今日は、義母が入所をした頃のことを振り返りました。
今悩んでいる方の役に立つかもしれない
私の経験談になります。



文春オンラインのある記事が目に止まりました。

高齢者の施設入所、在宅介護それぞれ
3割とテレビでは言っていました。
どう統計をとったのか不明ですが。
普通なら介護のキーマンになるべき私は、すでに
介護利用していて、義母の在宅介護をこれ以上は、
出来ない状態だと判断しました
病院に付き添いをすれば、駐車場で車に轢かれそうになったり、
会計している間にいなくなったりしました。

義母の入所を考えたとき、施設にどんな違いが
あるのか、全くわかっていませんでした。
よくニュースになる虐待をする施設なのではないかと
見抜くことが出来るのだろうか?
老健に特養、サ高住、有料などの違いも分からず、
検索しまくり、知り合いに聴き倒しました。
納得がいく説明をしてくれる人は介護関係者には1人も
いませんでした。
ちなみに当時の担当ケアマネは、何故かあまり話して
くれませんでした。
各自治体が主催する介護者の会は、介護をしている方が、
集まり話を聞いたり、相談できたり、聞きにきくいことが、
実際に経験している人達に聞ける場所です。
わが町ではコロナ以降何故か未だに開催されていませんが、
普通は再開されているはずですから、
利用すると良いと思います。

何を基準に選んだらよいのか分からずに
例の元スーパーヘルパーの友人に泣きつきました。
社協に席がありながら、詳しくわからなかったんだから
一般には熱心に指導してくれるセクションもなく、
途方にくれると思います。
私の経験が少しでも役に立つと良いなと思います。

たまたま最終的に終の棲家になった施設は、雰囲気も
明るく、施設長が利用者様の為にと凄く努力してくださる所
でした。本当に幸運でした。




なんでもっと早く考えておかなかったんだろうと、
途方に暮れました。
詳しく説明してくれたのは、この親友だけでした。
彼女も高齢の父親を抱える身であり、
仕事で知識を得たというより
仕事柄お世話になるケアマネと仲良くなり
色んな裏技を教えてもらっていました。
下に貼り付けた利用料金の目安を教えてくれるものも
無くて。
奥が深すぎる介護。

そんな経験から私達家族がどういうふうに
義母の入所施設を決めたか、これから介護ケアを
考える方にこの記事の御紹介と共に私の経験を
事前に知る事で活かしていただけたらと思います。

記事は4話構成になっていました。
記事は、現場ルポなので必ずしもこんな
悲惨な経験をした方がたくさんいるわけ
ではないと感じます。少し、記事の書き方に
違和感を感じています…本を売る為に話を大袈裟に
膨らませているようなところがある気がします。
気になるところだけを抜粋させていただきました。

1話目の途中までは高級老人ホームの話でした。
ここに入所出来る方は極一部の方なので興味の
ある方のみ読んでいただいたらいいと思います。

文春オンライン『実録ルポ 介護の裏側』


記事から一部抜粋

トータルの金額を試算するには、自分は何歳で

寝たきりになり、何歳で死ぬのかを

シミュレーションする作業が必要ですが、

そんな不確実なことはわからない。

また多くの施設は、介護が必要となった際には

介護用の部屋に引っ越しをしなければなりません。

入居した当初の自室で死ぬまで介護を受けられる

施設はほとんどないのです。途中で引っ越しが

必要になれば、月額費用も変わってきます。

さらに、死ぬのを看取ってくれる施設もあれば、

看取りはしないと明記している施設もある。

夫婦で入居した場合、自分が先に死んで妻が

長生きするというケースも出てくるでしょう。

そうなると今度は妻が何歳で寝たきりになり、

いつ死ぬのかを考える必要も出てくる。

トータル金額を試算するという作業は、

こうした暗い話をシミュレーションする

作業であるし、不確実な要素をあれこれ

考えても意味がないと思うのです」


「パンフレットで見たイメージ写真に

魅かれて、実際に見学にいくと、

全然違うということもよくありました」

 綺麗な建物で眺望もいいと思ったものの、

実際に見に行くと老朽化が進んでいたり、

眺望がいい部屋は最上階の南側のみで、

あとは向かいの建物しか見えないという

施設もあったという。特に施設がウリに

していた大浴場が、意外と狭いうえに

全体的に薄汚れた感じで、

がっかりした経験があると

(中略)

見学しても施設の良し悪しは見抜けないので、

広告やパンフレットのイメージを鵜呑みに

しない方がいいと思います」


https://bunshun.jp/articles/-/70685

ガーベラ ガーベラ ガーベラ ガーベラ ガーベラ私の感想
1話目は、常識的な範疇で納得出来る話でした。
では、2話目では本当に身近にあるんだ。
とニュースのような施設に選んでしまった家族の
話をルポライターが書いています。必ずしも
こんなひどい施設は昭和の時代のように多くは
ありませんが、存在していることも事実です。
読んでみてください。

特殊なケースで膨らませたのではないのかと
感じているものの、全く無いわけではないのです。
では、そんな施設に入所させないために
自分達がすべきこと。
施設入所した知り合いの見舞いに行ったときに、
ついでに見学したりとか、見ることは大事です。
お友達が親の面会に行くときに連れて行ってもらい、
見学したりも出来ます。
前もって予約する必要があります。
目を肥やしましょう。
大切な家族の終の棲家になるかもしれない施設を
必ず見学に行くこと。それでも人気の特養などは
ユニット型が増え以前より入所待ちは緩和された
とはいえ、すぐには入れません。
入所条件もクリアしなければならず、
希望が適わないこともあります。
私達はケアマネに紹介された施設は全部見学しました。
大抵は、どこを選んだらよいのかわからず、
マンションを選ぶように新しい綺麗な建物か
とか眺望とか健常者目線で評価しがちです。
高齢で転けやすくなったり車椅子になったりもします。
私の父は認知症が進み介護3での入所で、差し
入れした塗り絵もすることも出来なくなっていました。
その時点で眺望なんか理解していない様子でした。
建物が新しいとか眺望は二の次だと思います。
見るべき視点が違います。利用者にとってお世話を
してくれるマンパワーがどんな人なのか、
たくさん見学しリサーチすることが大切です。
時間を作り、無駄足になっても入所を視野に
置いた早い時点でいくつか施設を見学することを
おすすめします。私は友人がアドバイスしてくれ
たことが見学に行っても理解出来ておらず判断でき
なかったので、ケアマネジャーには決められませ
んと丁寧にお断りをしました。
何度も繰り返すと怒るケアマネもいるかもしれません。
そんなことで怒るケアマネは、ケアマネ失格だと
私は思います。施設長や行政に訴えケアマネチェンジして
もらえばいいのです。
私は事実を隠蔽しようとしたケアマネをリコールしました。
施設長が、「何人か同じことを訴える方がいます」と正直に
教えてくれました。その後、スムーズにチェンジできました。
親の最期になる大切な判断をするのですから。
見学を繰り返し段々と見るべきものがわかってきました。
見学する施設の方がご案内してくれるその施設の
素晴らしい話を聞きながら有料やサ高住はどこもお話上手でした。
人の話よりも事実が大事と端々まで見学しました。

1番重要な見なくてはいけない点は、入所者の表情
です。暗い表情ではないか、笑顔でいるかは
健全な施設の大切な判断基準です。
幾度か見学していくうちに表情の違いが
分かってきます。
そして働いている人達の表情をしっかりと
目を合わせて見て、挨拶がきちんと出来るか、
チャンスがあればお話してみてください。
そういった人が集まる場所を見せない施設は、
故意に見せたくないものを見せないのかもと思い、
私達は選びませんでした。
そして、周囲の溝などにゴミが溜まっていないか
隅にものが積み上がっていないかなど、
人手が足りているかいないかの判断基準だと
念を押されました。介護業界の人手不足は深刻です。
施設が古くてもきれいに手入れされている事が大事と
言われました。必ずしも建物が新しいから良い施設
なのではありません。施設の掃除が行き届いていない
のは、入所者のお世話する人手が足りていない
可能性があるからです。
以上が私が十数年かけた親の介護を終わらせ感じた
大切だと思ったことです。

ひまわり ひまわり ひまわり ひまわり ひまわり記事より一部抜粋

「あそこで、みなさん食事なども召し上がっています」

 職員が廊下の先を指さすと、奥に食堂兼ホールが見えた。

正面玄関を入ってすぐの場所に位置する。

最初に私たちが職員に話しかけた場所だ。

ホールにはたくさんのお年寄りが座っているが、

みんな異様に静かで無表情だった。

昼食を終えて、うつむいている人、遠くをじっと

見ている人ばかり。身体や手足を動かしている人が

誰一人いないことに違和感を覚えた。

すると職員が、「コロナの関係もありますし、

今日の見学はここまでに」と言い、山田さんと

私がホールに近づく間もなく、再び裏口へと誘導された。


「正面玄関ではなく、私たちを裏口から入れたのは、

ホールでの様子を見せないためですよ。

施錠されたホールにお年寄りを閉じ込めて、

一日中何もせずただボーッと過ごさせているんです」

 言われてみれば、そう見える。身体や手足が動いて

いないのは、寛いでいるからではなかったのだ。

通常、デイサービスでは、体操やクイズ、

手芸や工作など、さまざまなレクリエーションを行うはずだ。

「利用者さんたちは、リハビリやレクをするわけでも

ありません。毎日、朝8時から夕方6時まで一人残らず

ホールに集められます。職員が話しかける様子も

ほぼ無かったですよね。それでもデイサービスを

利用したことになっているんです」


「2階の居室のドアが全部開いていましたよね。

勝手に部屋の中に私たち見学者を入れてくれましたけど、

普通はありえません。居室は入居者個人のプライベートな

空間です。この施設では、入居者の方たちのプライバシーも

守られていないのでしょう。また、この会社の系列は、

壁に何も貼られていない殺風景な施設が多いんです。

職員さんが積極的に催しを提案していれば、

廊下の壁にイベントごとの記念写真や壁新聞、

制作物などが、賑やかに貼り出されているものです」

 ケアマネとして気づいた点を次々と挙げながら、

彼女は一言、こう呟いた。

「まるで養鶏場のニワトリの様です」

https://bunshun.jp/articles/-/70687


ガーベラ ガーベラ ガーベラ ガーベラ ガーベラ私の感想

見学に行くたびにスルーしていた違和感に気づいていきました。

少しの違和感に気づくことが、色んな身近な危険を回避していきます。

流行りのなりすましや特殊詐欺の場合と同じですね。

私が面会に行ったり、見学した施設の中にも

上の青く抜粋した記事のように感じた施設は存在しました。

認知症の人が家族に訴えてどの程度の人が信じるのか、

ニュースになるのは氷山の一角なのです。