帰りたくなる場所か。
アムロが、ア・バアオア・クーから脱出するときに、ホワイトベースのクルーたちを見て言った。
「僕にはまだ帰る場所があるんだ。こんなに嬉しいことはない」
帰る場所か。
私はどこだろ。
ちょいと立ち寄るくらいの場所ならあるけど、帰る場所か。
ないな。
若い頃は、友達等の人間関係を欲していた。
でも、いつからか全く欲することがなくなった。
もともと、傷付きたくないから、最初から心を開かないみたいな節はあった。
心に決めていたわけではないけど、そういう傾向はあった。
いつしか、一人でいることをなんとも思わなくなった。
会社でフルタイムで働くようになったからか?
違うな、今の職業について、ある程度人と接するようになって、それで欲求が満たされたのかな?
そんな気がしてきた。
プライベートで誰かと会うなんて、もうどれくらいしていないだろう。
非正規だから、誰かと会って劣等感でいっぱいになるのが嫌だ、なんて考えたこともあったかな。
今は、誰かに会いたくなったら、タレントさんに会いに行って欲求を満たせる。
お金を払っている以上、雑に扱われることはまぁないし。
私が自然に振る舞っていればそれだけで信頼も得られるし。
それで満たされてる。
帰りたくなる場所は、無いとも言えるし、あちこちにあるとも言える。