フリースコーレ、

日本でいうフリースクール、、、というよりか、

私立の小学校の方が近いかな。

 





デンマークでは、

いわゆる義務教育で、

法律的に次の3つの選択肢がある。

 

1つ目は公立学校、

2つ目はホームスクール、

3つ目は私立学校。

 

 

私立の学校は親がつくることもできて、

政府からの援助も受けられるそうだ。

 

ただしその経営には厳しい現状があるようで、

多くの学校は長く続かず閉校していく。

 

今回お邪魔したのは、

創立50年の、街中にある私立学校。

 

右の方が校長先生。

左の方が副校長先生。

めちゃくちゃに人懐っこいわんちゃん。

 

 

まるでワンピースの漫画から飛び出してきたようなお二人だと、

同じツアーに行った方が言っていて、

まさにその通りだと思った。

 

副校長の全身のタトゥー、

日本では考えられない。

そして副校長先生は、話し方や雰囲気がとっても穏やか。

学校のみんなから、

“お母さん”

と呼ばれているのだそう。

 

これまた写真では伝わらないと思うけれど、

 

とっても素敵なお二人だった。

 



この日は子どもたちの授業の様子も見せてもらって、

私は低学年の体育、芸術、音楽を見ることが出来た。

 

肌の色も髪の毛の色も、

いろいろ。


それは、先生方も、子どもたちも。





体育は、ドッジボール。

整列とか挨拶とか、その類いのものはなくて、


先生の声に、

子どもたちは自由な姿勢で耳を傾ける。


始まったドッジボールは、

それはもう全力で取り組む子どもたち。


ただはじっこで1人、

座禅を組む男の子。


これは後から知ったのだけど、



先生からの、


「授業の最初に今日何やる?」


の問いかけにその子は


「今日はドッジボールの気分じゃない。メディテーション(瞑想)してたい。」


って伝えてきたのだそう。

そして先生が、


「あの子はあんまり運動が得意じゃないけど、

この時間が苦痛なものにならないよう

自分なりの方法で良い時間になるよう努めてる。」


とおっしゃっていたのだそうだ。

(※同ツアー参加者の振り返りより)



整列とか挨拶とか、

そんなのは別にあってもなくてもどちらでもよくて、


やっぱり大切なのは、

形式とかそんなものじゃなく、


寄り添う大人のあり方なんだと、

痛感した。



実際に見ていても、

試合に『ストップ!』かけて先生が指示する場面で、

子どもたちがピタッと耳を傾けた後に、

『Thank You』

この言葉が欠かさず出てくること、

小さいことだけど、

大切なこと。


そしてこういうことは、

常に心にその気持ちがなければ、

出てこない言葉であり、

見られない光景だと感じる。



次に見た芸術の授業でも、

(※↓先生。教室の飾りは全て子どもたちがやったもの)


やっぱりみんなと別に、

心を整えてる子が。



この子にどんなストーリーがあるかは

分からなかったけど、

確かにあるのは、

この時間、こう過ごすことを許されている事実。



たった数十分の間に、

関わる大人の心のあり方を、

ひしひしと感じられた。