コウ さん、NORI さん、教えていただいて有難うございましたm(_ _)m
大きな町の大きな本屋には、藤沢周平の【隠し剣孤影抄】が平積みのてんこ盛りで並んでおりました。
この本、面白いです~☆ 私、剣の話、大好きなので燃え(萌え)ました。
熱は下がったが、まだ声が出なくて仕事が出来ないので・・・さっそく映画観てきました(*^-^*)
時間帯のせいか、映画館は私の周りは、タテヨコナナメ、ALL お爺ちゃん!
かろうじて私の横はオヤジでしたが映画館の8割はお爺ちゃん!
数名の女性がおりましたが、お爺ちゃんとかオヤジの奥さんみたいで私が一番若かった(爆)
映画は、原作を読んでからの方がいいですね。
お話の進行具合が原作とちょっと違い、連子を刺す場面からはじまり、それ以前は回想という形で
出てきますが、原作読まずに最初から映像だったら分かるのかなぁ?という感じでした。
藤沢周平が描く日本の原風景が沢山出てきて、頑張って現そうとしているのがよく分かりました。
ただ、最後の殺陣のシーンは、確かにクライマックスで見せどころで、迫力あったんですけど・・・
正直 「・・・・・・・」 という疑問点もありました。 まぁ、私が思い描くものと違っただけです。
剣客であるならば、大勢に取り囲まれて斬り合いしていても、襖の向こう側から突き刺されちゃう
ものなのかしら・・・と疑問が。
氣の動きを感じることが出来るのも剣客の特技なのではないかと思っているので、あのシーンで
早々に背後から刺されちゃうのに、強い不満がありました。
帯屋隼人正(吉川晃司)と斬り合うなら、互角の腕であれば、あの刀の長さでは勝てないと思うし・・・
それで、互角の剣客同士だったら、兼見(豊川悦司)の剣の構えが片手というのはあり得ないのでは
ないかと思ったりもして・・・
それに、斬られた時に、腰の位置が高い人間の崩れ方なんだなぁと思った。
昔の足の短い日本人、特に足腰が強かったであろう剣客の崩れ方ではないかもなぁと思った。
豊川悦司の演技はやはり、足が長く、丹田に力がこもっていない現代日本人の崩れ方
なのかも知れないと思った。
タチまわりに腰が入っていないように見えるというか・・・やっぱ、足が長いから不安定に
見えるのかも知れない。
着物での斬り合いは、やはり胴長短足である程度顔がデカい役者の方が様になるかもなぁ。
里尾(池脇千鶴)の演技は素晴らしかったと思います。
細かなところまで、昔の日本女性の所作が感じられました。
芸能界に興味がないので、この人の演技をはじめてみましたけど、実力のある女優だと思いました。
着物を着て、不自然にならずに演技できる若い女優って珍しいと思いました。
映画自体は面白かったです。 でもやはり原作を越えられないのかもって思いました。
藤沢周平が表現する人間の繊細な心の襞は・・・映像では表現しきれていなかった気がする。
でも、自然描写はとてもよかった・・・日本の自然っていいですね♪
それと・・・いつの時代もマツリゴトなんてのはそんなもんであって、いつでも悪党がのさばる
ものなんだと・・・選挙もあったことだし、そんなことを考えてしまいました。
不条理が沢山描かれていて、こういうのは時代関係なく、いつの世にもあるんだろうと思った。
あぁ、そうそう、最後の鳥刺しの剣は見事でした☆
もうちょっと間合いが詰まってから刺して欲しかったなぁ・・・ 小姑だな、私・・・(^o^;)
エンディングの曲は良くなかった~。歌声が軽すぎるよ。映画のイメージと違ったなぁ。
映画自体が軽くなっちゃうじゃないのよ・・・(>_<) avaxのミュージシャンか・・・ご愁傷様だな・・・
avaxってさ~、日本を音楽鎖国しちゃったよな~・・・
・・・ウルサイ女ですみませんm(_ _)m でもいい映画でした。 大変楽しませていただきました。
風邪で寝込んで稼げず、さらに貧乏になりましたが、映画観れてヨカッタ(*^-^*)