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2時の注目株=フシ目突破でさらなる上値追いも――TACにつく
2009/01/27 14:00
 資格取得学校のTAC<4319.T>につきたい。08年秋以降、一本調子で上値を追い、利益確定による調整局面入りも足元想定されるところだが、03年8月5日に付けた上場来高値1912円(分割反映済み)から見ると、まだ25%近辺の水準。上昇余地は大きい。
 08年9月中間期の連結純利益は7億1200万円(前年同期比20.4%減)で、通期計画7億7600万円に対する進ちょく率は91.8%と高い。09年3月期上ブレはほぼ既定路線ながら、会社側は「08年12月に税理士試験の合格発表があり、その後の新規申込者数(08年12月~09年1月)の数字がはっきり見えてから通期予想の数字を見直す」(IR室)構え。09年3月期配当予想は年間17円(前期は16円)。高まる増配期待については、「これからの検討課題」(同)と含みを持たせており、可能性は高い。
 同社の強みは資格試験学校としては珍しい上場企業であり、かつ各種試験に幅広く対応できる点にある。折からの不況で学生の間では、公務員や会計士の資格取得を目指す人が特に増えている。社会人の受験熱も今後高まりを見せそうで、10年3月期の業績には安心感がある。
 信用需給は売り残なし、買い残14万4500株(1月16日申し込み時点)。ただ、売買高との見合いからは特段気にする必要のない水準。目先のフシ目は08年2月26日高値の473円。同10月7日安値の232円までいったん売り込まれた後、約1年近くかけて値戻ししてきた。473円突破で新たな視界が開けよう。(ふくろう)
[ 株式新聞ニュース/KABDAS-EXPRESS ]