世間一般では、やっぱりまだ
【不登校は、親の育て方が悪い】
という認識だと思う。

実母は、私には言わなかったが、
陰で
「あの夫婦(私達)の育て方が悪かったからだ」
「子供を甘やかすからだ」
と、言ってた。

「みみぞうちゃんが、子供にいろいろ押し付ける子育てをするから、子供が不登校になるんだよ。」
と、他人から言われたこともある。

まぁ、外野は好き勝手言うからほっておけばいいんだけど、
不登校の子の親って、ただでさえ子供の不登校で傷ついてるのに、
外野から無神経なことを言われると、更に傷ついてしまうよね。
私もそうでした。

息子は、極めてレアケースなのかもしれないけれど、
私立の中高一貫に入って、1年生のちょうど今頃に不登校になりました。
そして、今年度高校生になり、
その学校に復帰して、1日も休むことなく学校に通って、
今は、そこそこ手を抜きつつ、勉強もそこそこ頑張っています。

大学に行く
理系に進む
化学系か物理系に進む
という明確な目標を持つことができ、

中学時代の勉強の基盤がなくても、
なんとか、高校の授業は追いついてるんですね。

不登校の子は、いろいろケースがあって、
いろいろな立て直しがありますが、
今になって、
「あの時に、無理矢理学校に行かせなくてよかった」
「本人が納得するまで、しっかり休ませてよかった」
と思います。
この2年半は、本当に本当に大変でしたが…

現在、今度は娘が笑い泣き不登校気味になってしまい、
カウンセラーや娘の中学(公立)の先生と話をする機会が多いのですが、
カウンセラーや教育現場の方々には、息子の話をすると、大抵驚かれます。
およそ、スタンダードな復帰じゃないんでしょうね、現場の方々から見ると。

「どうやって戻したんですか?」
とよく聞かれますが、
・担任の先生とスクールカウンセラーの先生が、本当に頑張ってくれた
と、
・親は何も言わず、好きにさせてました。
・学校に行く行かないも自分で選択してもらい、私立に残るか公立に転校するかも自分で選択してもらい、高校をどうするかも自分で選択してもらいました
と、言ってます。

不登校は親のせいじゃないと言いますが、
私は、少なからず親のせいもあると思います。
私の実母のように、他人の生きるエネルギーを吸い取るような親ならば、学校に行くエネルギーもなくなるでしょうし。

ただ、今の時代の子供は、とても生きづらいですね。
そして、こんな生きづらい世の中で子育てする親は、また大変です。

親も子供も、エネルギーをすり減らして生きていかなくてはならない。

半沢直樹みたいな、強靭なメンタルがなければ、生きるのが難しいんですかね(笑)