最悪の結末が

頭を何度もよぎった。

 

 

 

なんでこんなことに…

わたしのせいだ

ごめんなさい

 

 

 

子ども達、本当にごめんなさい

ママ、間違ってた

ママ、気づくの遅すぎた

 

 

 

大事だったのに

夫も

子ども達も

大好きなのに

完全に壊してしまった…

 

 

 

こんな時

そばにいないって

なんて無力なんだろう

 

 

 

ただ抱きしめたかった

夫がどこにいるかわからないことが

悔しくて仕方なかった

 

 

 

そばにいたら…

そばにいてさえくれれば…

もう、それだけでいいって思った

 

 

 

 

涙は出なかった

今できることは、探し出すこと。

それだけ。

今、夫がどんな状態だとしても

一秒でも早く探し出すこと。

冷静に言い聞かせた。

 

 

 

 

わたしへの連絡の状況からして

危ないかもしれない、と思ったり。

 

 

 

でも実家の家族には

一言も何も伝えずに

出て行ったんだから

きっと帰ってくるはずだ、

と言い聞かせたり。

 

 

 

 

 

わたしも、もうめちゃくちゃだった。

だんだん夜明けがで近づいてきて

ちらほら人影が見えだした。

 

 

人を見かけると

夫じゃないか…?

夫にちがいない…

夫であってほしい…

もう願望でしかない。

 

 

 

夫の名前を呼び、

手を振りながら人影に近づく。

明らかに警戒される。

『人探しをしているんです、すみません』

それを何人にも繰り返した。

 

 

 

 

探し続けても、手がかりも何もない

明るくなってきた。

 

 

子ども達が起きて

不安がっていたらどうしよう

夜、おやすみってパパと一緒に寝たのに

起きたらパパもママもいないなんて。。。

 

 

電源は切られたままだった

警察に連絡すべきか…

でも、もう少しだけもう少しだけ…

信じたい。

きっと帰ってきてくれる。

きっと。きっと。

 

 

 

諦めたわけではない

あえて言うなら

夫を信じたっていうのが

近い感情だった。

 

”子どもたちが起きる前に、

わたしは自宅に帰ろう”

 

自宅に帰ることにした。

 

 

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不快な方はお読みいただくのを

そっとやめていただけるとありがたいです

よろしくお願いいたします