こんにちは♪たけむぅーです。
自分にとっての当たり前は相手にとっての当たり前と違う。
わかっているようでわからない。そんなもんだなぁと思います。
さて、今回は久々にボランティアについて書きます。
が、ここで予め注意点があります。
以下に記載する内容は特定の誰かを否定するものではありません。
時々、SNSやブログの内容を見て、
自分を否定されているように感じてしまい、
相手を責める行動を取るかたがいらっしゃいます。
これは専門的に言えば“防衛機制”という、
心理的メカニズムによる行動ですが、
その感情の根本原因は相手ではなく
自分の中にある事をぜひ自覚していただけると幸いです。
ということで本題に入りたいと思います♪
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■知っていますか?ボランティアという言葉の意味
阪神大震災が起きたボランティア元年、
そして、Asobo!会が発足した年に起きたあの”東日本大震災”を経て、
ボランティアという言葉を知らないという日本人は
もうあまりいないのではないでしょうか。
しかし、その言葉の本当の意味や
本質的な部分を知る人は、まだまだ多くないように感じます。
ボランティアという言葉は、
ラテン語のVolo【喜んで~をする】という言葉が語源になっており
それをする人という意味【er】が付属してvolunteerという言葉が生まれました。
つまり、社会や地域、隣人のために役に立つことを、
自ら「したい!」と思って行動に移す人や活動の事をボランティアと呼びます。
みなさん、このことをご存じでしたでしょうか?
■ボランティアはなぜ“無償”で行動するのか?
ボランティアは誰に強制されるでもなく自らの意思で考え、行動します。
そこには、ボランティア自身が“何のために行動するのか”という事が如実に現れます。
つまり、“価値観”や“想い”に大きく左右されます。
<具体例>
・困っている人たちがいるならば、自分が何とかしなければならない!!
・自分も助けてもらったから、今度は自分たが助けてあげなければ!!
・みんなが行動しているから、自分もなにかしたい!!
・自分と同じような境遇にいる人を、自分はほっとけない!!
・こんな自分でも必要とされるのであえば、誰かの役に立ちたい! 等々です。
このように社会に対して何かしたいという、自分の価値観や想いからくる、
抑えきれない衝動を満たすためにボランティアは自ら行動を起こします。
このような気持ちはなかなか一般的に理解されにくいかもしれません。
が、あえて説明するとすれば、
例えば、奉還性の原理という言葉があります。
簡単に言うと人は何かを貰ったら何かを返さなきゃいけないと思う心理の事です。
おまけをもらったら、話を聞いてあげなきゃ・・・みたいな感じです。
つまり、“心理的欲求”が社会によって満たされていれば、
その社会に対して何かお返しをしたいと思う行動が“ボランティア”に繋がりやすい。
これらはあくまで一例ですが、
誤解を恐れずにいうと、「その行動によって心理的に満たされたい。」
という気持ちは、一般の人と何ら変わらない。
ボランティアは決して特別な存在ということではなく誰もが参加できるごくごく身近な事です。
■ボランティアのメリットとデメリット
これまでの説明にあるとおりボランティアの行動原理はごくごく単純で、
それは、自らの“想い”に対する“欲求”で、何にも特別なことではありません。
高尚な人物ではなく、ただの一人の人間です。
だからこそ、ただの一人の人間として行動することができます。
行政は公益のことを考えて、平等かつ公平に行動しなければなりません。
企業は自らの収益に繋がることを考えて行動しなければなりません。
ですが、ボランティアは自らが“助けたい”と思った人を自らの力で助ける事ができます。
但し、1人でできることは限られているのでそのような行動を応援してくれる人、
又は共に活動してくれる仲間と共に自らの価値観と能力で自由に支援することができます。
しかし、その行動には責任を伴なうという事を絶対に忘れてはいけません。
能力の範囲を超えることをして、
他人に迷惑をかけたり自分が怪我をしてしまってはいけません。
自分が良いことをしているからといって、
それがすべての人にとって良いことに繋がるとは限らない。
とりあえず、
この言葉を受け止められない人はボランティアをする資格はないと感じます。
ただ、このようになりがちになってしまうこともとてもよく理解できます。
それは自分の“想い”により自分が良いと思って一生懸命行動していることなので
否定されることはとても受け入れがたいことです。
また、ボランティアはその行動をまだまだ多くの人々に理解されていないことから
一般の人々の意見に耳をふさいでしまいがちです。
特に、不遇の人を助けたいと思って行動する人は、
自らもその境遇に共感できる怒りの要素を抱えていることも多く、
感情を抱え込んでいて、一般的な意見が伝わりずらい事もあります。
これがボランティアのデメリットであると思います。
■“目的”を見失わないこと。それが一番大事なこと
このようなデメリットを解決する上でとても重要なことがあります。
それは、ボランティアに参加する目的を常に明確にしておくこと。
ボランティアは自らの欲求を満たすために活動するのではありません。
社会や地域に、また身近に困っている人や必要としてくれる人がいて
その人たちを助けたい、役に立ちたいという想いで行動するのです。
これは参加する人だけに限らず、
主催する人やボランティアを募集する側の人にも言えることです。
ボランティアは・・・
Ⅰ 行政から与えられた目標数値を達成することが目的ではない。
Ⅱ 単位や資格をとることが目的ではない。
Ⅲ コストを削減し人件費を安くするための大義名分が目的ではない。
Ⅳ 自らの社会的な地位や居場所を確保することが目的ではない。
Ⅴ 異性との出会いを増やすことが目的ではない。
このように書きましたが、
正直参加するためのきっかけはなんだっていいと思います。
例えばちょっとした下心があったって別にいいと思う。
けれども、本来の目的が何かという事は忘れてはいけません。
また、ニーズ(必要性)とウォンツ(欲求)を履き違えてはいけません。
例えば・・・
“うちのイベントでバルーンアートを
無料でボランティアでお願いできませんか?”
いきなりこんな依頼がきたらみなさんどうされていますか???
当会では、そのイベントの目的や趣旨をしっかりと把握したうえで
登録ボランティアさんとのマッチングを行っています。
商業目的だったり、コスト削減だったり、
絶対にボランティアとしてお受けすることはありません。
たしかに、いろんな子ども達が喜んでくれる場に行けるのは嬉しい。
低い技術で無料でやってくれてありがとう!といわれるのは楽しい。
3000円くらい謝礼もらって、交通費と赤字出たけどやりがいはあった。
ですが、それは果たして本当に世の中のためになっているのでしょうか?
それは、誰のためでしょうか??
こうしたことをしっかりと受け止めて、
本当に社会のためになるべきところに全力を注ぎたいと私は思います。
■まとめ
長々と書いてきましたがこれはこうしなさいということではありません。
単純に、私がここに書いている事は、
6年間ボランティアを続ける中で、常に自分に言い聞かせてきたことです。
このブログを読んでくださった皆様が、
実際にボランティアに関わったとき、また既に関わっていて
これをみてどう感じて何をするのか?という事が一番重要だと思います。
その中で、また新たなきづきがあればいいなと思う限りです。
1人の力じゃ何もできない。だから、色んな人の言葉に耳を傾けて、
相手を受容し、自らの想いを伝えて、一緒に考えて、手を取り合うこと。
それがボランティアにとって一番重要なことじゃないかと思います。
とりあえず、まとめます。
Ⅰ ボランティアとは、自らが進んで社会のために何かしたい!と思った行動の事
Ⅱ ボランティアは、特別の事ではなく、誰もが持っている気持ちの先にある事。
Ⅲ ボランティアは、自分の想いで行動できるけれど、責任を伴うことを自覚する事。
Ⅳ ボランティアは、自分が何のために行動しているのか目的を見失わない事。
Ⅴ ボランティアは、相手を受けとめるだけじゃなく、自分を受け止めることも重要。
以上、みなさんがボランティアに参加される際は、
ぜひとも参考にしていただければと思います。
乱文にお付き合いいただきましてありがとうございました!!!!


