星の王子さまに、仲よくする、ということを教えたのはキツネさんです。
すみません!
どこかに、僕に結婚するということを教えてくれるキツネさんはいませんか!?
ああっ! でも、大変なことに気付いた!
これだとキツネさんといずれ
「わらわは泣きそうじゃ」
「……結婚しても、別れたら意味がないんだな」
「……麦畑の話をしたであろう?」
「そうだね……」
になってしまう!
ああああ、バカッ! 俺の人型汎用決戦兵器級バカッ!
この後キツネさんに世にも尊き秘め事――大切なものは目に見えない――を教えてもらって、
どこかに旅立っちゃう俺のスーパーエキサイティングエピタキシャルゴールデンサンシャイン
メガデオキシボリスイバクゲルマニウムバカッ!
なんで別れてんのさっ!?
そこでキツネさん抱き締めて、ごめんって謝れよ俺!
涙とか鼻水とかで、ただでさえ貧しい顔面をぐちゃぐちゃにしながら謝れよ俺!
お前旅立っても別にいいことかないからっ! それだけは断言できるからっ!
お前なんか象を丸のみした蛇の絵すら描いてもらえないからっ!
キツネさんと一生退廃的な暮らしをする方がいいに決まっているじゃないかっ!
こうして、星の王子さまを俺がレイプして生ませたのが、
星野仙一だというのは最早定説な訳です。
ってあくまでも作品のことですよ、僕はショタ趣味はないんです。
っていうかそんな弁明して何の意味があるんだ、そもそも誰に弁明しているんだ。
正気に戻れ、俺よ。
いや、でも星の王子さまに出てくるキツネさんって萌えませんか?
大勢のキツネスキーを開花させたという傑作は、ごんぎつねだと言うことですが、
俺の始まりは、実はこの、星の王子さまのキツネさんなのですよ。
ごんも、この名も無きキツネさんも、どっちもオスだとかいう小さな問題は、
一億兆キロメートル先に投げ捨てておくとして。
ごんにやられた人達は、大体、ごんの健気さ及び、
利害無しに人に尽くす精神の美しさに魂萌え状態にされたと言うことです。
残虐記はミステリーなのだろうかといつも悩むのです、面白いんだけど。
まあ、キツネスキーにも色々な嗜好を持つ人がいる訳ですが、
やはり、何を持ってこの道に入ったかというのは重要な要素なのではないでしょうか。
雀百まで踊り忘れず、或いは、三つ子の魂百までというように。
現実に、俺のキツネスキーとしての嗜好には、この道に導いた、
この名も無きキツネさんが、その性格であった"物事の道理に精通している"
を好むという形で、色濃く影を残している訳ですよ。
最初にも書きましたが、キツネさんは王子さまに色々な事を教えた訳です。
仲良くなるということ、決まりを作るということ、別れるということ、
大切なものは目に見えないということ、そして、そんな大事なことを人間は忘れてしまうこと……。
このキツネさんのお陰で、王子は、自分の星に残してきた、薔薇の真実を知ることが出来る訳です。
まさにこのキツネさんは、賢者なんですよ。
それでいて、王子と別れる時に、泣きそうだ、なんて生身の台詞も口にして。
だけど、ただそれだけです。
後は自身の胸中には一切何も触れず、別れる王子に対して、餞別を送ります。
すげえ萌えませんか?
いや、当時年齢一桁だった俺は萌えてましたね、確実に萌えてました。
だって、今だってその章だけは暗証できるもの。
まあ、オスなんだけど。
純粋にキツネさんから、キツネの尾と耳を持った娘さんと、
生々しいイメージの発展を遂げていますが、しかし、俺のキツネスキーの原点はやはり、
星の王子様であるんですなあ。
思えば、俺のロリババア好きの原点もここにあるのかもしれません。
物事の道理を知り、良き相棒として、人生の先輩として、
様々なことを伝え教えてくれる、不相応な見た目を持つ生物。
ね、ロリババアだって、そのようなものでしょう。
同時に、キツネは賢い動物であるということも教えてくださった。
そのせいか、今でも小さくて賢い狐娘さんがやっぱり好きなんだよねえ、
バカっぽい娘も嫌いじゃあ無いんだが、それは、わんことか、
にゃんこにやらせておけばいいじゃないか、というのが本音なのだよ。
星の王子様が、俺に、キツネさんから教わった大切なことを教えてくれたって訳だ。
うん、あるものを他の似たようなものとは違うものだと考え、それに対して時間を割き、
何かを見るにつけそれを思い出すようになるということ。僕にとってそれは、キツネ娘。
うん、大切なものは目に見えない、な。