秋の夜長の様な冬の夜中 | アダルトチルドレン時々日記

アダルトチルドレン時々日記

機能不全の家族の中で育ち、その後遺症を人生上に色濃く残し、一般常識とまともな生活を知らず、悲観的なことを言いつつ能天気な性格でふらふら気ままに流転の人生を送っております。魂の病気と共存し狂気と正気を往ったり来たりする日常を徒然なるままに書き綴ります。



名盤【Somethin' Else】を聴きながら 
ふと今は秋なのではないかと錯覚した

確かに足元にはストーブの熱がほのかにあたっている
寒さが尖っていないからかも知れないけれど
そういえばさっき遠くから見えた桜の木に花が咲いているのかと驚いた
赤くなった葉っぱが沢山ついていたので
まるで花が咲き乱れているのかと錯覚したのだった
暖かいから咲き間違えたのかと 本当に間違えたのは私だけれど
だから今日は季節がさらに分からなくなってしまった

真夜中の2本目の赤ワインでヘロインのフラッシュバックが出たのかと
落胆と期待を同時に放出し心の肩を振わせて小躍りしたのは私の愚かさで
これはまぎれもなく音がいざなっていることを知る

ウヰスキーを飲むと哲学者のようになって全てを分析し始めてしまうんだ
だから酔えなくて辛いんだと私の左の太股に手を置いて
酔ってカウンターに突っ伏していた内科医の指の先に掴んでいたものは
まぎれもなくウヰスキーのグラスだった
こんなのは何年も前の記憶 なんの脈絡もないのに浮かんでは
縦横無尽に交差して彼方へ消えてゆく

今日の私はなにか変だ 酔っているけど酔っていない気がする 
私は危険な遊びが大好きです 
だから夜中に【Somethin' Else】を聴くのです

JAZZは覚醒剤のようだと覚醒剤とコカインを同時に吸っていた男が
額に脂汗を浮かべながら【Somethin' Else】のレコードをA面からB面に
ひっくり返したのは15年も前の記憶になるのか
クソみたいな記憶が生々しく鮮明にフラッシュバックのごとく点滅してくるのは
私がおかしいだけではなくて赤ワインが2本目なだけではなくて
【Somethin' Else】の枯葉をかけているせいなんだと思うのだけれど

このエロスを伴った砂嵐の中の映像の様な記憶の点滅が面白くて
ずっと【Somethin' Else】を聴き続けているのです

秋の夜長 窓辺から月を眺めながらココアをすすっていた子供の頃
私は今それに戻っているような時計の逆回りを感じている
しかし老いた私に付着した通過してきた粘々した記憶が月を眺める私を邪魔し
錆びて細かく剥がれてささくれた鉄の錆びのような記憶を眺めさせ
マグカップいっぱいのココアが2本もの赤ワインになったのだと思う

ただそれだけのことのように思う
そろそろ【Somethin' Else】の枯葉の曲も終わりになる
 
きっと空には満月がいる




★極上の音と適度(?)な酒、これは憂さ晴らしで適当に妥協してつるんだ人間関係と
くだらない飲み屋に行くよりもはるかに至福をもたらすドラッグになる。
こんな遊びばかりしているから幸せに引き籠るんだと思う。
相当酔っぱらって相当おかしなことを書いているみたいですが・・・嘘偽りなく・・・正直に・・・




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