観音坂独歩(cv.伊東健人)
作詞・作曲・編曲:AFRO PARKER


今日も世界に音が多すぎる
虫の交尾のように人が通るビル
お気に入りの静寂が死に続けている
歌はきっとそれを弔う為のディテール

マイクを持つ意味は知らない
無くたって意に介さない
けれど意思は誘い
意義の無い言葉だけ洗いざらい吐いたって
肺に息は満たない

小さな窓に映り込んだ逆さの頭と
高さを競って絡まろうとする朝顔
その若葉の儚さを照らす光や
物言わぬ土塊は美しい気がした

芽は花や実になり 朽ち果て
口は手の代わり 目と鼻と耳を塞いだ
身を預けるような場所は捨てるよ
俺は1人でも歩けるよ

必要ないほどドラマティックなLIFE
却って煩わしい
期待も別にないよ 眠りたいだけ Ah
執拗な子供騙しがLIFE
すべて誤魔化しなら
生きがいも別にないよ 眠りたいだけ Ah

疑わしいがいつの間にか
音楽が力を持ったらしいんだ
溢れる思い上がりな価値観
吐きたくなる映画の涙

うんざりだ 埒が明かないな
挨拶が済んだら放っといてくれないか
人は皆 見るのをやめて
知るのを避けているようだ

まるでギプノーザ
君は目覚めない方が幸せか
俺は詩が書けない限り屍だ
呼吸すら 身体の上から下までが
表現に飢えたからしたまでさ

これはマイクを持つ意味になるかな
だとしても知った気になりたくはないから
1度だけ「ありがとう」 でもさよなら
どうせ今日も歌うしかないんだ

とどめ色の空模様も
この迷路のような孤独も
俺のせい
俺のせいだと声が届く
まるで壊れそうなロボット
繰り返す独り言
俺のせい
俺のせい

日付がスライド  気づけば最期
心電図はフラット  人間は迷子
失礼の無いよう
失礼の無いよう生きても太陽は愛想笑い
殺伐な通勤のラッシュや
ルーティンがフラッシュバック
罪か罰か睡眠が浅くなる
この街と人の摩擦をマッシュアップ

必要ないほどドラマティックなLIFE
却って煩わしい
期待も別にないよ 眠りたいだけ Ah
執拗な子供騙しがLIFE
すべて誤魔化しなら
生きがいも別にないよ 眠りたいだけ Ah

必要ないほどドラマティックなLIFE
却って煩わしい
期待も別にないよ 眠りたいだけ Ah
執拗な子供騙しがLIFE
すべて誤魔化しなら
生きがいも別にないよ
眠りたい 眠りたい
眠りたいだけ Ah