今回はおすすめの映画をご紹介したいと思います(*^ ^*)
映画『ガンジスに還る』です。
ヨガを始めたことから、やはり”インド”という国について自然と興味が湧くようになりました。
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☆ストーリー☆
自らの死期を悟った父ダヤは、ガンジス河の畔の聖地「バラナシ」へ行くと家族に宣言。家族の大反対もよそに決意を曲げない父に、仕方なく仕事人間の息子ラジーヴが付き添うことに…。
辿り着いたのは、安らかな死を求める人々が暮らす施設「解脱の家」。
はじめは衝突しあう父子も、雄大に流れるガンジス河は次第に父子の関係をゆっくりとほぐしていく。果たして、ダヤは幸福な人生の終焉を迎えられるのか─?
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「解脱の家」を調べたところ、こちらは現在もインド・バラナシに存在するホテルでムクティ・バーヴァンと呼ばれています(上記写真)。人々は、死期が迫った人生最後の2週間を解脱に向けてここで過ごすといいます。毎年、何千人もの訪問者が訪れるそうです。
多くのインド人が現在もこのホテルに訪れる理由…それは、死後ぶじに天国に行くことではなく、モークシャ(解脱)が最大の目的です。
モークシャとは、人生の試練や苦悩からの解脱を意味しています。
死の床でモークシャを達成すれば、生死のサイクルから解放され、魂は永遠に解放されると信じられているからです。
そして、死者は火葬された後に遺灰をガンジス川へ流されることになります。バラナシで死にガンジス川へ遺灰を流されることが最上級の名誉と考えられています。
こういった死生観を見るだけでも、日本の文化とはだいぶ違いがありますね。
インドでは誰かが亡くなってしまった時、「死をもって解脱を達成することができたのだからお祝いしよう!」となるのです。驚きです!
そして、家族間についても文化の違いが見受けられます。
(下の写真は父子そろって、片鼻呼吸の練習場面♪ かわいい^ ^)
息子のラジーヴは、父ダヤには常に敬語で話します。インドの家庭において、親とは絶対的な存在で尊敬すべき存在であることが感じられます。
息子ラジーヴは家庭も仕事もあります。父ダヤの「バラナシに行く!」という突然の宣言にもかかわらず、なんだかんだと文句を言いつつも、父ダヤの付き添いで
一緒にくるのですから…。
そして、父子関係の問題はどの国でも同じなんだろうな、というのが垣間見れました。
父ダヤはいつまでも息子を”一人前の人間だ”ということを認めようとしないところがあり、そこを息子ラジーヴは口には出さないけれど、”いい加減認めてくれ!”という葛藤も見受けられました。
そして、もうひとつの見どころはやはりインドの町並みの風景!
このかわいい色の使い方!
ガンジス河での日没のアラティは圧巻です。
アラティとは、夕べのお祈りの儀式のこと。映画ではボートに乗って火の儀式を見ていました。儀式の終わりには神に供える灯明を河に流す場面も。
そして、一番好きなシーンがこちら(*^ ^*)
インドの文化を存分に覗ける映画です^ ^
今回は、インド映画『ガンジスに還る』の紹介でした♪
*今日もあなたらしく、やさしい笑みを浮かべて過ごせませますように*