みなさん、こんにちは。ブライアンです。

 音楽ネタを書くにあたって、まず初めに私が多大なる影響を受け、30年間追いかけ続けた「あの方」を書かないわけにはいかないでしょう。昨年亡くなられた偉大なるギタリストAllan Holdsworthです。亡くなった後もファンの方が結構いろいろと書いておられますので、今さらという感じですが、ここはあえて語りつくされているHoldsworthの名演(例えばUKやBrufordや「I.o.u.」など)には触れずに、私が思うHoldsworthの裏名演をご紹介いたします。「納得できんわ~」と言われても、あくまで私見ですのでご容赦ください。

Level42 "Seven Years"におけるギターソロ。だいたい歌ものをやるには存在感があり過ぎる彼ですが、サビの部分から白玉でじわじわと上がってきて、たった2小節だけ奏でられる哀愁のフレーズ。ベースのリフをモチーフにしているところも心憎いです。曲の終わりには待ってましたの長いソロもあり、それもいいのですが、私はやっぱり中間部のたった2小節に心を奪われます。

Soft Machine "(Black) Velvet Mountain"のリード。Soft Machineファンからは評判の悪い「Land of Cockayne」ですが、私は好きです(笑)。で、この曲にはAllanのソロはありません。テーマを弾くだけです。いわゆる泣きのメロディなのですが、ギタリストがよくやる高音、チョーキング、ビブラートという三種の神器を使った盛り上げを一切しません。中低域でメロディを紡ぐだけです。しかし!高音やチョーキングを使わずにこれほどまでに泣くギタリストを私は他に知りません。

Pierre Moerlen's Gong "Three Blind Mice"におけるギターソロ。このポジションは他にも代わりになる名演がいくつかあるのですが、ギターソロの後半で珍しく多重録音によるギターアンサンブルを聞くことができます。これがまたカッコいい!この部分のメロディはまちがいなくAllanのものです。ゲスト参加なのにこの存在感って…💦

 大好きなHoldsworthネタなので、ちょっと熱く語り過ぎました(笑)。さて次回はだれを紹介しようかな~