チーフトレーナー前波です。

 

今日はスマートフォン(スマホ)と姿勢について書きます。

 

スマホの普及により、首の骨(頸椎)に過剰なストレスが加わって起こる頸椎症や腰痛が増えています。

スマホを見る際、首を前に傾けて覗き込むように見ますね。

これにより首回りには、大きな負担がかかります。

この負担が続くことで、首の骨(頸椎)の自然な弯曲が崩れ「ストレートネック」という状態になります。

また、このような姿勢が続く方の多くに腰痛症も起こっています。

 

 

私たちの背骨は、自然な弯曲を構成しています。

しかし、首周りにストレスがかかり続けることで、その弯曲が崩れ、カラダのあちらこちらに負担をかけてしまいます。

 
対策として、長時間のスマホ操作を控えることと、崩れた姿勢を整えましょう。
 
姿勢対策として、『骨盤を立てて座る』方法があります。
その方法は、
 
①まずイスに深く座り、腰とおなかをまっすぐ立てます。
お腹に手を当てて、その手が地面と垂直になるようにします。

骨盤の傾斜が崩れると、腰だけでなく首回りへのストレスも増加させます。

 
②次に両手を頭の後ろに回して胸を開きます。
両肘をゆっくり後ろに引きましょう。
胸周りの筋肉がこわばることで猫背姿勢になります。
背中の筋肉にも刺激して、猫背姿勢から解放しましょう。
 
 
③続いて両手をバンザイ。
手首と肘はカラダの後ろに引きます。
この時に腰は反らないように注意です。
 
 
バンザイの姿勢から肘を真下に引きます。
同時に手のひらを外側に向けるように手首をひねります。
 

 

④最後に、足底で床をとらえます。

足底がしっかり着かない場合、椅子の高さが合っていない可能性があります。

足の接地が崩れると骨盤・股関節のゆがみを引き起こします。

 




試してみてください。

座った姿勢で小指側を接地して親指側を浮かせます。

そうすると、股関節は外に開きますね。

逆に親指側を強く接地すると、内股のようになります。

この対策が『足底で床をとらえる』なのです。

 

母趾球・小趾球・かかとの3点と土踏まずでとらえる手法は、『立位姿勢での重心獲得』と同じです。
『スマホを触らない』はできないでしょうから、『触る時間をコントロール』することと『姿勢を整えて骨格のゆがみ予防』は取り組めますね。
 
また、終業後にランニングをされている方にも効果的です。
ランニングの際に、首や腕が疲れる方いませんか?
頸椎と骨盤のゆがみによって、ランニング動作に無理が生じます。
おそらく、背骨周り(首から腰にかけて)のこわばりが強く、関節の可動制限が生じているかもしれません。
そうならないためにも、デスクワーク中の姿勢を意識したり、合間の時間にこわばったカラダを開放するタイミングを取ることをおススメしています。
 

 

コンディショニングトレーナー

前波卓也