慣れない仕事の毎日で

夫は肉体的にというより
精神的にとても疲れていた
 
 
 
わたしと離れる時間は
やはり夫にも必要だったようで、
その点ではよかったね、
と意見が一致した
 
 
 
だけど
夫側からすれば
疲れて帰ってきて
わたしがどんなテンションか
わからない日々。
 
 
 
気持ちを話して聞いてもらう
それだけで、落ち着く日もあった
 
罵りが止められない日もあった
 
涙が止まらない日もあった
 
 
 
 
疲れている夫は
 
落ち着いて話を聞いてくれる日もあった
 
逆ギレしてくる日もあった
 
自暴自棄になる日もあった
 
 
 
 
だんだん
話を聞いてくれる日
わたしの気持ちに寄り添ってくれる日
が減っていった。
 
 
 
なんでもするって言ったのに…
自分が浮気したからなのに…
モヤモヤはどんどん溜まる一方。
 
 
しばらくそんな気持ちの日が続き
わたしは思い立った。
 
 
聞いてもらおう!
寄り添ってほしい!
わかってほしい!
夫にそうやって望むことを
無理矢理にでもやめてみよう、と。
 
 
思い立ってすぐ
とりあえず、やってみた。
 
 
意外とできた…。
思ってたより辛さはなかった。
変に他人行儀なところはあったかもしれないけど
これも悪くない。
問題はいつまでもつか…
わたしの中のモヤモヤは消えたわけじゃない
いつまで蓋ができるか…
 
 
夫には
仮面夫婦っていうのかな、
そんな感じにしてみる。
疲れて帰ってきて
ぶつぶつ言ったり
泣きわめいたりされるよりはいいでしょ?
と言った。
 
 
夫は
はーちゃんの望みがそうなら、そうしてみればいいよ
と言った。
 
 
 
浮気のことは、ほぼ口にしなかった。
でも日を重ねていくうちに
自分の気持ちがどんどん冷めていくのを感じた。
だからどんどん何気ない会話もしなくなっていった。
仮面夫婦を始めて10日ほどたったころ…
夫からラインで聞かれた。
ねぇ、いつまでこの仮面夫婦、続くの?
 
 
決めてない
でもモヤモヤが消えたわけではない
わたし、ほんとは夫にやっぱり聞いてほしい
でもきっとわたしが心と口を開けば
夫は疲弊するだろう
どうしていいかわからない
 
 
また迷路だった…
 
 

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