約束した

即刻退職

 

 

夫はどんな方法がいいか、

考えていたようだった。

それは第一に、

会社にとってどんな方法がいいか。

次に、

自分にとってどんな方法がいいか。

だったと思う。

 

 

でも、

わたしが意識を失って倒れたのを見て

はーちゃんにとって

どんな方法がいいか。

に考えが変わったようだった。

 

 

夫が退職するということは

家族の生活に直結する。

 

 

このままわたしたち

どうなっていくんだろう…

大人だけならなんとでもなる

でも、子どもたちは?

同じ家に住み続け

同じ学校に通い続け

同じ習い事を続けることが

できるのだろうか。

ごはんを毎日食べさせて

いけるのだろうか。

 

 

言い出しておきながら、

わたしも不安でたまらない。

でも、何度考えても

退職以外に選択肢はなかった。

 

 

”はーちゃんにとっての

ベストな退職方法”

……結局、夫は

バックレたも同然の方法で辞めた。

長年かけて作ってきたキャリア

信頼、仕事、人間関係、人脈…

全てを一瞬にして失った。

 

 

はたからみたら、

無責任すぎるし

社会人として最低

(その前に人間として最低だけど)

家庭の問題で

どれだけの人に迷惑をかけたのかはかりしれない。

  

 

 

でも、わたしにとって

夫の元職場はクズの集まる場所。

5年間もセックスしてきた場所。

わたしを一生苦しめる場所。

 

 

 

本当は

仕事している夫を尊敬していたし

かっこいいな、と思っていた。

かっこいいね、と伝えたこともあった。

 

 

散々、クズだのゴミだの書いてるけど

夫は所謂

出世街道を走っていた。

仕事自体はデキる人だったと思う。

 

 

家族ぐるみで

お付き合いしてる人もいた。

 

 

 

でも全部

憎しみと怒りと恨みと悲しさで

二度と関わりたくない

最低なクズたち

そのクズの溜まり場だと

思うようになった。

ただの、憎しみと恨みの矛先。

そう思わせたのは、

他の誰でもなく夫だった。

 

 

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不快な方はお読みいただくのを

そっとやめていただけるとありがたいです

よろしくお願いいたします