だんだん細くなってくる道を海風に吹かれながら歩いて行くと、歩道が途切れてしまった。
砂浜が分断されていた。
しかたなく近くの自動車道路の「東海中路」にでて、車がビュンビュン飛ばしている横をひたすらテクテク歩いて行くことに。
「もうバスに乗ってしまおうか」とも考えたが、ここまで来たら歩き通さないと悔いが残ってしまうと言い聞かせて、痛い足を引きずりながら歩いたのだった。
途中に廃墟となった美術館の跡があった。
人っ子ひとり歩いていない廃墟の道を行くと、どこからかゾンビでもあらわれそうな雰囲気の場所である。
かっては観光客でにぎわっていたのだろう。
けっこうこういう場所を見ることが多い。
やがてパッと視界がひらけてきた。
とてつもなく長い砂浜があり海水浴場となっていた。
砂浜では若者たちがサッカーをしている。
わたしはくたびれ果てて座り込んでサッカーを見ていると、その視線の先にニョキッと海から突き出ている大きな岩があるのに気づいた。
海岸線から100mくらいのところにあり、その岩の塊をよくみると、なんとなく「老人」の顔にみえなくもない。
「やったーあれが石老人だ!」
ついにゴールが見えてきたのだ。
急に元気の出たわたしは砂浜に足をとられながらも、「ダダダダー」と「石老人」めざしてダッシュしたのだった。
石老人を近くで見たがやはり老人には見え無かった・・・・・・・。
でもとにかくこれでゴールと思うと力が抜けて
ヘナヘナとその場に座り込んだのだった・・・・・。
帰りはバスとタクシーでホテルに直行。
あんなに痛い思いをして歩いて行った道を、あっけなく戻ったのでした。![]()
(終)
見ていただいてありがとうございました。これで「日本人ひとりの中国日本語教師」を終わります。
引越しなどがあり、ネットを一時休止いたします。
また新たなテーマでお会いしたいと思います。では再見!
















