晩秋七句--偶成 ・秋憂い 芋虫が角を出し わが手の甲 ・奈落の陽 思いめぐらす 落ち葉かな ・滾(たぎ)りおる 犬の険しき声 小春日和 ・電話のベル 昏(くら)い西空 いついつと ・立ち止まり 過ぎ去る想いを 草紅葉 ・昼時分 ミルクとパンを餐(さん)し カラス啼く ・濁るあたま 足もと寒し 秋の日の入り