簡単に布団をしきながら、おっちゃんはソファーの方を見た
「ルイはそのまんまでいいな?ほら」
おっちゃんは、ルイに薄いタオルケットを渡した
「サンキュ」
「中山さんは、雑魚寝出来る?」
ヒロは、ミズホに気を使った
「あ、私は…寝ないから」
ミズホは、両手を振った
「寝ないのか?」
「はい…まだ、自分の意思で眠るのは…怖いんです」
ミズホは、無理して笑ってみせた
「…そうか。じゃあ、何か飲みながら話し相手を頼むかな」
おっちゃんは、キッチンの椅子に座った
「はい」
ミズホも、おっちゃんと向かい合うように席についた
「もう眠ってますね」
ミズホは、目を細めた
「こいつら、ほかの奴と一緒だと絶対眠らないんだよ」
おっちゃんは、牛乳を温めはじめた
「そうなんですか?…ちょっと信じられないかも…」
ミズホは、何の警戒もせずに眠っている4人を改めて見た
「ジュンはな」
温めた牛乳をテーブルに置きながら、おっちゃんは少し声を小さくして話し出した
「床には寝ないんだよ、必ず座ったまま寝るんだ。おもしろいよな」
おっちゃんは、ジュンを見て優しい笑顔をした
「必ず、横にはああやってルイが座るんだよな」