さわかみファンドのビジネスモデル | 21世紀投資

さわかみファンドのビジネスモデル

よくできたものだと感心する。

代表の澤上氏が新聞・雑誌・ネット記事・書籍などで長期投資が一番、どんなに株価が下がってもごきげんごきげん、さわかみファンドは安値でしこたま買いを入れてやった。などと発言するだけで、さわかみファンド自体の宣伝はほとんどしない(暗にさわかみファンドはすごいようなイメージを植え付けている)。


よくよく調べない人たちには、さわかみファンドは安値で買ってくれる長期投資だからすごいというイメージだけが残る。「長期航海」「ファンド仲間」「サラリーマンの資産作りのお手伝い」「応援したい企業に投資」などの心地よいキャッチフレーズが並ぶ。

一度ファンド仲間(ファンドなカモ)になれば、株価が下がってもゴキゲン買いをしたとかいうレポートが来るので、また長期投資なのだからという自分への言い訳で、解約することはほとんどない。こうして形成されたさわかみ号は2000億規模(ファンドなカモから集めた資金は3000億程度)となり、現在長期後悔への道をまっしぐら。



で、
②澤上氏の発言に虚偽っぽいものがしばしば見受けられること。
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1602720.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1132843291
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1437128809
有名なのはこの辺りでしょう。
リーマンショック後は損切りを「ごめんなさい売り」と称して、中小企業を売って大企業重視にした結果、さらなる下落を招くという悲惨な運用がなされていた印象です。結局のところ、ひたすら買いまくる日本の製造業中心ファンドになってしまったので、大幅な円安になるとかしないと延々と沈没し続けるであろう。


将来大幅な円安になることも予想されるのでそれはそれでいいのだが、誠実さを失ってしまっては信用に値しないファンドということになる。