1年以上クラブに在籍せず復帰した選手の最終出場~復帰出場記録

菅原 智
1998年11月14日2nd第17節vs柏
2006年3月4日J2第1節vs徳島
復帰まで約7年4ヶ月

富澤 清太郎
2004年11月28日2nd第15節vs横浜FM
2006年7月12日J2第27節vs仙台
復帰まで約1年8ヶ月

飯尾 一慶
2004年11月28日2nd第15節vs横浜FM
2006年3月4日J2第1節vs徳島
復帰まで約1年4ヶ月

土屋 征夫
1998年11月14日2nd第17節vs柏
2007年3月4日J2第1節vs草津
復帰まで約8年4ヶ月

柴崎 貴広
2002年4月6日1st第5節vs京都
2010年3月14日J2第2節vs熊本
復帰まで約7年11ヶ月

森 勇介
2000年6月24日2nd第1節vsG大阪
2011年--月--日J2第--節vs----
開幕戦で復帰すれば約10年9ヶ月ぶり

喜山 康平
2006年12月2日J2第52節vs草津
2011年--月--日J2第--節vs----
開幕戦で復帰すれば約4年3ヶ月ぶり

以下2010シーズン限りで退団
弦巻 健人
2005年10月29日第29節vs横浜FM
2009年8月9日J2第33節vs札幌
復帰まで約3年10ヶ月

塗師 亮
2006年5月10日J2第13節vs横浜FC
2010年--月--日J2第--節vs----
復帰すれば約4年ぶりだったが復帰せず


復帰までのブランク期間ランキング
土屋 征夫・約8年4ヶ月
柴崎 貴広・約7年11ヶ月
菅原 智・約7年4ヶ月
弦巻 健人・約3年10ヶ月
富澤 清太郎・約1年8ヶ月
飯尾 一慶・約1年4ヶ月

こう見ると柴崎もバウルには敵わないがなかなかのブランク。
最も最長記録を塗り替えるであろう森勇介が開幕戦で出るようなら実に10年と9ヶ月ぶり。6月ならば11年ぶりのこと。よほどの緊急事態が起きなければ10年内は間違いない。普通古巣クラブに10年ぶりに復帰するってなかなかない。現役でこれを上回るのはあと…King KAZUしかないっす(笑)

さて柴崎貴広リスペクト(士別で優しくしてくれたので)

この空白の7年11ヶ月は柴崎にとっては激動である。


柴崎貴広がヴェルディに加入したのは2001年、向上高からのプロ入り。なお向上高出身のJリーガーは柴崎が2人目、2010現在4人だけであり他に名古屋→千葉のDF竹内彬や山形GK鈴木雄太、元甲府DF木村哲昌がいる。Wikipediaによると『平成6年度には、サッカー部が創立以来初の全国高等学校サッカー選手権大会に参加。強豪南宇和高校とPK戦までもつれる接戦を演じた。後に、プロとなる柴崎貴広(2001年卒業、現東京ヴェルディ)はこの試合をみて、向上高校への進学を決めた。』とあり無名校ではあるが選手権出場歴があるそうだ。ついでに言うと柴崎自身は高校時代、選手権には出場していない。

プロ入りした2001年はヴェルディの東京移転元年、チームがまだどこに向かうのかはっきりしなかった時期であり低迷しギリギリで残留したのは記憶に新しい。
GK陣の顔触れは本並、菊池、2年目の義成に高卒ルーキーの柴崎。当時の実力ではまだまだヒヨコの義成とともにリーグ戦、天皇杯で3試合サブに入っただけ。

転機は2年目の2002年、GK陣が一変する。本並、菊池が引退し元代表高桑が加入。3年目を迎え背番号を21とした義成と柴崎の3人体制となる。
柴崎は開幕戦からベンチ入り、しかし第2節は義成がサブとなっている。そして第3節は柴崎と小見監督の一貫性の無さか定まらない。
当時の記録によれば第4節、国立での柏戦。前半23分、高桑が柴崎と交代している。確かケガだと記憶するが定かではない。いずれにせよ柴崎のデビューはなかなかない途中出場によるもの。試合記録では後半8分、柏FW柳想鐵により決勝点を奪われ敗戦。ただデビュー戦で緊急出場、しかも67分で失点1はまずまずであろう。
披シュート数も公式によれば10本、披CK3、披FK23だがヴェルディもシュート数10本、CK0、FK27とほぼ互角。柴崎デビューはそんなドタバタな試合であった(当時の試合見てないから補足ありましたら教えて下さい)

続く第5節vs京都、義成をベンチに置き柴崎は先発している。
スコアは1-5。当時の京都には朴智星や松井大輔、黒部光昭がおり黒部にはPKを含むハットトリック、松井にも1ゴールを許し桜井直人が1ゴール返すが安孝錬に駄目押しゴールを許している。デビューから2戦目。柴崎のヴェルディラストゲームはそんな大敗で終わった。
第6節のメンバーに柴崎の名前はなく以後ベンチ入りはあるが公式戦の出場はない。

2003年GK陣はレギュラーを掴んだ義成と柴崎…二人だけ。この異様な体制を今でも疑問視しているがリーグ戦30試合、ナビスコ6試合、天皇杯3試合を義成がフルタイム出場。柴崎が全試合サブというケガや出場停止などハプニングが何もなかったのが不思議なシーズンである。 ユースからリーグ戦出場可の2種登録選手として前川善洋、強化指定選手として時久省吾(当時:大津高、現:北九州)、室拓哉(当時:関西外国語大、現鳥栖)を登録している。

とはいえたった二人で戦い抜いた(厳密には義成一人)2003年シーズン後、柴崎は退団する。
2004年、水原大樹と交換されるように横浜FCに移籍すると菅野、小山の牙城に阻まれ出場機会に恵まれない。しかし菅野が累積出場停止により2004年11月6日J2第41節vs大宮戦、39節40節と小山に代わりベンチ入りしていた柴崎は繰り上げ起用されるが試合は0-1。
2005年、相変わらず菅野、小山の牙城に苦しみ出場機会なし。ベンチ入り2試合に終わる。
2006年、合同トライアウトを経てFC東京に加入、土肥とはここで共にプレーしている。しかし公式戦ベンチ入りすら無し。

2007年、4年ぶりにヴェルディに復帰。7連敗を喫したあとの第14節京都戦でメンバー入りしチームが勝利すると天皇杯を含む25試合にベンチ入りしいつしか柴崎がベンチ入りすると負けないというジンクスも。ただ出場機会はなし。
2008年、リーグ戦はFC東京から加入の土肥が全試合先発、義成が全試合サブであり柴崎はナビスコ予選Bグループ第1節の磐田戦(0-2、味スタ)のサブ入りだけ。
2009年、第10節~第21節にベンチ入りしたがまたも出場機会はなし。

2010年第2節、失点シーンはGKに全責任はないが土肥ならばそもそも未然に防げるような気も。ただ派手さはないが堅実なプレーは安心する、でもオールドルーキーらしさを垣間見たのは不安。


お気づきの方もいるだろう。
0-1 横浜FM(02)
1-5 京都(02)
0-1 大宮(04:J2横浜FC)
1-2 熊本(10:J2)
0-1 北九州(10:J2)

いずれにしろ柴崎が出場した公式戦の試合で勝ったことはない。
現在のヴェルディCapは4。次出場する時はプロ6戦目、ベンチにいると心強い選手から出場したら勝てる選手へ。
柴崎貴広の逆襲と初勝利に期待したい。