帰国してすぐの記事(帰国して🇩🇰→🇯🇵)で、
こんなことを書いた。
 
 
“今回見たのはデンマークという国の、
『厳選された良い面』だったと思う”
 
 
きっと同じように、
例えば他国の方を日本にお招きすることになって、
 
先進的な取り組みをしている学校、
オルタナティブスクール、
SSHなどの高校生、
 
食材にこだわり抜いたレストラン、etc...
 
これらを厳選し、
日本の“良さ”を見せることは出来ると思う。
 
日本って素晴らしい国だ、
 
そう感じてもらえるように準備することは出来る。
 
 
でも、
他国の人が滞在する数日に、
 
隠すことのできないことがあって、
 
それが、
日常
だと思う。
 
 
私は今回、
学校視察などのプログラム以外で、
自由時間等使って、代表的な観光地などに、
ほぼ足を運ばなかった。
 
生活を共にした
とっても素敵な大先輩お二人と、
ガイドマップを開いて、
どこかに行こうかと話した夜もあったことはあった。
(※数分で話は変わった。笑)
 
その会話の中でも言ったことがあって、
 
ガイドマップに載っている場所で、ここ行ってみたい!があんまりなくて、
(行ったら行ったで人一倍感動する)
私は日常の方に興味がある。
 
その国に、どんな“生活”があるのか、
その国の人間が、今どう生きているのか、が気になる。
 
 
そういう意味で、
今回宿泊でお世話になったのは、
普段、家族が住んで生活しているお家だったから、
本当に運が良かった。
 
もちろんごく一部に過ぎないことは分かっているけれど、
 
歩いてすぐ近くにスーパーがあって、
そこで買い物をしたり、
近くのアイス屋さんでアイスを食べたり、
パン屋さんに寄ったり、
ペットボトルや空き缶をリサイクルしに行ったり。
 
“ただいま”って言ってお家に帰って、
誰が先にお風呂に入るか話して、夕飯の準備をして、
あったかい照明の中で、音楽を流してお酒を飲みながらご飯を食べる。
 
朝は、すごく気持ちのいい天気の中、
黒パンとチーズとサラダを食べて、
駅に向かう途中には猫が寄ってきたり、犬の散歩している人が「Hi (^^)」ってにっこりしてくれたり、
歌ってチャリンコ漕いでいる人がいたり(これは夕方だったかな)、
どっぷり、日常につかれた気がしている。
 
地下鉄のホームも、車両の中も、
音がとにかく少なくて静かで、必要以上に消耗しない。
 
 
これは、デンマークという国の空気感で、
すぐに変えられるものではない、
とても貴重なものを経験できたと思っている。
 
 
 
そして、
この“空気感”に影響を与えているものの一つに、
間違いなく“教育”があって、
それは、デンマークの教育にも悪い面があるという事実があるにしても、
少なくとも私の中では、教育の良い面と、この空気感が結びつくことに、素晴らしさを感じた。
 
 
教育と、その国の空気感が結びつくこと。
これは、大切にしたいと思う。
 
 
これは日本🇯🇵。