ある日(ある朝)、子供が「学校に行きたくない。」と言うと、親は大パニックです。冷静な判断はできません。
無理矢理学校に連れて行く方もいらっしゃるでしょう。
無理矢理学校に連れていっても、結局は行く事ができなくなってしまいます。

そして、子供は布団から出て来なくなります。

母親は、自分を責めます。恐らく、どの方も自分を責めます。
「私の育て方が悪かった。間違ってた。」
「愛情不足だった」
「躾が悪かった…」
等々。
そして、周りも容赦なく母親に対して
「育て方が悪かったんだ。」
「愛情不足でしょ。」
「甘やかし…」
という感情を抱きます。口に出す人もいます。

さらに、しばらく学校を休むと、不登校の話は保護者同士の話題になります。
「〇組の△△くん(ちゃん)、不登校だってね。」

学校に行けなくなった子供自身も辛いですが、
親自身もまた、辛いものです。
ただでさえ、苦しんでる我が子を見るのも辛いのに、
自分自身を責めてしまいますし、
外野の心ない声に耐えなければならないし、
学校とのやり取りもしていかなければなりません。
スクールカウンセラーや、行政や民間の相談機関に足を運びますし、
仕事もある、家事もある、他のきょうだいの育児もある、
何よりも、不登校になった我が子の将来はどうなるの?との不安と戦わなければなりません。