母親からは日常的に
殴る.蹴る.ビンタ
があった。
でも、必ず
あんたが悪いんだからね
と言われた。
私が悪いのか?
その言葉を聞いた後、私はいつも自分の行動を思い返していた。
この前はこんな事をして怒られた。
その前はこんな事をして、ビンタされた。
などなど。
幼稚園に入る前にぐらいの年のある夏。
母親が気まぐれで、私達姉妹に浴衣を着せて
夕涼み
という名の散歩に出かけた。
何処かへ行くと言う予定ではなく
ぶらぶらと歩くつもりだったらしい。
でも、子供は初めての事に、はしゃぐよね。
姉妹できゃぴきゃぴしながら、歩いていたら
月見草が咲いていた。
「月見草、綺麗だね」
と母親が言った。
あの黄色いのが月見草と言うのか。
と私は思った。
で、月見草の花を摘んで
「お母さん、月見草」
と摘んだ月見草を見せたら
びたーん。
力いっぱいのびんたを受けた私は
吹っ飛んで道路に倒れ込んだ。
何が起こったのかわからない。
ほおだけが焼けるように熱かった。
転んだので擦りむいたらしく、足も腰も痛かった。
でも、私のことを見下ろしながら、
母親が言った言葉が凄かった。
「月見草がかわいそうでしょう
一晩しか咲かないのに。」
びんたを喰らってぶっ飛ばされた
私はかわいそうではないんだ。
えっと。。。
あたしって、月見草(花)以下⁈
隣では、妹がビービー泣いていた。
そりゃ、怖いよね。
隣にいた姉が吹っ飛んだんだから。
びっくりもするわな。
でも、当事者の私は、涙を堪えて声は出さなかった。
歩きながら、母親は言った。
「そうゆう所が可愛くない」
可愛げがないから、びんたを喰らったのか?
子供には理解不能である。
今現在、大人の私でも理解不能です。