アメリカの鉄道
明日からワシントンDCでアメリカ宗教学会(American Academy of Religion)が行われる。
DCは、(リッチモンドを除くと)シャーロッツビルから一番近い大都市なのだが、
まだ一度も足を踏み入れたことがない。
車で行くと大体片道3時間弱だが、行き帰りは問題なくても、DCの中心部に入ったときに
道がわからないし、駐車場の不安もある。
かと言って、列車やバスは本数が少なく、DCでたっぷり時間を使って日帰りするのは
難しい。
なので、今回はいいチャンスとばかり、
学会(5日間)に行くのを2回に分け、それぞれ観光を兼ねて、間一日はさんで、
1泊2日の小旅行をすることにした。
・明日(金曜日)の朝、列車でDCまで行って一泊し、明後日(土曜日)の夕方のバスで帰る。
・月曜日の朝に再び車でDCまで行って一泊し、火曜日の午後に帰る。
という日程。
明日の朝、乗るのはクレセント号という特急。
左の地図にある経路を見ていただければ
わかるように(クリックして大きくしてください)、
ニューヨークからニューオリンズまで延々
30時間かけて走る長距離列車である。
シャーロッツビルからワシントンDCまでは
特急で約2時間半なので、日本人なら
「通勤特急」のようなものがあるに違いない
と思いきや、それは甘い。。。
この区間を走っている列車は2本だけ。
このクレセント号はそれでも毎日運行しているものの、もう一つのカーディナル号
(ニューヨークからワシントンDC経由でシカゴまで)などは2日に1回しか運行して
いないので、
シャーロッツビル周辺では1日に1本、多い日で2本しか、
列車が走っていないのである!
(これだけ聞くと、ほとんどの日本人はすごい田舎を想像しそう・・・)
実は、私のいる研究所の裏はアムトラックの線路だし、シャーロッツビルを車で走っている
と時々線路と交差するのであるが、こっちにきて2ヵ月半、未だかつて「客車」というのには
遭遇したことがない。
そのかわり、貨物列車はたまに見かけるが、
これがすごいのなんの。。。
とにかく、バカみたいに長いのである!!
何両あるかはとても数える気がしないが、長さで言うと1kmはゆうにあるのでは
ないだろうか、、、たとえば踏切で運悪く貨物列車に遭遇した場合、待ち時間
は最長だと(先頭車両が通り過ぎてから最後尾が通り過ぎるまで)5分以上
かかる。
まあ、こんな貨物列車が走れる、というのも、客車がほとんど運行していない
から可能なわけで。
ついでに言うと、
アメリカで鉄道がいかに主たる移動手段ではないか、
を典型的に示すのが道路地図。
なんと、そこには
鉄道の線路が載っていない のである。
(道に迷ったときに、鉄道の線路が方向の手がかりになることがあるので、
これは不便)
というようなわけで、(大昔鉄道少年だった私は)
明日の「アメリカ鉄道初体験」にワクワクしているのです!