娘が、恋愛をしている。
まだ中1だけど…

クラスの男の子、すごく仲がいい…らしい。

心配もあるが、微笑ましくもある。

一喜一憂して、全力で一緒にいる。

こういうのって、羨ましい。

30年前、
部活の剣道に打ち込んでた高校時代、
私は、1学年上の先輩を好きになった。

中学時代からモテない人生を歩んでた私は、
別に両思いになりたいビックリマークとかはなく、
ただただ、先輩と一緒に剣道をするだけで充分だった。

11月のある日、部屋でボケ〜と過ごしてた私を、母が「アンタに電話がかかってきてる」と呼んだ。
この頃は、今みたいに通話やらLINEやらのツールはなく、
一度帰宅すれば、連絡手段は、相手の家の固定電話しかない時代である。

私「誰?」

母「剣道部の〇〇言ってるけど」

なんで先輩が、私の家に電話かけてきたのか分からなかった。
だって、さっきまで練習試合で一緒だったから。

私「もしもし?」

先輩「あ、〇〇だけど。今日は、お疲れさま」

私「お疲れさまです」

先輩「突然電話してビックリしたと思うけど。あのさ、今、付き合ってるやつって、おる?」

おるわけないやん…モテない私だもん…

私「え?おりませんけど…」

先輩「あのさ、オレと付き合ってくれへん?」

まさかの告白に、腰を抜かすほどビックリした。

私「え?え?私と?あ…は、はい…」

何が何だか分からなかったのですが、
「付き合ってくれへん?」
と、確かに言った。
この、モテない私に…だ。

1990年11月3日
一本の電話により、私のその後の人生観、恋愛観が大きく変わることとなるのです。