秋季大会神奈川県予選第二試合
明訓対東海

だが復活登板の里中は、サード山田のリードで
東海をゼロに抑え、決勝に進出を決めた

横浜学院との決勝戦の前日
対土門を想定してバッティング練習を
する山田

東海戦での死球と本塁ヘッスラの影響で
バッティング時に左手が使えない状態

「土門、里中を打つなら立ち上がりだ
まだ復帰して間もない・・・
感覚が戻る前に打つんだ」

「今のお前はそう簡単に打たれないが
試合感覚から離れてた分、立ち上がり様子を見て
投球する傾向がある
そこを狙って来るはずだ」

『先発復帰の里中君
どういったピッチングを披露するかに
注目ですっ』

最初はこれに首を横に振った里中だが・・・
『山田・・・相変わらず一度決めた事は
変えないか・・・仕方ない
』

『初球はアウトコースにストレート!
強気の里中はこれに最初首を振ったんだ』

『ふっ、カーブとは予想外だったが
左右の揺さぶりだな
次はインコースにストレートだ』

「もし打っていればどん詰まりの内野ゴロ
土門君、瞬時の判断でバットを離して
それを阻止か!?」

『山田め・・・上手く俺の読みを
逆手に取って来る・・・さすがだ』

「里中ぁ~、土門と言っても同じ高校生だ
ビビるこたぁねえぜ」

「ふっ、土門は高校生でも
超高校級だ!
見くびるなよ徳川っ
」

「なんてやつだ・・・あんなにとっさに
バット離せるなんて・・・
」

「土門君、空気スイングで凡ゴロは
防げましたが、これで追い込まれたぞ」

『里中君、ここは慎重になります
投球に間を置いたが・・・・』

『3球連続変化球・・・・普通に考えると
次はストレートだが・・・・』

「おいモアイっ、何回もバット放り投げんなや
おんどれそれでも男か💢」

「一回振りに行ったら最後までバット離すなヴォケっ![]()
せやから卑怯や言われんねんっ
」
「・・・・・・・・」

「ホンマかぁ・・・?
球界のクヒオ大佐やからなぁ・・・・・」

「里中ちゃーーーん頑張ってぇ~
」
「愛してるわ~ん
」
「好き好き好き好き好きぃぃぃぃ
」

「あいつら球場へ何見にきとんねん・・・![]()
里中のファンはあんなんばっかしや」

「ま・・・・まあお腹もすかはる・・・・![]()
夏子はんも人間やしな・・・・
」

「おい里中っ
しんどかったらいつでも代わったるで
」
「うるさいっ💢」

『里中、土門はストレート狙いだ
それならインハイで詰まらせるぞ』

「今のは金属バットだから入ったズラ
木のバットなら折れてたズラよ」

「まあ土門のやつはそれも計算して
インハイ打ったズラがな・・・・」
「そ・・・そう・・・だな
」

『さあ、横浜学院早くも1点先制だ
しかしこれは明訓にとっては痛い1点です』















































































