今日はバレンタインですねえ。もうあと15分で、終わりを告げようとしていますが。

バレンティヌス司教が処刑された記念日なのですが、

よくよく考えるといくつかの記念日という奴はどちらさんかの命日な訳でして、

そんな日に浮かれ回るというのは実にこう不謹慎極まりないから、

バレンタインという日を有り難がる人間は全身黒ずくめで喪に服せ、とまでは言わないが、

せめて袖に喪章を付けて歩けよ、なんて思ったりはしてませんが、ええ、毛筋程も。


しかし、バレンティヌス司教がクラウディウス二世に処刑された日と知らせる媒体は多くても、

どういった方法でサックリやられたかまで解説しているのを見ないのはどういう訳だ。

当時のローマ帝国の刑罰の相場からすると、鞭打ちからの剣による斬首だったとは思うんだが……。

一方で殴る蹴るの私刑を施された上でという情報もあったりして、どうなんですかねえ、この辺りは。
処刑された聖人というのは大概ロクでもねー死に方なんで、全部混合かもしれません。



さてさてそんなことはどうでもよいのですが、バレンタインというと一つ、思い出すことがありましてね。

光あるところに陰はある、表通りが輝けば輝く程に、裏通りはその陰鬱さを増すのが世の理。
日の当たる部分が最も拡大され、陰日向が阿鼻叫喚の地獄と化す日を、

クリスマスといいバレンタインという訳なんですが、しかしね、

バレンタインというのはクリスマスに比べるとこう、表通りを歩行者天国であるかのように闊歩する若者が、

むしろ地獄の最下層を味わう可能性も秘めた、奇妙な日でもあるんですよねえ。

チョコレートを意中の人物に手渡すというのは、重大な危険を孕んだ、

仮にそれがファイルの手渡しであったならば、ノートン先生やバスター御大が、

"悪意が含まれている可能性があります!"なんて大騒ぎしかねない行為であることを、

見逃しがちなんですよねえ。

いえいえ、決して一ヶ月後のお返しの品で、文字通りお前を品定めしようとしているぞ気を付けろおお、

なんてそんな、惨事女性の全てが、メガテンで言うなら外道か邪龍、

頑張って夜魔位に見えている発言はしませんが。

変ゼミ1巻の二話に、似たような趣のエピソードが存在しておりましたが、

時々、恐ろしいものが混じっている可能性があるんですよねえ、チョコレートって。

80年代のおまじないの雑誌とか見てみると、平然とそれ、

化合物というか劇物と化したチョコレートの作り方と、効能が書いてあったりするんですよ。

そのようなものを混ぜて作った手作りチョコを食べてくれた男子とは、永遠の愛が叶うとかね。

最初にこれを紙媒体で発表した人間ってどうかしてるんじゃねえかって思うんですがね、

文字通り変ゼミで取り上げられる価値があると思うよ、俺は。

この非常に変態染みた行為ねー、80年代で途絶えていたならまだしも、

しっかりと現代まで受け継がれてるらしいのよ。

知ったのは、花の行く手は地獄道、なエピソードを経験した、

あの○○劇場に在籍していた時だぁね。

結構、タイミング良くこのバレンタイン近くの日にあるんすよ、ジャミだかジャイみたいな彼等の公演。
すると、リハーサルなのに主役が不在なリハーサル日位から、届くんですよねえ、チョコ。

もちろん、公演当日も凄いですけど。

綺麗にラッピングされて、時にはメッセージカードとか付いてる小綺麗な箱や包みが、そりゃもう山のように。
手作りなのか市販品なのか、或いはチョコレートなのかすら分からないんですけれど、

あんまり関係ないんですわあ。

だって、全部食べる以外の方法で"何とかする"からさ。

”何とかする”理由って、そりゃ常識的に考えて食べきれないというのもあるけれど、

それ以上に、必ず一つはある、危険なチョコレートから身を守るためなのね。

だって、爪とか髪の毛とかも信じられんが、経血とか潤滑液とか入れちゃう人間がいるんだから。

いや、馬鹿だと思うでしょ?

でもね、毎回ほぼ必ず、別にバレンタインでなくても、そう言ったヤバいプレゼントってあるみたいなんですよ。
バレンタインという日は分母が大きくなる分、分子も大きくなるという話。
だから全部、"何とかする"の。


こういう精神的に滅入る混入物じゃなくても、カミソリやカッターの換え刃とかな、

つーかファンなのか、お前等それは、ファンの行動なのか。
だからねえ、善意に満ち溢れた甘い奴まで、人の口に入ることのないよう処理するんです。


怖い話でしょう?

でも本当に怖いのは、こういった習慣が生み出されるまでに、実際にヤバいブツを目にした、

或いは口にしてしまった人が存在するという事実な訳でしてな。


爪とか髪の毛はともかく、体液系はこの世のものとは思えない悪臭で、すぐに分かるそうな。

多分、藤原道長のごとくこの世の頂点を極めたと思っていたイケメンが、地獄を見た、

そういうこともあったと思うんですよ。


この手の、"私を食べて"的な話、都市伝説だと思ってた貴方、現実ですよー目を覚ませー。


うむ……この話を思い出す度、人間絶頂にいる時程危ないと自分に言い聞かせるのですよ、俺は。

絶頂なんて升を写生する時以外に味わったことない訳ですが。

ともかく、手作りチョコを貰った男子は気を付けたまえ。

それと、最強なのは二次元しか相手にしないことだと覚えておきたまえ……ってこればっかやな。

まあ、俺今年は勝ち組ですから、うん。