「法人税率引き下げで下方修正」のカラクリ
1月の成績は前年比+7%程度となりました。本日時点でPF1位に躍り出たダイヤモンドダイニングの+30%程度が大きかったですね。誰でも儲かるような全体の動きでしたので、再度気を引き締めていきましょう。
さて、決算を見ていると「税制改正による繰延税金資産の取崩し」による下方修正というのが続出しています。
法人税を下げるはずなのになぜ下方修正!?!?と感じる方も多いのでは。。。
これは結論だけ覚えておけばよいでしょう。。
法人税を下げたことで、実態としては今後「今後の企業からのキャッシュの流出は減る」
がしかし、過去に繰延税金資産を計上してしまったため「今期限定で会計上の利益にマイナスの影響がある」
企業にとって本来はプラスのはずが、会計上はマイナスに見えるという摩訶不思議な状態になるわけです。
実態は何なのか、きちんと把握することが大事です。
これを理解するには「繰延税金資産」とは何なのか、理解できてないと実態が見えません。
それを理解するには「税務」と「会計」は別モノなんだということから理解する必要があるので、とても面倒です。他サイトに譲ります。
http://kessansyo.com/7-10.html
結局のところ「税務」と「会計」で費用とすることが出来る範囲が異なるために生じるズレを調整するための項目となりますが、イメージが沸きにくいため、新聞上では「税金の前払い」とか「将来戻ってくる税金」とか言われます。
しかし、めったにない法人税率の引き下げが起こってしまうと・・・・
過去に計上した繰延税金資産が大きすぎたということになるため、今期において調整が必要になり・・・
繰延税金資産の取崩し=法人税等調整額のマイナス=利益のマイナス
となり、下方修正が起こるのでした。
自分で書いていても何だかこんがらがってきますので、あくまで結論だけ覚えればいいでしょう。
それをどう判断するかは投資家次第です。
法人税を下げたことで、実態としては今後「今後の企業からのキャッシュの流出は減る」
がしかし、過去に繰延税金資産を計上してしまったため「今期限定で会計上の利益にマイナスの影響がある」