命綱の抗癌剤を忘れ物 | 夫が白血病の妻熱視線

夫が白血病の妻熱視線

2021年12月に夫が慢性骨髄性白血病と診断され、「死ぬかもしれない」と一生分泣いたあの日から、考え方も生活も色々が変わりました。2023年7月IS値悪化によりスプリセル→タシグナに変薬。不整脈の兆候により2023年8月セムブリックスに変薬。
色々あっても明日はハレ!

夫が最近よく、

「いつまで頑張れるんだろうか」

「〇〇(私の名前)とこうやってずっと一緒に楽しみたいなあ」

 

毎日がそうではありませんが、

ふとした時にそう言う時があって、

胸が詰まります。

 

可愛い奥さんでは無いから、

可愛らしい言葉はかけないですが、

喉のあたりがギューと締まって、

言葉が出なくなります。

一息ついて、

 

「お義母さん癌になって『明日死ぬかも分からない』って言いながら、ずっと生きてるどころか前より元気だから大丈夫!」

とか、

毒気を放ったりしていますが、

 

夫が心配ですし、私も不安です。

 

そんな事を言ったりするので、

スプリセルの副作用を心配したりもするのですが、

夫は「無い」と言いますし、

今のところは大丈夫そうです。

 

大丈夫そう、って思うのは何故か、

 

忘れるんです!!!

 

体調が良くなっていて、

抗癌剤の副作用ですごく疲れやすいようで、

「ちょっと休憩」と椅子に腰かけて目をつぶると、

すぐに眠ったりはしていますが、

大手企業でたくさんの案件を抱えながら、

耳にはスマホを挟んで、膝上にはパソコンをパチパチと、

タブレットではひっきりなしに24時間365日メールが入り続けるのを読みながら、

移動時間ですらそんな感じで、

休みなく飛び回っていた昨年までとは違って、

今は転職して、

緩急をコントロールしながら働かせてもらっていて、

体調が良くなっているので、

あっちへこっちへと出張に頻繁に出ているのですが、

 

忘れるんです!!!

命綱の抗癌剤を!!!

 

前回忘れた時の反省で、

いつでも必ず持ち歩くようにしてもらっていて、

 

昨日もまた忘れて出かけてしまって、

夫に電話したら、

「大丈夫、持ってるよーん」

えんらい軽いお返事で、安心しました。

 

前に、インターネットのどこかで読んだ記憶があって、

「飲み忘れると、ふりだしに戻る。」

ように書かれていたような、

個人ブログだったかもしれませんが。

 

主治医の先生に聞いてみましたら、

「気にすんな」

だそうで、

 

夫の主治医の先生は、

「いかがですか?」とか、

「お変わりないですか?」な、

寄り添ってくれて耳を傾けてくれる感じのお医者様ではありません。

 

大変立派な先生だそうです。

全身に蕁麻疹が出ても、

下痢に苦しんでも、

「もうどうしたらいいの」な心境になった時も、

「気にすんな」でした。

 

副作用にも気にしないで耐えて耐えて、

体調が良くなっていますし、

きっと良い先生なんだと思います。

 

まだその良さがいまひとつ分かりませんが。

 

来週は血液内科の受診予定です。

年末に遺伝子検査をすると聞いています。

 

年末で、慢性骨髄性白血病と診断されて、

1年。