ドラクエ3リメイクがひどいと言われる理由とは
ドラクエ3リメイクがひどいと言われる理由について、プレイ体験や多くのレビューをもとに徹底的に解説していきます。

かつての名作がどうしてこんな評価になってしまったのか、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。





①グラフィックの中途半端さが目立つ
まず最初に目立つのがグラフィックのちぐはぐ感です。

「HD-2D」として話題になったドットと3Dの融合ビジュアルですが、実際にプレイしてみると背景がツルツルの3Dポリゴンなのに、キャラだけがドット風で浮いて見えるという違和感がかなり強いです。

しかもその背景も、どこかで見たような素材の流用感がすごくて、「ドラクエビルダーズから引っ張ってきた?」と疑いたくなるクオリティなんですよね。

HD-2Dの元祖とも言える「オクトパストラベラー」と比べると、背景とキャラの馴染みがまるで違います。

正直、懐かしさというよりは「安っぽさ」が目立ってしまった感じですね。

個人的には、グラフィックに一番期待していただけにガッカリ感がすごかったです…。

②戦闘アニメーションの手抜き感
次にツッコミたくなるのが、戦闘中の演出です。

敵は昔ながらの棒立ちで、プレイヤーキャラは後ろ姿だけ。

技や呪文のアニメーションも最小限で、まるでスマホ版をそのまま移植したかのような印象。

これが最新作のリメイク?と疑ってしまうくらい、戦闘のテンポや臨場感が乏しいです。

しかも、装備によって見た目が変わるという要素も一部を除いてほとんど反映されていません。

「ロト装備を揃えても見た目が変わらない」のはさすがに萎えましたね。

正直、もうちょっと頑張ってほしかったところです…。

③UIが令和とは思えない不親切設計
ユーザーインターフェース(UI)も大きな問題点です。

呪文や特技の並び順が雑だったり、非表示設定もできず、転職を繰り返すと6ページ以上もスクロールが必要になるのは地獄…。

しかも、バフ・デバフの段階表示もないため、スクルトやルカニの効果が視覚的にわかりません。

これが2024年のゲーム?と耳を疑いました。

敵にバフデバフをかけても「今どれくらい効いてるか」がわからないって、RPGの基本ができていない証拠ですよね。

やる気があるのか、疑ってしまいます。



④新要素バトルロードのバランス崩壊
新たに追加されたバトルロードは、やり込み要素として期待されたものの、その実態は「メタル系モンスターゲー」です。

まともな物理攻撃がほぼ通らず、耐久力もバランスもめちゃくちゃ。

なんとホイミスライム一体にすら勝てないこともあるという悲惨さ。

しかも、後半に進むほど敵の攻撃力だけが跳ね上がり、こちらがどれだけ強いモンスターを使ってもワンパンで沈むような難易度。

「勝ちたかったら、はぐれメタルとメタルスライム入れてくださいね」っていうメッセージが透けて見えるんですよね。

やり込みどころか、ただの苦行です。

⑤魔物使い依存のゲームデザイン
ドラクエ3リメイクでは、新職業「魔物使い」が追加されていますが、これがゲームバランスを大きく崩しています。

魔物使いの「ビーストモード」+「魔物呼び」コンボが圧倒的に強すぎて、他の職業が霞むレベル。

物理職の戦士や武闘家がまともにダメージを与えられない一方で、魔物使いが簡単に4桁ダメージを叩き出す状況です。

その結果、「どのキャラもとりあえず魔物使いに転職させるのが正解」という、非常に偏ったゲーム性になってしまっているんですよね。

これじゃ、自由な育成がウリのドラクエ3じゃなくて「魔物使いオンライン」ですよ。

私も最初は他の職業で頑張っていたんですが、途中でどうしても勝てなくなって、泣く泣く魔物使いに転職しました…。

⑥物理攻撃がほぼ機能しない調整ミス
ドラクエといえば「物理職がちゃんと活躍する」のが魅力のひとつですが、今回のリメイクではその魅力が完全に死んでいます。

とにかく敵の防御力が高すぎて、物理攻撃がほとんど通りません。

たとえば、タフガイ性格の盗賊に最強クラスの武器を持たせても、「1ダメージ」すら出せない場面があるんです。

そして、頼みのルカニも「守備力を下げる」ではなく「ダメージ増加」という仕様に変更されており、そもそも攻撃が通らない相手には効果がありません。

つまり、物理が完全に死んでいる。

どんな育て方をしても、戦士系の職はお荷物になるしかないという悲しい現実です。

これにはさすがにプレイヤーからも怒りの声が噴出してます。

⑦裏ダンジョンが嫌がらせレベルで不快
そして、極めつけが「試練の神殿」と呼ばれる裏ダンジョンの存在です。

ここはクリア後のやり込み要素のはずなのに、指定武器を装備しないとダメージが通らない、報酬を得るために小さなメダルを105枚集めろなど、異常なまでの制限と作業が強制されます。

一部の道では「変化の杖を持ってないと進行不可」「25個のエルフの飲み薬を買ってこい」など、おつかい地獄が展開されます。

はぐれモンスターを100匹集めないとボス戦すら挑めないという設定もあり、完全にプレイヤーを疲弊させにきているとしか思えません。

苦行を通り越して、制作者の悪意すら感じるレベルです。

ドラクエ3リメイクの評価と過去作との比較
①SFC版やGBC版と比べて劣化している点
SFCやGBC版にはあった細かな演出、装備のアイコン表示、仲間との掛け合いなどがごっそり削除されています。

グラフィックだけを豪華にして、他の要素が退化している印象がぬぐえません。

②スマホ版ベースの焼き直し感
本作のベースはどうやらスマホ版らしく、元々削ぎ落とされていた要素が引き継がれています。

リメイクと言いつつ、内容はただの焼き直し、しかも劣化版という声も納得です。

ドラクエ3リメイクを楽しめる人・楽しめない人の違い
①思い出補正が強いプレイヤー層
昔のドラクエ3に強い思い入れがある人ほど、今回のリメイクに失望している印象があります。

逆に、初めてドラクエ3に触れる人は、ある程度新鮮な気持ちで遊べるかもしれません。