フリースコーレでは、
音楽の授業も見せてもらったのだけど、
時間がなくて、
ほんの一瞬。
その様子。↓

さっき芸術で、
1人はじっこで本を読んでた子が、
一瞬覗きに来てた。

あら、と思って見ていたら目が合って、
そしたらまた別の場所に歩いていった。

あの子と、
話したかったなーと、今でも思う(*^^*)


その後、再び質問タイム。

このスクールでは、
ペタゴーの考え方に基づき、

子どもが“ここに居たい”気持ちや、
互いの信頼と安心感を大切にしている。

それから、
自己表現をする勇気や、
自信、自己肯定感については、
子どもたち自身の努力も、重要視している。

その目的に基づいて授業は、
①知識科
②社会科
③感情科
④創造科
この4つの柱で行っている。

この4観点、
すでに、面白い、というか、
ふむふむ、と思いながら耳を傾けた(*^^*)


…ちなみに

私は高校の現場だったけれど、
高大接続、大学入試改革に伴って
指導要領も変わり、
校種問わず、いわゆる学習評価の過渡期で、
観点別評価なるものにも、
多くの時間をかけてきた。

各教科別に、

①知識・技能
②思考・判断・表現
③主体的に学習に取り組む態度

の3観点を柱として、
例えば数学ならば、
『数学的な見方・考え方』
のような観点がプラスされるなど、
各教科毎に4~5観点で評価を行う、
そんな学習評価の仕組みになっている。

現場はこれにひーひー言っていて、
それでもやるぞと上からの指示があり、
形式だけが整えられていき、

中身が空っぽなんじゃないか、
結局本質的な改善には及ばないのではないか、
そもそも大事なのは子どもたちの能力がついたかどうかなのに、、、
そんなモヤモヤを抱えながらも、
向き合ってきた。



フリースコーレと高校現場を
比較してものを言うのは
少し乱暴な気もするし、
日本の小学校の学習指導要領を
全て読み込んだわけでも無い。

でも、少なくとも私は、
『評価』
に縛られる学びに大きな違和感があって、

“出来るようになった”

その評価は、
他者からのOKよりも、
自分からのOKの方が、
よっぽど大切で確実なものなのではないかと思っている。

その成長の側に、
私たち教師は、少しだけ寄り添わせてもらう。



話を戻して、
フリースコーレの
4観点のうち、

②社会科

は、とても興味深いものだった。

生き方を学ぶ。

年齢別に学ぶことのステップがあって、
6歳~8歳は
日常の小さなことを“聴く”ことのトレーニング。
9歳~11歳は
子どもだけでのミーティング等を通して、
民主主義を学ぶ。
12歳~15歳は
自己責任について学ぶ。
多様な人々と、前向きに生きられるように。


デンマークでは、
気持ちがよくなければ学べない
ことに、
どこの学校もフォーカスしているからこその
4観点だなと、納得がいく。



そしてここでもやはり、
大切にされてるのは対話で、
何より、
校長先生が、子どもにとっても親にとっても、
声が届く存在であること。

これご本人は、当然のことだと、
そんな風にさらっと捉えているかもしれないけれど、
このお陰で、
学校内の風通しが良くて、
学校と家庭も、
すごく良い関係性が築かれているのだと強く感じた。










最後にこれは、
マット部屋。
発散部屋。
これ、特に都会のビルの中にあるこの学校では、
絶対必要。