green earrings by steely dan
Steely Danの名作アルバムは、と言えばやはり完成度の高い1977年「Aja」と1980年「Gaucho」という事になるでしょう。
しかしながらこのアルバム発表前1976年の「The Royal Scam」(邦題:幻想の摩天楼)も何とも捨てがたい魅力があるアルバムだと思います。
「Aja」と「Gaucho」ではバンドの形態をすっぱりと捨てて、必要なところに必要な能力を持つスタジオミュージシャンを召集し、全体の完成度を極めて高い次元へ持っていくという手法をとりますが、「The Royal Scam」はバンド形態からその方法論への過渡期にあるような作品かもしれません。まだ、ほんの少しだけバンド臭が残っているというか。
とは言え、手法はほぼ2枚の有名アルバムに近く、コアの二人、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー以外に多くのミュージシャンが起用されています。
アルバムでの個人的なベストトラックは16ビートのファンクナンバー「Green Earrings」にとどめをさします。
何と言ってもカッコ良いナンバーです。
聴いていて気持ち良くなる。
コレ重要です。
このアルバムの核となるリズムセクションは基本的にベースのチャック・レイニーとドラムスのバーナード・パーディという強烈無比な組み合わせです。この二人の組み合わせは他でも名作を生んでいます。
もう一人、リック・マロッタもドラマーとしてクレジットされていますが、データによればA3の「Don't Take Me Alive」とB3の「Everything You Did」のみが彼のプレイとなるようです。
また、このアルバムはラリー・カールトンの全面的な参加により、ギターを前面に押し出したことでも有名な作品となりますが、「Green Earrings」では最初のギター・ソロがダニー・ディアス、続いてエリオット・ランドールがソロをとっています。
さてさて、なぜ今頃になってこのアルバム&この曲を紹介したか、、、、
個人的なベストトラックである16ファンクビート「Green Earrings」のベースを練習し始めたためです。
いやはや。
コレ、自分にとってはなかなかの難曲ですよ。
ベースの巧い方は簡単に弾けちゃうんでしょうね、、、羨ましいな~。
チャック・レイニーの弾む淀みないベース。
とにかく途切れることのないリズムがキモでしょうか。
自分自身の課題は、16分音符をいかに均一な音質とスピードでスムーズに奏でることが出来るか。
更に休符をどれだけきっちり休めるか。
正に右手は必要最小限の力で指の先端を使って弾く必要があります。これをやらないとこのリズム感の再現は難しいと思います。
一応、コピーの真似事のような方法で演奏するので、今はまだそれぞれのフレーズの音取りの段階です。
多彩なラインですよねえ、、、
さてさて演奏はいつになったら完成することやら。
あ~あ。ベース、上手くなりたいですねえ、、、