チーフトレーナー前波です。

 

今日は、マラソンランナーのパフォーマンストレーニングについてお話したいと思います。

 

マラソンランナーのパフォーマンストレーニング(フィジカルコンディショニング)というと、体幹トレーニングやアジリティートレーニングなどが話題になますね。

そして、着地方法に対する議論も多くあるような印象を持っています。

 

『ケニア選手の多くが、前足部着地なので前足部着地にしたほうがランニングエコノミーに優れている!』

 

みたいな話ってよく耳にするように思います。

果たしてそうでしょうか。

一部、確かなことはありますが、全てがそうとは限りません。

 

ある研究によると、

 

『1500mを超える距離においては、必ずしも前足部着地が有利であるという立証はされなかった』

 

という論文を読んだことがあります。

この話も面白くて、書き始めるとキリがなくなるので、今日は着地の重要性についてだけ持論を展開しようと思います。

 

 

私たちが、歩いたり走ったりする際に必ず行う動作に『着地』があります。

それは、どんな速さで進んだとしても必ず起こる動作です。

 

私は、歩く・走るを、

 

『移動動作における、大腿骨大転子を起点とした下肢の回転運動。離地-遊脚-着地を繰り返し、歩行周期の局面で地面に与える力と、その反力を受けて重心を移動する行為』

 

と考えています。難しい表現ですね。

つまり、歩行に必要なエネルギーは、着地時に生み出され、離地期にエネルギー転換されると考えます。

そのことから、着地初期(足が地に接地するとき)から離地中期(前足部から体重が移動すること)にかけての、エネルギー転換効率を上げることが重要と考えています。

 

簡単に言うと、

 

・着地が崩れると力が生めない

・運動力学上、効率の良い歩行周期がある

・着地時は、体幹が安定している方がエネルギーロスが少ない

・着地エネルギーの転換には集約と開放があり、その効率を考える際は上半身との関連を無視できない

 

4つ目は簡単に言えていませんね笑

とにかく、効率の良い運動を考える際、膝下のパフォーマンス(=着地・遊脚・離地)は無視できないと考えます。

 

これまでサポートしてきた様々なトップアスリートは共通して、地面とカラダの関係性にこだわっていました。

現在サポートしている、プロランナー永尾薫選手も、膝下を繊細に使い分けるアスリートです。

そのため、この強化は重要視しています。

 

私たちトレーナーは、選手の身体の声を聞くのも仕事です。

専門性の高い動作に関しては、アスリートの感覚や経験を優先し、そこに身体力学や運動生理学の要素を加えながら、『個の持つパフォーマンス閾値向上』を追及していきます。

このことを、選手本人がブログで書いているので添付します。

 

プロランナー永尾薫選手のブログ『永尾薫のワールドマラソンチャレンジ』 

「ベタ足着地とギアチェンジ」

https://karu0926.hatenablog.com/entry/2020/04/11/184126

 

 

これらの記事にあるように、着地と重心移動を繊細に使い分けていますね。

なので、着地が安定していること、その力を推進力に転換する力は絶対欠かせないのです。

インスタグラムで紹介した写真も、そのトレーニングの1つです。

 

マラソンランナーのトレーニングは、走るだけではありません。

能力に合わせた段階的な強化は不可欠です。

 

 

コンディショニングトレーナー

前波卓也

 

 

◆トレーニング写真で使用しているアイテム◆

・ドクターエア 3Dスーパープレート

https://www.dr-air.com/jp/ja/products/3d-super-blade-pro/

・メディスンボール2kg

 

 

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