石鳥谷まつり 岩手県花巻市で行われるお祭りです。
秋一番に開催される石鳥谷まつりは、5台の「南部風流山車」が目抜き通りを練り歩き、手踊りの列や民俗芸能、樽神輿が繰り出して勇壮に賑やかに町を彩ります。
石鳥谷まつりは、明治30年代に地域の若者たちが奉納みこしを製作して担ぎ出したのが始まりといわれています。その後、明治末期には盛岡山車をまねて「リヤカー」「荷馬車」などに手作りの人形、花、岩を飾って引き出しました。
大正時代中期になり、町内の酒造会社が盛岡市本町から指導と資材一式を借り受け、大八車による本格的な山車を製作して若者を中心に華やかに町を練り歩きました。
昭和10年(1935年)頃には山車も伝統的になり、第二次大戦で中断しましたが昭和22年(1947年)に復活し、熊野神社の秋の例祭に町を練り歩きました。
その後、国道4号バイパスの建設によって再び中断、昭和51年(1976年)バイパスが完成して同年9月に復活し、現在では毎年9月の8日、9日、10日の三日間、行われています。
石鳥谷まつりは、好地地区全体で継承されている伝承行事で、熊野神社の神輿渡御をはじめ、御神楽や鹿踊りなどが練り歩きます。
特に、運行される山車は、盛岡を中心とする南部流風流山車の南限にあたるなど、貴重な伝承行事です。
現在は花巻市の無形民俗文化財(平成17年12月26日)に指定されています。
2015年9月8日(火)~10日(木)
石鳥谷まつリ
中央通り商店街
岩手県花巻市石鳥谷町
詳しくは、石鳥谷祭実行委員会(0198-45-4488)まで