狐耳の初々しい少女です。
ちょおっと学が足りない部分がありますし、
何しろ御覧の通りにケダモノとのあいのこでありますから礼儀にかけますが、
なぁに、それはこれから旦那が仕込めばよろしいことですよ。
さあ、どうです旦那、掘り出し物ですよ!
A・誰が買うか、そんな高いもの!
史上最も高値で取引された奴隷は、現代の価格にして5000~6000万円程の値段であったと言います。
高い学を身に付けた家庭教師であり、体調を崩したりすると家人同様の、
手厚い看護を施されたとか、塩野女史の著書にありますな。
奴隷というのはどうも、やっすい値段で買い叩かれて来た、
等というイメージをお持ちの方がいらっしゃるみたいですが、
足袋や草鞋を叩き売るように二束三文という訳では決してなく、
商人が取り扱う物品の中では、割と高い部類であったというのが歴史的な事実のようです。
上記の、6000万奴隷のエピソードは、
ネロっちとかカリグラ大先生が活躍していた時代のローマ帝国での話ですが、
この頃の一般的な奴隷の値段は800~4000セステルティウス、
1セステルティウスが大体300円程度だったらしいので、
24万円~120万円位のものであったそうです。ちょうどパソコン一台~乗用車1台位の値段か……。
その後、人の値段は少しずつ変動していきます。
例えば、処女の値段が約50万円だった頃には、10代前半の少女の値段は、
約50ドゥカート、300~500万円という域に達していたと言います。
1ドゥカートは、現代日本円だと大体6~10万円程度だったと、処女の値段の項で触れましたな。
多数の奴隷を抱えるというのは、ブランド品を身につけるだとか高級車を乗り回すだとか、
十分なステータスに通じたということですが、確かに納得いく価格です。
人買いに自分の娘をうっぱらうというのは、安く買い叩かれるにしろ、
確かにその場しのぎではなく資金を捻出するには正しい手段であったということであります。
迷子らしき子犬のようなおにゃのこを誘拐して、ヤッハーやっと俺にもツキが回ってきた、
なんて叫んだ後に憲兵隊とか正義の味方とか更なる極悪人に殺される小悪党、
彼の言も全く間違いではないということになります。
その後、三角貿易が行われていた、一般的に奴隷の話が持ち出された場合、
必ず議論の的になる時代になると、13ポンド120ペンスが奴隷一人の価格となったそうな。
当時のイギリス庶民の年収が30ポンドという所らしいので、
まあ凄く単純に30ポンドが200万円と考えてみても、90万円弱って所ですか。
このように、供給が安定している時が5桁~不安定な時の6桁円というのが、
世界的な人の値段の相場というもののようです。
日本の身売り、アレも大体600~800円程で買われて行ったとか言いますね。
大正末期~昭和初期位の時の、人の値段です。
これに関しては、まさかこんなネタで引っ張り出されると思わなかった日本銀行のサイトを参考にして、
当時の1円が現代のいくらなのかを算出してみましょう。
本当は消費者物価指数の方がよいのだろうが、存在しないようなので、
企業物価指数で算出。サンプルは大正15年くらいで良いか。
すると、737.5÷1.157=637.42、つまり大正15年の1万円は約637万円相当。
これを100分の1にして、100円は63700円ということになりますな。
つまり、大正末期~昭和初期の日本娘の値段は、40~50万円くらいですか。
やはり相場に当てはまります。
ただ、どうであるにしろ、人身売買とは、暴力で屈服させた一人の人間に対して、
不当な値札をつけて売り払うという残虐な行為であることは間違いありませんな。
買い戻し、つまり奴隷から一般人へと戻れる規定を設けていた国家は非常に少なく、
奴隷となればそのまま奴隷として死ぬしかない、そんな陰惨な運命を受け入れさせられ、
散った人々は、多数存在した訳です。
平均的な日本のサラリーマンが生涯に稼ぎ出すお金は、1億に届くと20年位前には言われていました、
要は、人格や性格など一切の要素を排除し、稼ぎ出すお金だけで人を評価しても、
環境さえ整えば、少なくとも平均的な人間は、1億を稼ぎだせる、
1億の価値はあるってことですよねえ。
それを踏まえて、分かります?
滅茶苦茶教養が高く、有能な教育者でも6000万円だったという事実。
ま、人身売買ってのは許されない行為ってことですな。
……むう、おかしいな。
俺がロレンスだったら、開始50ページ以内にホロたんを人買いに売り払って、
得た金を元手に違う事業を起こして、2年位した後、変態様用の娼館を訪ねて、
すっかりしおらしくなった豊穣神様の横顔を見て悦に入る、間違いない。
ところで賢狼ってどれくらいで売れるの?
という主題だったはずなんだが、どこで道を誤ったのやら。
いや、私の良心が……道を正してくれたのかもしれない。
多分、モデルとなった中世ヨーロッパから考えると、恐らく300~500万円の帯域で、
しかも顔と体だけなら質が良く、そして知恵も回るということで一旦は500に近い値段を付けられるが、
耳と尻尾の存在で、結局やっすく買い叩かれるのがオチかなあ。
まあ、300万割るかもしれんね。
それならば、ずっと手元に置いてキャッキャウフフしたり、知恵を絞ってもらったりした方が得か。
なるほど、売り払うという発想が浮かばないロレンスは、
少なくとも、しいたけ栽培して会社を傾かせたデータイーストの社長よりは、
商人に向いているかもしれねえだ。