UWC ISAK 生活日記

UWC ISAK 生活日記

UWC ISAK Japanの生徒による非公式ブログです。
「一度しかない人生。自分の個性を生かして思い切り生き、自らの立つ場所から世界を変える。(UWC ISAK Japan Webより)」

こんにちは。
ご無沙汰しております、紅葉です!

6月の上旬にG11が修了し、夏休みに入りました。
まだ心はG10の初日のままであるため、G11がもうすでに終わってしまったのが信じられない気分です…。
G10も瞬く間に過ぎ去ったように感じますが、G11はそれに比べ物にならないほど早く感じます。

ということで、忘れないうちにG11の振り返りを共有させていただきたいと思います。

学生の本分は勉強ということで、まずは学業面から振り返っていきます!


G11となって、IB(国際バカロレア)の授業が始まり、勉強量がぐっと増えました。G10の頃は、勉強よりもプロジェクトを中心に毎日を送っていたので、テスト数日前しか勉強という勉強をしていませんでした。しかし、さすがにIBとなると、テストや課題も多く、日々の予習復習が欠かせません。日本の学校は、定期考査でテスト期間がまとまっていますが、ISAKは各教科の先生が自由にテストのスケジュールを組むので、さまざまな教科のテストがバラバラの日程で行われます。化学のテストが終わったと思ったら、翌週は数学のテストで、その次はコンピュータサイエンスの課題提出...といった具合に立て続けに試験や提出物の締め切りが設けられ、気が抜けない日々が何ヶ月も続いたこともありました。定期考査のように短期間に多くの教科を勉強する必要がなく、一つ一つに集中できるという利点はありますが、ストレスはたまりやすいです...。

 

また、G10の頃に勉強をあまりしていなかったせいか、G11になった当初は勉強のやり方を忘れていて、最初の学期は苦労しました。勉強しようにも集中力が続かなかったり、数学の思考回路が衰えていたり...。自身の勉強能力の不足だけでなく、教材が少なかったことも勉強をしづらい原因でした。IBにも教科書はありますが、分厚くて持ち運びづらく、あまり要点が綺麗にまとまっていません。また、教科書の演習問題の答えがなかったり、解答が間違っていたりということがあったので、個人的には教科書での勉強は難しかったです。IB対策の教材やドリルは数が少なく、高額であるため、ネットで試験範囲の問題を探して手当たり次第解いていました。IBの試験の過去問は公式には公表されていないので、過去問を練習することもなかなかできません。(過去問は、ネットで違法に出回ってはいます)日本の学校のドリルやワーク、教科書の質の高さを改めて感じました!

 

IBは、「難しい」「大変」という声をよく聞きますが、学習内容としてはあまり日本の学校と大差はないように感じます。しかし、IBは日本の高校で3年間かけて学習するものを2年間(ISAKでは、長期休みも挟むと正確には約1年5ヶ月)で、学んでいきます。MathのHLは特に学習内容が濃いため、三角関数が1週間で終わったり、対数や極値は自習ということもありました。また、言語や社会科の試験は学んだことをどのように活かすかが問われるエッセイが試験となるため、模範解答というものがありません。先生からフィードバックをもらいながら練習していくしかないため、自分から積極的に先生にアドバイスをもらいにいく必要があります。IBの勉強に加えて、課外活動や複数のクラブ活動も行う必要があるため、勉強時間の確保が難しいのもIBが大変な理由だと思います。

 

しかし、総合的な評価としては、自分の選択した分野を学べるので、大変ではありつつも、楽しいというのが大きかったです!IBの勉強を通して、論理的思考や批判的思考をどのように表現するかを学ぶことができました。試験では、限られた時間で、原稿用紙数枚分のエッセイを書くことが求められます。初めは、何から書いていけば良いのか検討がつきませんでしたが、フォーマットを使う練習を重ねていくことで、次第に慣れていき、書くことが楽しくなりました。また、今まで発想力に頼りがちだった作文も、エッセイのフォーマットを思考の段階で用いることで、論理的に結論を導き出せるようになったと思います。

 

同じIBでも学校によって教え方や学習スケジュールが異なると思いますが、ISAKのIBについて少しでも参考になったら、幸いです。

今は夏休みのため、EE(卒業論文のようなもの)とIA(IBの最終スコアに反映される事前課題)に取り組んでいます。いつかそれらも紹介したいと思います。(その前にまず終わらせないとですが...)

 

次回はG11の生活面について振り返る予定です!

それでは、また〜

 

 

紅葉