「さらば、わが愛 覇王別姫(はおうべっき)」は、香港・中国の合作映画だ。美しくてせつない、京劇の道を歩んだ二人の物語だ。

レスリー・チャン(主人公)って綺麗な顔してるしずっと女形っぽくて良い。京劇のなかで姫役で、覇王の役がチャン・フォンイーだ。「レッドクリフ」にて曹操役だった。

曹操に関しては「KANWOO」が良い描かれ方よ。良すぎるくらいかな、と思うけれど私は曹操好きなので、これが良い。「KANWOO」の張遼役シャオ・ピンといい・・・・・・かっこいいっ。そしてまた書いておこう。「蒼天航路」の曹操も好きだー。

 

 同性愛も描いている物語だけど、なかなか表現は難しいだろうなと思う。時代のせいもあるし場所もあるし。

 すすめられた中国映画をみてきたけれど、中国の女優さんてすごく美人だと思う。中国語も美しい響きだといつも思う。

私は日本語が主用なので、日本語の美しさを主観的にとらえていてわからないのだけれど、フランス語と中国語はとても良い響きだし口に出してもそうならないのが口惜しいほどだ。

 

 

 

 

 ここからネタバレになる。 

 

 この物語のラストは、まさに京劇の道をきた主人公のそのままだ。

時代背景にもまれていると思う。

最初のほうで京劇の鍛錬のため、小豆は体を柔らかくするために苦行を強いられる。

石頭(頭で石を割るから。この人は小桜)が小豆(蝶衣)の足を広げるために置かれている石を蹴って、すこし楽にさせてあげると、師匠は外で石頭に水をくんだ入れ物を持ち上げさせ、雪の降る中でも彼は持ったまま耐えさせた。石頭が室内に入ると小豆が駆け寄り、体を温めた。慕うよ、と感じた。

「女として生をうけ」を「男として」とセリフを間違えるせいで、むちで打たれる小豆を洗ってあげる石頭とこの会話も良くって。

 セリフを間違える小豆の口を石頭が血が出るほど痛めつける。すると小豆は間違えずに「女として」というようになった。

 小豆があまりにも才色兼備であるがために、嫌な定めを背負ったものだと思わされる場面が多々あって、愛する人がいるのにそうでないものに触れられた傷は想像もしたくないものだった。

「愛して」って願うけど、これは男と男だからっていう設定じゃなく、男と女であっても愛しあえない時はあるから、と皮肉に感じてしまう。

 京劇・覇王別姫で姫の座を小四に奪われる?場面で、小楼に衣装をかぶせたところは苦しかった。そうせざるをえなくとも芝居と現実が重なるようなところだったし「姉さん、ありがとう」と菊仙に告げるのもつらいものだった。

 捕らえられた覇王のメイクが左右ひどく乱れている時の心の乱れ、顔にまで出ちゃって。

 

 観終わった想いとしては、さあ次はカンフー映画がいいって気分になる、すっきりしたいから。ギュッと胸がしめつけられる感じって慣れてないから得意じゃない・・・・・・とても心に残る映画でした。もっと広く人に感情を与えて続けてください。