放課後活動を見学したあと、
隣接している公立学校を見せてもらった。
見学の最後に、放課後活動で働く方と質疑応答の時間があり、
そこでまず感じたことは、
現場で起こるトラブルは、日本とそう変わりないということ。
スマホのルールだとか、多くはないけど喧嘩とかいじめとか。
でも、どの質問にも共通しているのが、
『子どもたちとのダイアログ(対話)を常に重視していて、親ともしっかり話すこと』
解決策は、対話だった。
いじめ対策はどの学校もとっても力を入れていて、
何かトラブルがあれば、
大人(先生)は様子を見に行ったり、近くに大人が居るようにしている。
“大人は友達”
だと子どもたちに伝えていて、
何かあれば大人に言える環境が出来上がっている。
ただ、いつまでも、大人に頼るのではなくて、
子どもたちの発達のステージによって、
子ども(小4~小5)がお巡りさんを任されて、
低学年のトラブルを解決するという仕掛けもある。
インクルーシブ教育という言葉は日本でも騒がれているけれど、
デンマークでも2012年に法改正があって、
そこからまたずいぶん変わったそう。
そこまで重い障がいでない限りは、
普通教室で、お互いに何が出来るかをシェアするようにしている。
ほとんどの教室に発達障害と言われる子どもは居るけれど、
周りの子どもたちも、少しずつ理解していけるようアプローチしている。
“社会には色んな人が居る”
このことに、かなりフォーカスしていると感じた。
そして、もちろんデンマークにも悪い先生はいるよ!笑
という言葉もありながら、
ただ、
信頼できない大人からは、学べないよね。
という言葉も。
どれもこれも、
当たり前のことだと私は思う。
デンマークの教育が、何かとっても特別なことをしているわけではない。
本当に大切なことをちゃんと大切にしているだけだと思った。
ここで見た子どもたちの事実は、
日本のデモクラティックスクールにも見られた事実だから。
学校という現場こそ、
いつも、何が大切なのか、本質的なところを見失わないように、
大人がお互いに意識し続けないといけない。