・今、『抗酸化』ではなく『抗糖化』がホットになってきている
今、世界中のセレブ、エグゼクティブが最も気にしているホットな話題が抗糖化。
ここ数年、顔のたるみなどの老化を引き起こす原因のひとつとして「糖化」が注目されています。
「抗糖化」はいま、美容界で最も注目されているキーワードのひとつ。
78%もの女性が「糖化」=老化の原因であることを知らず、また「糖化」を知っていてもそのケアを行っている人は極めて少ない。

・「糖化」=糖分によって老化が早まるリスクが高まること
血液中に長く糖分が残留していることで、タンパク質が糖化し 変性して硬く脆くなりAGEsという最終糖化産物となること。
最近の医学研究では、この「AGE」こそが老化をスピードアップさせてさまざまな病気を招く元凶だといわれています。
AGEが体内にはびこると動脈硬化が進んだり骨がもろくなったり、肌が荒れたり、白内障、非アルコール性脂肪肝、さらにはアルツハイマーのリスクになったりします。
酸化は「体がサビる」現象ですが糖化はいわば「体がコゲる」かのような強い負担を体に与えて、高齢者モードへのスイッチを早々と押してしまいます。


・AGEが蓄積すると体中の老化が進んでいく
糖化は生体内のいろいろな場所でおきる酸化のダメージを助長する働きがある。
タンパク質でできている血管、筋肉、肌などの組織がどんどん変性、劣化していくからです。
血液のたんぱく組織がもろくなると、血管壁に炎症が起こりやすくなり動脈硬化の危険が高まります。
不適切な生活習慣(ライフスタイル)によって必要以上に糖化が進み、糖尿病やがんなどあらゆる病気の温床となってしまいます。
AGEsが蓄積されることで高血糖の状態が継続し糖尿病の一因に。
血管に溜まれば動脈硬化、骨なら骨粗しょう症とあらゆる細胞や臓器に影響を及ぼします。
AGEsが血管の壁に蓄積され動脈硬化を引き起こす引き金になる。

・糖化はつまり美容にとっても大敵ということ
美しいハリのある肌を保ちたい人にとって、糖化はもっとも避けるべき生体反応です。

肌のタンパク質がもろくなればタルみやくすみ、しわなどの老化現象が進行しやすくなります。
糖化によって、肌は正常の弾力性を失い、ハリやつやのない状態に変色してしまいます。
紫外線ケアや保湿ケアに精を出したりしても、内側から糖化によってコラーゲン組織が破壊されてしまうのであれば焼け石に水です。
肌の弾力が失われてたるみやくすみ、シワへと展開してしまいます。
健康や美を目指す方にとっても糖化は大敵です!

・糖化を防ぐのが『抗糖化』
私たちが生きていく上で糖化をまったく起こさないことはもちろんできませんが、できるだけその危険性を下げていくことはできます。
AGEsがゼロという人はいないので、いかに糖化を予防するかがポイント。
糖質・炭水化物を避けるというアンチエイジング法です。


・自分で出来る抗糖化(1) 炭水化物や甘いものに依存しない
その原因は毎日の食事で摂取する必要以上の糖分にあります。
炭水化物や甘いものに依存している食生活を続けていれば、食べるたびに血中のブドウ糖の量(血糖値)が高くなりすぎてしまい糖化が進みやすくなります。
AGEは(中略)主に食後に血糖値が上がり、高い状態が続くと発生(糖化)しやすくなります。
食べるものの糖質・炭水化物の内容が抗糖化に直接影響し、 過剰な糖質の摂取は老化を早めます。
喉が渇いたと言って空腹時に甘い清涼飲料水や甘みのある炭酸飲料を一気に飲むような行為はよくありません。
お菓子なども絶対に食べていけないのではなく空腹時に過剰に食べるのはよくないけれど、食事の後のデザートとして適量であれば害は少ない。

・セルフ抗糖化(2) AGEが含まれる食品を控えめにする
ホットケーキの焦げた部分やウナギのかば焼きの焦げたところでAGEがみられます。

ベーコン、ドーナツ、アップルパイ、ポテトチップス、コーラなどがAGEを多く含み、これらの摂りすぎは要注意です。
コーラ、醤油、珈琲、揚げ物、焼き物などはAGEを多量に含む食品として知られています。
ハンバーガーなどのファストフードはトランス脂肪酸の観点から見ても、糖化の観点から見てもまったくいい所なし。
揚げ物などは再加熱するとAGEが増えてしまいます。

・自分で出来る抗糖化(3) 抗糖化作用のある食品を積極的に取る
お茶や緑の葉菜類は老化を防ぐ「抗糖化作用」あり。
日本茶(緑茶)をはじめウーロン茶、プ―アール茶などにはAGE抑制作用がある。
カモミールに含まれる「カマメロサイド」という成分にAGEが作られるのを阻害する働きがあることが判明しています。
最近の実験で甜茶、ドクダミ、柿の葉、グァバにも抗糖化作用が認められています