チーフトレーナー前波です。

 

子供たちの競技育成に欠かせないもの。

それは【学びの環境】です。

 

年末に入り、私がコンディショニングサポートしている競技チームのトレーニング指導が、各チーム年内最後の指導を終え始めています。

 

2020年は、新型感染症の影響で、3月からオンライン配信、夏からはオンライン指導に並行して、少人数制の指導も少しづつ再開する1年になりました。

 

競技会も延期・中止が続き、学生競技者にとっては大変難しい1年を過ごしました。

トレーナー(トレーニングコーチ)としても、子供たちのモチベーションのコントロールや、身体技術能力強化計画など、年間通して『これまでと違う』サポートを構築し続けてきました。

 

そんな中でも、オンライントレーニングへ積極的に参加してくれた選手たち、少人数制を取って再開したトレーニングでも、頑張って取り組んでくれた選手たちには勇気をもらいました。

そして、選手への呼びかけや、指導環境を常に作ってくれたコーチの皆様、施設の方々、この取り組みを応援してくれたたくさんの方々には大変感謝しております。

 

2020年はこれまで以上に『感謝』の1年だったように思います。

 

先日は9ヶ月ぶりとなるチームへ指導に行ってきました。

9ヶ月も合わないと、驚きの連続です。

笑ってしまうくらい成長している子ばかり。

身長、容姿だけではありません。トレーニングに向き合う姿勢や、指導されたことを自身で考えて取り組む様子が変わりました。ココロとカラダが成長していることを確認いました。

 

 

子供たちにとって大切なことは『学びの環境』だと思います。

環境とは、空間だけではありません。家族・仲間同士にある人間関係や、関わる人、流れる時間や得られる感覚など、様々な要素があります。

子供たちは自らの力で学びを続けます。

自発的な学びを求めるならば、指導者は『教えて教え過ぎないこと』が肝心です。

成長のきっかけを作ってあげれば、子供は一気に伸びます。

このきっかけを作ることが指導者の仕事。

そして、成長に対して大人が邪魔をしない。

この『邪魔をしない』は社会問題に近いものがあります。

(邪魔する人達が多いこと多いこと笑)

 

今回指導した競技者(こども)たちは、『自ら指導の場を求め続けて』いました。

可能な限りオンライン配信に参加し、配信頻度をもっと上げて欲しいという要望をくれたり、さらなる課題を求める9ヶ月を過ごしていました。

『自発的に成長を求める競技者』がここには多くいます。

そんな競技者たちですから、今回の指導は新鮮だったことでしょう。

私も、9か月間の指導の成果を確認することができました。

この日の為に、これまでの9ヶ月があったようにも思います。

今回は最高の実践指導でした。

9か月間の思いをぶつけ合う指導時間に感謝です。

 

コンディショニングトレーナー

前波卓也