Not Yet / Michel Camilo | 音楽見聞録

音楽見聞録

単なるリスナーが好きな音楽について勝手きままに書き散らかし。
CDレビュー中心のつもりが、映画や書籍など他の話題も。

Not Yet by Michel Camilo

まあ、今更何をか言わんや、ですが。

 

アルバム「one more once」はラテンの血を引く熱い名人ピアニストが、1994年にラテン・ビッグバンド・スタイルで発表した超エキサイティングな作品です。

<※2019年、ようやくこのスタイルでの新アルバムが発表されたこと記念して(この9月にはビッグバンドを率いてブルーノート公演があります。)、まずは旧作のこちらを紹介します。>

 

冒頭で紹介した最後の1曲、「Not Yet」は元々カミロの初期アルバムの曲で、それをビッグバンド用にアレンジした作品となります。

 

カミロのピアノはもうパーカッシヴかつ天才的なことは分かっているのですが、このアルバム、リズムセクションがこれまたすごいことになってます。

御大アンソニー・ジャクソンのこの安定したベース音は何でしょうか。フォデラの6弦から紡ぎだされる端正な音・・・

ぶれない。揺れない。ジャストで入ってくるけれどグルーヴ感溢れるプレイ。

楽曲を安定してドライブさせるベース。正に理想です。こんなベースが弾けたら良いな、と思います。

 

キメの嵐の後で、曲の終盤、アルトサックスとテナーサックスが交互にソロを吹きまくる。至福の時間です。 

 

世の中には素晴らしい音楽があります。感謝です。

One More Once One More Once
1,195円
Amazon