなかった印象。翌年移転するわけで何かカタチを李体制で築ければよかったが。
10・02・ 9+11+ 7+10+ 8=45p
前年に比べれば遥かにマシだが監督交代やエジムンド頼りなどチームとして迷走していた印象。
11・06・11+11+11+ 5+ 6=44p
J2初年度、意気揚々とラモス監督で挑み惨敗。歴代ランキングでも半端な位置…
12・03・ 8+ 6+13+ 4+ 9=40p
ロリ→アルディレスという刺激は与えたが内容は低迷したまま。得点率だけは6位だが。
13・98・ 5+ 7+ 8+12+ 5=37p
低迷したシーズンながらワースト5は逃れた。初めて降格危機にも遭いヨミウリ撤退と大波に呑まれたシーズン。
14・04・ 6+ 6+10+ 6+ 7=34p
トータルではワースト5のくせに天皇杯優勝。目標高々にストライカー獲得へ。各項目ではワースト5はないが逆に特筆の武器がないシーズン。
15・08・4+4+1+8+4=21p
降格の要因は何と言おうが攻撃だ。守備はワースト回避しているだけに後悔先に立たず。
16・01・3+4+4+4+3=18p
降格していて不思議ないシーズン。特にエジムンド加入効果しかなかったし序盤の迷走ぶりといい二度と松木や小見には任せたくない…
17・97・2+2+3+2+2=11p
前年出来たことが全く出来ず空回りばかり。ワースト1を長らく守りながらいたのが苦肉にも05年のおかげで最下位脱出というのも。
18・05・1+1+2+1+1=6p
振り返りたくないシーズン。二度とやってはいけないシーズンだろう。
以上最強ヴェルディ決定戦。
93年シーズン、ヴェルディ川崎。
やはりここが帰るべき原点なのは間違いない。
まずは簡単に成績表
93年(36)・28勝8敗・72得31失
94年(44)・31勝13敗・91得47失
95年(52)・35勝17敗・106得62失
96年(30)・19勝11敗・68得42失
97年(32)・10勝22敗・38得65失
98年(34)・13勝21敗・47得53失
99年(30)・17勝11敗2分・43得43失
00年(30)・12勝14敗4分・46得44失
01年(30)・10勝18敗2分・38得57失
02年(30)・13勝14敗3分・41得43失
03年(30)・11勝12敗7分・56得57失
04年(30)・11勝13敗6分・43得46失
05年(34)・6勝16敗12分・40得73失
06年(48)・21勝19敗8分・69得75失(J2)
07年(48)・26勝11敗11分・90得57失(J2)
08年(34)・10勝17敗7分・38得50失
09年(51)・21勝19敗11分・68得61失(J2)
10年(36)・17勝12敗7分・47得34失(J2)
年間だと当然ヴェルディ川崎の全盛期4年が際立つ。では勝ち点率、勝率、失点率、得失点差率などを見てみる。
勝ち点率、95年以後02年までは延長Vゴール方式やPK制度、PK負けにまで勝ち点を与えたため今の勝ち点制度とは差異が生まれる。当時の与えられた条件で多くの勝ち点を得ることも今以上にシビアではあったと同時に90分+αという時間に限りがある現在とはメンタル的にも別物ではある。
今回の算出は試合内容に関係なく以下の勝ち点により換算する。
勝ち…勝ち点3(延長勝ちでもPK勝ちでも勝ちは勝ち点3)
負け…勝ち点0(負けた試合はすべて勝ち点0)
引き分け…勝ち点1
当時の勝ち点とは差異があります。(93、94シーズンに勝ち点制度なし)
シーズン・年間成績・勝ち点(試合数)勝ち点率
勝ち点率=勝ち点÷(年間試合数×勝ち点3)
93年・28勝8敗・勝ち点84(36)77.7%
94年・31勝13敗・勝ち点93(44)70.5%
95年・35勝17敗・勝ち点105(52)67.3%
96年・19勝11敗・勝ち点57(30)63.3%
97年・10勝22敗・勝ち点30(32)31.3%
98年・13勝21敗・勝ち点39(34)38.2%
99年・17勝11敗2分・勝ち点53(30)58.9%
00年・12勝14敗4分・勝ち点40(30)44.4%
01年・10勝18敗2分・勝ち点32(30)35.6%
02年・13勝14敗3分・勝ち点42(30)46.7%
03年・11勝12敗7分・勝ち点40(30)44.4%
04年・11勝13敗6分・勝ち点39(30)43.3%
05年・6勝16敗12分・勝ち点30(34)29.4%
06年・21勝19敗8分・勝ち点71(48)49.3%
07年・26勝11敗11分・勝ち点89(48)61.8%
08年・10勝17敗7分・勝ち点37(34)36.3%
09年・21勝19敗11分・勝ち点74(51)48.4%
10年・17勝12敗7分・勝ち点58(36)53.7%
勝ち点率ランキング
1・77.7%(93)
2・70.5%(94)
3・67.3%(95)
4・63.3%(96)
5・61.8%(07)
6・58.9%(99)
7・53.7%(10)
8・49.3%(06)
9・48.4%(09)
10・46.7%(02)
11・44.4%(00)
11・44.4%(03)
13・43.3%(04)
14・38.2%(98)
15・36.3%(08)
16・35.6%(01)
17・31.3%(97)
18・29.4%(05)
ワースト1は降格した05年は当然か。ベスト5はこれから上位に名を連ねる5シーズン。しかも年々下降し以後一度しか6割を満たしたシーズンはない、それもJ2だが。これでは降格も伏線があったわけになる。
勝率を出してみよう。一般的に引き分けを省いて勝敗だけで出す勝率もあるがここでは敗戦も引き分けも勝利ではないと判断するので単純に
勝利数÷試合数とする。
シーズン(試合数)・年間成績・勝率
93年(36)・28勝8敗・77.8%
94年(44)・31勝13敗・70.5%
95年(52)・35勝17敗・67.3%
96年(30)・19勝11敗・63.3%
97年(32)・10勝22敗・31.3%
98年(34)・13勝21敗・38.2%
99年(30)・17勝11敗2分・56.7%
00年(30)・12勝14敗4分・40.0%
01年(30)・10勝18敗2分・33.3%
02年(30)・13勝14敗3分・43.3%
03年(30)・11勝12敗7分・36.7%
04年(30)・11勝13敗6分・36.7%
05年(34)・6勝16敗12分・17.6%
06年(48)・21勝19敗8分・43.8%
07年(48)・26勝11敗11分・54.2%
08年(34)・10勝17敗7分・33.3%
09年(51)・21勝19敗11分・41.2%
10年(36)・17勝12敗7分・47.2%
98年までは勝ち点率と全く同じ(共に3倍していたから)。99年以降は引き分けによる勝ち点1がないことになるのだから「勝ち点-引き分け数」が元になる。当然勝ち点率よりもパーセンテージは落ちる。
勝率ランキング
1・77.8%(93)
2・70.5%(94)
3・67.3%(95)
4・63.3%(96)
5・56.7%(99)
6・54.2%(07)
7・47.2%(10)
8・43.8%(06)
8・43.3%(02)
10・41.2%(09)
11・40.0%(00)
12・38.2%(98)
13・36.7%(03)
13・36.7%(04)
15・33.3%(01)
15・33.3%(08)
17・31.3%(97)
18・17.6%(05)
勝ち点率と違うベスト5、ワースト5である。ただ上位4シーズンは鉄板。
続いて得点率。
シーズン(試合数)・得点数・得点率
93年(36)・72得・2.00
94年(44)・91得・2.07
95年(52)・106得・2.04
96年(30)・68得・2.27
97年(32)・38得・1.19
98年(34)・47得・1.38
99年(30)・43得・1.43
00年(30)・46得・1.53
01年(30)・38得・1.27
02年(30)・41得・1.37
03年(30)・56得・1.87
04年(30)・43得・1.43
05年(34)・40得・1.18
06年(48)・69得・1.44
07年(48)・90得・1.88
08年(34)・38得・1.12
09年(51)・68得・1.33
10年(36)・47得・1.31
あんだけフッキがゴールした07年も得点数で見れば3番目。平均2点台はなかなか難しい。
得点率ランキング
1・2.27(96)
2・2.07(94)
3・2.04(95)
4・2.00(93)
5・1.88(07)
6・1.87(03)
7・1.53(00)
8・1.44(06)
9・1.43(99)
9・1.43(04)
11・1.38(98)
12・1.37(02)
13・1.33(09)
14・1.31(10)
15・1.27(01)
16・1.19(97)
17・1.18(05)
18・1.12(08)
記憶が正しければ96年はドニゼッチ&カズが目玉だったにも関わらずドニゼッチは半年で帰国(Wikipediaによると首都高の渋滞を理由にしたらしい)、カズが孤軍奮闘し得点王を獲得するもチームは7位と巻き返せなかった。結論これがヴェルディが攻撃面で圧倒できた最後のシーズンではないか。
この全盛期以後2.00を上回るシーズンがないのも悲しい事実。確かにカズや武田、助っ人らがゴールを量産したが誰かに頼ることなくチームでゴールを奪えた理想的な攻撃スタイルこそ今後のヴェルディの目指すべき方向性に思える。
いかに攻撃を生かし攻守のバランスを保ち試合に撃ち勝つか。このバランスがない限りJ1では通用しない。
守備は当たり前だが失点率が少ないほうがランキングでは上とする。
シーズン(試合数)・失点数・失点率
93年(36)・31失・0.86
94年(44)・47失・1.07
95年(52)・62失・1.19
96年(30)・42失・1.40
97年(32)・65失・2.03
98年(34)・53失・1.23
99年(30)・43失・1.43
00年(30)・44失・1.47
01年(30)・57失・1.90
02年(30)・43失・1.43
03年(30)・57失・1.90
04年(30)・46失・1.53
05年(34)・73失・2.15
06年(48)・75失・1.56
07年(48)・57失・1.19
08年(34)・50失・1.47
09年(51)・61失・1.20
10年(36)・34失・0.94
1失点を切ったのが10年がJ2ながら17シーズンぶりの快挙となった。1失点未満は18シーズンでわずか2シーズンしかない。2失点オーバー2シーズン。J2とはいえここ5シーズンは比較的に安定した守備力を見せてはいる。
失点率ランキング
1・0.86(93)
2・0.94(10)
3・1.07(94)
4・1.19(95)
4・1.19(07)
6・1.20(09)
7・1.23(98)
8・1.40(96)
9・1.43(99)
9・1.43(02)
11・1.47(00)
11・1.47(08)
13・1.53(04)
14・1.56(06)
15・1.90(01)
15・1.90(03)
17・2.03(97)
18・2.15(05)
鉄板組のベスト3に割って入り2010年が2位入賞。降格した08年はいかに攻撃がヘボかったかわかる。攻撃ばかり目が行く93~95年は鉄壁が支えていたのもわかりやすい。特に1失点以下の菊池、ペレイラ、柱谷らを中心にした93年はやはり土肥、バウル、カンペーらでも更新出来なかったほどマネ出来ない鉄壁ぶり。
得失点差ではどうだろう。得失点差で08年に涙を呑んだ記憶は新しいところ。
シーズン(試合数)・年間成績・得失点差・得失点差率
93年(36)・72得31失・+41・+1.14
94年(44)・91得47失・+44・+1.00
95年(52)・106得62失・+44・+0.85
96年(30)・68得42失・+26・+0.87
97年(32)・38得65失・-27・-0.84
98年(34)・47得53失・-6・-0.18
99年(30)・43得43失・±0・±0.00
00年(30)・46得44失・+2・+0.07
01年(30)・38得57失・-19・-0.63
02年(30)・41得43失・-2・-0.07
03年(30)・56得57失・-1・-0.03
04年(30)・43得46失・-3・-0.10
05年(34)・40得73失・-33・-0.97
06年(48)・69得75失・-6・-0.13
07年(48)・90得57失・+23・+0.48
08年(34)・38得50失・-12・-0.35
09年(51)・68得61失・+7・+0.14
10年(36)・47得34失・+13・+0.36
前半の貯金を後半は使い切ろうとしている。カリオカに言わせれば貯金は使うものだけど…
得失点差率ランキング
1・+1.14(93)
2・+1.00(94)
3・+0.87(96)
4・+0.85(95)
5・+0.48(07)
6・+0.36(10)
7・+0.14(09)
8・+0.07(00)
9・±0.00(99)
10・-0.03(03)
11・-0.07(02)
12・-0.10(04)
13・-0.13(06)
14・-0.18(98)
15・-0.35(08)
16・-0.63(01)
17・-0.84(97)
18・-0.97(05)
得点率ベスト5が得失点差率でも並びは変わりながらベスト5。次点に10年。やはりいかに攻撃し鉄壁に守り勝ち点を稼ぐか。その積み重ねが得失点差にも現れる。±も含め実に10シーズンは借金シーズン。上積みはしたが得点力不足が課題となった2010シーズン。
では最強ヴェルディはいつか?
ここでお得意の順位ポイント方式を取らせて頂く。
1位18ポイント、2位17ポイント、…中略…17位2ポイント、18位1ポイントとなる。累計ポイントが一番高いシーズンを最強ヴェルディと認定したい。
勝ち点率ランキング
1・77.7%(93)18
2・70.5%(94)17
3・67.3%(95)16
4・63.3%(96)15
5・61.8%(07)14
6・58.9%(99)13
7・53.7%(10)12
8・49.3%(06)11
9・48.4%(09)10
10・46.7%(02)9
11・44.4%(00)8
11・44.4%(03)8
13・43.3%(04)6
14・38.2%(98)5
15・36.3%(08)4
16・35.6%(01)3
17・31.3%(97)2
18・29.4%(05)1
勝率ランキング
1・77.8%(93)18
2・70.5%(94)17
3・67.3%(95)16
4・63.3%(96)15
5・56.7%(99)14
6・54.2%(07)13
7・47.2%(10)12
8・43.8%(06)11
8・43.3%(02)10
10・41.2%(09)9
11・40.0%(00)8
12・38.2%(98)7
13・36.7%(03)6
13・36.7%(04)6
15・33.3%(01)4
15・33.3%(08)4
17・31.3%(97)2
18・17.6%(05)1
得点率ランキング
1・2.27(96)18
2・2.07(94)17
3・2.04(95)16
4・2.00(93)15
5・1.88(07)14
6・1.87(03)13
7・1.53(00)12
8・1.44(06)11
9・1.43(99)10
9・1.43(04)10
11・1.38(98)8
12・1.37(02)7
13・1.33(09)6
14・1.31(10)5
15・1.27(01)4
16・1.19(97)3
17・1.18(05)2
18・1.12(08)1
失点率ランキング
1・0.86(93)18
2・0.94(10)17
3・1.07(94)16
4・1.19(95)15
4・1.19(07)15
6・1.20(09)13
7・1.23(98)12
8・1.40(96)11
9・1.43(99)10
9・1.43(02)10
11・1.47(00)8
11・1.47(08)8
13・1.53(04)6
14・1.56(06)5
15・1.90(01)4
15・1.90(03)4
17・2.03(97)2
18・2.15(05)1
得失点差率ランキング
1・+1.14(93)18
2・+1.00(94)17
3・+0.87(96)16
4・+0.85(95)15
5・+0.48(07)14
6・+0.36(10)13
7・+0.14(09)12
8・+0.07(00)11
9・±0.00(99)10
10・-0.03(03)9
11・-0.07(02)8
12・-0.10(04)7
13・-0.13(06)6
14・-0.18(98)5
15・-0.35(08)4
16・-0.63(01)3
17・-0.84(97)2
18・-0.97(05)1
まとめてみよう。
シーズン・算出ポイント(順に勝ち点率、勝率、得点率、失点率、得失点差率の順位ポイント)
93・18+18+15+18+18=87p
94・17+17+17+16+17=84p
95・16+16+16+15+15=78p
96・15+15+18+11+16=75p
97・ 2+ 2+ 3+ 2+ 2=11p
98・ 5+ 7+ 8+12+ 5=37p
99・13+14+10+10+10=57p
00・ 8+ 8+12+ 8+11=47p
01・ 3+ 4+ 4+ 4+ 3=18p
02・ 9+11+ 7+10+ 8=45p
03・ 8+ 6+13+ 4+ 9=40p
04・ 6+ 6+10+ 6+ 7=34p
05・ 1+ 1+ 2+ 1+ 1= 6p
06・11+11+11+ 5+ 6=44p
07・14+13+14+15+14=70p
08・ 4+ 4+ 1+ 8+ 4=21p
09・10+ 9+ 6+13+12=50p
10・12+12+ 5+17+13=59p
算出ポイントランキング(総評は記憶によるものなので指摘お待ちします)
最強ヴェルディ
93・18+18+15+18+18=87p
いわゆるオール5は逃したがほぼパーフェクトシーズン。攻撃こそ4位だが守備は断トツ。これこそが目指すべきヴェルディの原点だろう。
2・94・17+17+17+16+17=84p
オール2番手もなかなか難しい。10年に失点率でこそ更新されたがそれでも1.07は驚異的。前年並に安定したのだから素晴らしい。特筆すべきはやはり守備だろう、試合数も増加したなかで安定を保ったことは年間MVPペレイラら守備陣の奮闘があったからだろう。
3・95・16+16+16+15+15=78p
こちらもオール銅メダルこそ逃したがカズを欠いたわりに粘り最後のリーグタイトル獲得に到る。チャンピオンシップさえ負けなければ…
4・96・15+15+18+11+16=75p
低迷に向かうシーズンらしく4位。特筆すべきはカズが得点王となったように攻撃だけは歴代1位。その影響で得失点差率も3位。ただ分かるように守備陣はペレイラ退団で散々。
5・07・14+13+14+15+14=70p
J2準優勝なのだから本来はベスト3くらいには入る成績が欲しいところだが。特筆すべきは4位に入る失点率。7連敗したわりに守備陣は95年並に安定したということ。
6・10・12+12+ 5+17+13=59p
J2ながら失点率は堂々の歴代2位。課題は得点率なのは明白だが現状のチーム事情からすれば上出来であったのは間違いない。
7・99・13+14+10+10+10=57p
新生ヴェルディとしてスタートしたが特筆は勝率か。ただ好調ではあったがまだ真の力はなかったわけで。
8・09・10+ 9+ 6+13+12=50p
09年レベルで歴代7位というのも驚きではある。J2とはいえこのレベルではJ1には帰るべきではないのはわかる。
9・00・ 8+ 8+12+ 8+11=47p
新生ヴェルディ2年目、しかしあまり効果的なことがなかった印象。翌年移転するわけで何かカタチを李体制で築ければよかったが。
10・02・ 9+11+ 7+10+ 8=45p
前年に比べれば遥かにマシだが監督交代やエジムンド頼りなどチームとして迷走していた印象。
11・06・11+11+11+ 5+ 6=44p
J2初年度、意気揚々とラモス監督で挑み惨敗。歴代ランキングでも半端な位置…
12・03・ 8+ 6+13+ 4+ 9=40p
ロリ→アルディレスという刺激は与えたが内容は低迷したまま。得点率だけは6位だが。
13・98・ 5+ 7+ 8+12+ 5=37p
低迷したシーズンながらワースト5は逃れた。初めて降格危機にも遭いヨミウリ撤退と大波に呑まれたシーズン。
14・04・ 6+ 6+10+ 6+ 7=34p
トータルではワースト5のくせに天皇杯優勝。目標高々にストライカー獲得へ。各項目ではワースト5はないが逆に特筆の武器がないシーズン。
15・08・4+4+1+8+4=21p
降格の要因は何と言おうが攻撃だ。守備はワースト回避しているだけに後悔先に立たず。
16・01・3+4+4+4+3=18p
降格していて不思議ないシーズン。特にエジムンド加入効果しかなかったし序盤の迷走ぶりといい二度と松木や小見には任せたくない…
17・97・2+2+3+2+2=11p
前年出来たことが全く出来ず空回りばかり。ワースト1を長らく守りながらいたのが苦肉にも05年のおかげで最下位脱出というのも。
18・05・1+1+2+1+1=6p
振り返りたくないシーズン。二度とやってはいけないシーズンだろう。
以上最強ヴェルディ決定戦。
93年シーズン、ヴェルディ川崎。
やはりここが帰るべき原点なのは間違いない。