チーフトレーナー前波です。

 

先日、コンディショニングケアにいらした方が、

 

『感染症対策で、電車移動を車移動に変えたから運動不足で太っちゃって。。。。』

 

という相談をいただきました。

なんだかしっくりこない、腑に落ちない感覚があったので、今日は運動強度単位【METs】を参考に、生活動作における消費カロリーについて書きたいと思います。

 

METs(メッツ)とは、身体活動強度の単位で、座って楽にしている状態(安静時)を『1.0』とし、その身体活動が、安静時の何倍のエネルギーを消費するかを表します。

 

例えば、体重60kgの人が、1時間の「のんびり散歩」をしたとしましょう。

のんびり散歩を2.5METsと考え、

 

2.5METs×1時間×60kg×1.05=157.5kcal

 

消費カロリーは、約157kcalとなります。

この考え方で【電車移動vs車移動】の消費カロリーを考えると、

 

電車移動は、

1.3METs×1時間×60kg×1.05=81.9Kcal

車移動は、

2.5METs×1時間×60kg×1.05=157.5Kcal

 

 

一見、車移動の勝利と思いきや、電車移動の場合は、これに加えて駅までの徒歩や階段を使って移動するなど、更に強度が見込めるので、消費カロリーだけでみたら、電車移動の勝利ということになるでしょうか。

ただ、車移動も交通状況によっては、さらに時間がかかります。

このように、生活活動には様々な要因が関わります。

つまり、消費カロリーだけで太った痩せたを考えるのは乱暴だということと、日常生活で身体活動量を増やすことは一定量までは可能だということです。

1時間の運転も、160Kcal弱の消費があるわけですから、運転後にスクアットを50回とバービージャンプを20回やれば、一気に稼げますね!

まー、そんな人は、きわめて少ないですか(笑)

 

肉体をシェイプさせたい場合、運動強度や消費カロリーだけを見てはいけません。

その動作(運動)が、肉体に対して効果的に刺激できるかは大きなポイントになります。

 

骨格の歪みありませんか?

立位バランスの左右差ありませんか?

カラダがむくみやすかったりしませんか?

 

身体活動を考える前に、自身の骨格や内臓器の強さも見直しましょう。

【ゆがんだ身体で運動をすると、容易にケガを引き起こします!長続きしません!】

ボディーメイクを考えるなら、骨格矯正からはじめましょう。

 

コンディショニングトレーナー

前波卓也