イタリア料理と桜(番外編)
競馬観戦の日の夜は、ベセスダにあるイタリア料理店
Cesco(セスコ) に行ってきた。
料理が出てくる以前から、
店の雰囲気、サービスの自然さと細やかさ、店員の動き、客層といったどれもが良かった
ので、こりゃ料理も期待できるな(!)とワクワクしたが、その期待は裏切られなかった。
特にすばらしかったのは、海老、蛸、烏賊と椎茸、いんげんの温サラダにマッシュポテトがかかったもの
(写真下左、ビネガーが強すぎず弱すぎず絶妙だった)、ソテーしたホタテの載ったサフランクリームと
トマトクリームがきれいなリゾット(写真下右、春のお花畑のよう!)。
これまで、アメリカで入ったレストランの中で、(私的には)ここが一番かもしれない。
けっして安くはないが(スパークリング、白ワイン、赤ワインを二人でそれぞれグラス一杯ずつ
飲んで、チップ込みで180ドルちょっと)、料理の質は値段を上回るし、同じ程度の料理を出す
東京のイタリアンレストランに比べたら、むしろ安いと思う。
翌日は、ベセスダ近くのケンウッド(Kenwood)という高級住宅街に花見に行ってきた。
桜まつりが行われているワシントンDCのポトマック川沿いの桜に比べると、観光客には
知られていないが、地元の人たちはみんな知っている桜の名所である。
駐車場がないので、近辺を車でゆっくりぐるぐると周りながら、ところどころで止まって写真を
とった。かなりの広さにわたるこの住宅街のすべてがまさに「桜のトンネル」であり、
(写真では十分表現できないが)見事!の一言に尽きる。
この地域では、家の庭に必ず桜の木を一本以上植えなければならないという規則
があるようだ(虫がついて手入れは大変だと思うが・・・)。
日本でも、住宅街でこれほどの桜が見られるところはないのではないだろうか?
(もしそんな場所があったら、住民以外の人々が大挙して押しかけ、そこら中で
どんちゃん騒ぎをやっていそう・・・)
でも、ここはアメリカ。
住民以外の人も(私たちのように)車でノロノロ通ったり、散歩したりして花見を
楽しみに来るので、この期間、住民は少々落ち着かないだろうが、
花見はしても、桜を見ながら外で酒を飲むということはないので(そんなことを
すると警察に引っぱっていかれる)、まあなんとか我慢しているのだろう。