蒸着と言う言葉を聞かれたことがあると思うのですが

　　　　　　　　　蒸着（他のサイトからお借りしました）

真空槽（タンク）を真空ポンプで排気し圧力を低くします

真空用語で”高真空”と呼ばれる領域まで圧力を下げます

すると真空槽の中の空間の分子数が減り分子が動きやすくなります

そこで真空槽にヒーターと金属を入れて加熱すると金属は蒸発して空間に飛び出ます

空間に他の物質を置いておくとその物質に蒸発した金属は張り付きます

これが蒸着装置です

例えば道路でよく見かけるカーブミラーはカーブしたプラスチックの内側にアルミを蒸着して鏡状ににしたものです

他には今はあまり見かけなくなったビデオテープ・オーディオテープや現在のCD・DVDディスク・眼鏡・電気部品のコンデンサ・ゴーグル・自動車のヘッドライト・食品の包装材（酸化防止）などなど多岐にわたります　昔は人工真珠として蒸着で造られていた真珠もありました　携帯電話やテレビのディスプレイ部分にも蒸着が使われています　おそらく知らないうちに蒸着製品を使用されているのでは

カメラのレンズの表面には反射防止膜として蒸着が使われています

又半導体やIC（集積回路）の製造に欠かせない技術です

欠点は化学的な接着で無いので強度が弱くはがれやすいことです

そこで改良された方法に”スパッタリング””イオンプレーティング”と言う方法があります

　　　　　　　スパッタリング（他のサイトからお借りしました）

　　　　　イオンプレーティング(他のサイトからお借りしました）

原理の説明は少し難しいので略します

真空のお話 １６ 蒸着

真空のお話　１６　蒸着